EVA CHANGING
じゅうさんわ
レイちゃん、ねったいや
「・・・・あつい」
午前1時、寝床に入っているレイは、寝れなかった。今日朝から太陽が照り付け、昼過ぎにまるでスコ〜ルの様に雨が降り注いだがすぐに止み、暑さで水蒸気になり湿度が高くなっていた。
ゴロゴロ・・・・・ゴロゴロ
そのまま仰向けに寝ていると背中に汗をかいて気持ち悪い。狭いベットの上を動きまわる。
ゴロゴロ・・・・・ゴロ、ドッスン
「あいたたた」
お尻から落ちてしまう。お尻をさすりながら台所に行き、冷蔵庫を開け牛乳を取り出す。
「は〜・・・あっついなあ・・・ゴクゴク」
手を団扇がわりにパタパタさせ、牛乳を喉を潤すように直接流し込む。
「もう、寝れないよ〜」
窓を全開にするが生温い風が、レイを直撃しいっそう不愉快にさせる。
「う〜〜もう、ク〜ラ〜つけたいな!」
ジタバタと地団駄を踏む、アパ〜トはレイ1人夜中に騒いでも、苦情は来ない。
「この暑さを解決する方法は・・・・・・・・」
瞳を閉じ額に汗をにじませ、人差し指を額に持っていき考える。
「・・・・・・・!これしかないわ」
瞳を見開くと、パジャマからTシャツ、ハ〜フパンツに着替えると外に出る。ちなみにこの洋服はアスカが選んだものである。
「月を越えてゴ〜ゴ〜 ゴ〜ゴ〜!」
奥田民生を歌いながら、月夜の街を目的地に向け進んでいった。
「いらっしゃいませ!」
店員の声がク〜ラ〜がよく効いた店内に響く。レイは涼みにコンビニエンスストア〜に来たのだ。
(気持ちい〜〜〜〜)
冷たい風を全身に受け気持ちよく吸いこむ。そして雑誌のコ〜ナ〜で立ち読み。
(・・・・・これ、ほしいな)
(・・・・・わあ、かわいい)
(・・・・・美味しそう、じゅるじゅる)
(・・・・・ぷぷぷ、おっもしろ〜い)
ファッション雑誌や料理雑誌、漫画を読破していく。
「いらっしゃいませ」
「あれレイ!どうしたの?こんな夜中に」
「あっ葛城三佐!」
そこには先ほど入ってきたミサトが立っていた。
「へへ、うちはク〜ラ〜無くて暑いからちょっと涼みに、葛城三佐はどうしたんですか?」
雑誌を持ちながら舌をペロッとだして笑う。
「私は残業の帰り、ちょっとおつまみを買いにね」
「そうなんですか」
「よかったらウチに泊まりに来ない?ク〜ラ〜あるし、シンちゃん喜ぶわよ」
ミサトの誘いにレイは瞳を輝かせる。
「い、いいんですか?」
「ええ、いいわよ」
「ありがとうございます」
お辞儀をすると雑誌を置き、ミサトの普通では考えられないおつまみの買いに付き合い、コンビニを後にした。
「それじゃあ、レイんちにパジャマを取りに行きましょうか」
「はい!」
意気揚々とルノ〜アルピ〜ヌに乗込んだ。レイはシンジに会える事で気持ちが高ぶっており、HEAVEN'S DRIVE 3で体験した事は忘却の如し。
「いくわよ〜」
「はい!」
グオオオオオオヲヲヲヲヲンンン!
すさまじい爆音を鳴り響かせ、タイヤの後を付け走り出した。
「きゃあああああああ!!!」
強烈なGに体はシ〜トに張りつき、息ができなるなる。
「どっせい!」
「いやあああああ!」
キュルキュルキュル!
気合と共にドリフト、レイは顔面が蒼白になってきた。
ドコ〜〜!
「いよっしゃあ!」
「もうだめえ〜・・・・」
直線、スピ〜ドがのってくる。レイは白目になりかけてきた。
キキッ〜〜〜〜!!
「さあついたわよレイ?」
「う、う〜〜〜ん・・・」
急ブレ〜キ、到着。レイはアワを吹きかけていた。
(わ、忘れてた・・・・・悪魔の走り屋を・・・・)
手で口を押さえ手すりに掴り、足を引きずりながら何とか家までたどり着きパジャマを用意する。
(・・・・・シンちゃんに生きてあえるかな?・・・・)
レイに微笑みかけているシンジを頭に浮かべ、これから恐怖へとつながる階段を踏みしめ降りていった。
「遅かったわね、帰るわよ」
「・・・・・安全運転してくださいね」
ミサトは『わかった、わかった』と手をプラプラさせたが、レイにとってはやっぱり地獄だった。そしてマンションについた頃には、三途の川を渡りかけていたがなんとか戻って来れた。
「さあどうぞ」
「はい!おじゃまします」
玄関を開けると室内は真っ暗、もう午前2時に10分前シンジもアスカもすでに夢の中である。
レイの発音は大きく表示してあるが、迷惑にならないように小声で喋っていると思ってほしい。大文字にしてあるのはレイの変化を表現するためのjun16の考え(考え程でもない)である。
「涼しい〜」
室内は一定の温度で保たれていた。いままでの暑さが嘘のようである。
「ちょっち待っててね」
ミサトは自室に戻り、着替える。その間レイはリビングに座っていた。
「お待たせ〜あら、可愛いわね」
「へへへ、シンちゃんが選んでくれたんです」
タンクトップ、短パンとラフな格好でミサトがやってくると、レイはすでにパジャマに着替えていた。白をベ〜スにした、所々に青のラインが入ったパジャマを1回転して見せた。
「へえ似合うじゃない、シンジ君もいいセンスしてるわね」
「ふふ」
ミサトは台所からビ〜ルを両手に抱えてくると1本をレイに渡した。
「これは?」
「暑い日はこれにかぎるわよ。くうううう!喉にしみわたるわ!」
スルメを食べ飲み干し、快感に身をゆだねているミサト。レイはその姿にジト眼で呆れ、ビ〜ルを戻した。
「要りません。もう寝ます」
「どこにい?」
ミサトはにやけ顔になり、立ちあがった後姿のレイに問い掛けた。
「シンちゃんの部屋です!」
首だけミサトを見るとこの世の至上の笑顔になり、そしてシンジの部屋の襖を音をたてないように開けた。ミサトは缶を手から滑り落すと、予想外の答えにアッケに取られた。
「そっそう、おやすみね」
「はい!」
ピシ!
そして襖がゆっくりと閉められる。ミサトは次のビ〜ルを開けながら、釈然としなかった。
「面白くないわねえ、まっ明日が楽しみだわ」
明日のハプニングを期待して、ビ〜ルを数本開けた後ミサトは眠りについた。
コソコソ・・・・・
足音を立てないようにすり足で、シンジのベットに忍び寄っていた。
(くふふふ、シンちゃん寝顔かわい〜!)
笑いを手で押し殺して、寝息をたてている無防備なシンジを見つめていた。
(・・・・・・・・・・・もう!襲っちゃおうかしら?)
指が怪しい動きを始め、シンジに襲いかかろうとする。あと数センチ、だが思いとどまり隣りにもぐりこむ。
(シンちゃんから襲ってね!おやすみ)
そしてレイは幸せの眠りについた。
「シンちゃん、こっちよ」
「はは!レイ待てよ〜」
見渡す限りのお花畑、レイとシンジはその中を走っていた。
「ふふふふ、つかまえてみて〜」
「こいつう」
レイは手を振りながら逃げるが女の子、男の子のシンジにはかなわない。
「きゃっ!」
「つかまえたよレイ」
シンジはレイの腕を優しく掴む。そして2人は見つめ合う
「レイ」
「シンちゃん」
レイは瞳を閉じ、シンジは顔を近づけて・・・・・・・・
ピピピピピ!!!カチ
「う、う〜ん・・・・・・」
シンジは瞳を開けないで目覚し時計を止めベットの中で眠気を取る。
もぞもぞ・・・・
「ん?」
シンジの右肘に何か柔らかいものが当たる。
もぞもぞ・・・・
「?」
幻ではない、確かに感触がある、キモチイイ。シンジは瞳をこすりながら右を見てみる。
「!!!!!!」
そこにはシンジのほうを向いたレイが心地よく眠っていた。右肘に当たっていたものは胸。
シンジはおもわず、飛びあがる。
「あ、あ、あ、あ、あ、綾波?」
壁に体をピッシリと付け、目の前のレイに状況が把握できずにただ口をパクパクさせていた。
「・・・・う〜ん・・・・・シンちゃ〜ん」
レイは寝ぼけ眼で起きると、シンジに抱きついて夢の続きと思いキスをせまろうとした。
「うわ〜!!」
「シンちゃ〜ん・・・・・・はうう・・・・」
シンジの危機、あと数ミリというところでレイはずり落ちた。
「アンタ達なにやってんのよ?」
そこには拳でレイを沈黙させたアスカが立っていた。どうして起きているかというと、トイレである。済ませて自室に戻る時に叫び声が聞こえ開けてみると、2人がいたのである。
「ぼっ僕にもわからないんだ」
「へえ〜、その姿で?」
アスカは腕を組み少し、頬を赤らめた状態でシンジを睨んだ。無理は無いレイはパジャマで見たときに抱きついていた、シンジは男の朝である。
「ち違うよ!」
「何が違うのよ、スケベシンジ!」
「あら、どしたの?」
あまりの騒ぎにミサトがやって来た。3人の状況を見て昨日の事を思い出した。
「あらシンちゃんたら、おめでとう。レイは幸せね」
「ミッミサトさん、違いますよ」
シンジは体全体を使って否定するが、ミサトには通用しない。
「シンちゃんもいつのまにか男の子になったのね。お姉さんは嬉しいわ」
目頭を押さえ泣き真似をする。シンジは騙されいっそう慌てふためく。
「ご、誤解ですよ〜」
ゴゴゴゴゴゴゴ!
「はっ!」
ミサトに気を取られていたシンジだが、殺気を感じた。その方向を向いて見るとアスカが今にも爆発しそうに指を鳴らしていた。
「アッアスカ・・・・・」
「誤解も六階も無〜〜い!スケベ!」
ドガシャ〜〜〜ン!!
「はうわあああ〜〜〜・・・・・」
シンジ、アスカの超必殺技で壁に叩きつけられ沈黙。
「ふあああ、あれアスカおはよう」
レイは何事も無かったように目覚める。
「レイ、おはよう。シンちゃんとはどうだったの?」
ポッ!
「そっそんな事言えません。シンちゃん・・・激しかった・・・」
顔を真っ赤にして手で覆いイヤンイヤン状態、その言葉にアスカは燃え上がる。
「この腐れ外道!畜生道が〜!」
沈黙したシンジをさらに攻撃、躯から屍状態へ。
「アスカ、シンちゃんになんてことするの!」
「うるさい!こいつはこうなって当然よ」
レイとアスカは言い争いミサトは楽しみながら見ていたがお腹がすいたので、仲裁に入る。
「まあまあ、2人ともその辺でおしまい。レイ、アスカの怒りは女の子の嫉妬ってものよ。アスカもレイが言った事は夢よ」
流石に状況を見て素早く判断、その場をおさめる。
「でっでもシンちゃんが」
「むくいよ」
「大丈夫よ、男の子なんですから。お腹すいちゃったから、レイお願いね」
「・・・・わかりました」
レイはシンジを心配しながら渋々台所に向かった。アスカはシンジを蹴るとリビングに行きテレビを見だし朝食をまつ。ミサトは男の子でも大丈夫の部類に入らない、惨劇を見て冷や汗を流していた。
「・・・ま、いっか」
一言で済ますとビ〜ルを取りに台所にスキップ、シンジはそのまま放置され昼まで起きる事は無かった。
「もうシンちゃんって・・・・イヤンイヤン」
「もうそう爆発ね、アンタは」
「だってアスカ、シンちゃんよシンちゃんが、きゃっ!」
「・・・・バカね」
「ふ〜さて堪能したところで、本当に暑くて汗が瀧のようにながれるの」
「ク〜ラ〜付ければいいじゃないのよ」
「お金無いもん」
「給料はどうしているのよ」
「お菓子」
「はあ?」
「お菓子、美味しいもん」
「アンタ全部お菓子に使っているの?」
「全部じゃないよ、ちょこっとね」
「なら買えるでしょ」
「ちょこっと」
「・・・」
「はあ〜暑いな。そうだ!司令に買ってもらお〜と」
「なっずるいわよレイ!」
「問題無いわ」
「呆れた」
「こう暑いと海に行きた〜い」
「海!ふふふふシンジに私のナイスな身体を見せつけ悩殺よ。よしそうと決まったら海に行くわよ」
「まってよアスカ、シンちゃんは私の均一のとれたこのバディ〜で誘うの」
「はあ?品疎な身体で、私のように魅力がないお子様にバディ〜はないわよ」
「むっ、ふんだいいもん。ここは私とシンちゃんのお話だから、アスカなんてただの飾りだもんね」
「なんですって!」
「それじゃあこの辺で、jun16さん次のお話もヨロシクね」
「そんなことさせないわよ」
というわけで次は海?になりますかね。未定ですが、ん?
「描きなさい」
未定です。
「私とシンジのラブロマンスよ」
ここはレイ主役の連載です。
「関係な〜〜〜い!」
(>_<)
こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
じゅうにわ レイちゃんのにちようび じゅうよんわ プ〜ルにいこう
EVA CHANGING じゅうさんわ レイちゃん、ねったいや