EVA CHANGING
じゅうごわ
レイちゃん、わびさび
蝉が鳴き太陽が照りつける夏休み、ネルフのテストも学校も無いレイは暇を持て余す状態であった。それを打破するために考え、最適な答えを出す。
「シンちゃん、あそぼ〜」
それはシンジと遊ぶ事である。
「いらっしゃい」
シンジは玄関を開けるとレイは会えた嬉しさから満面の笑顔を作る。
「さあ、あがって」
「おっじゃましま〜す」
室内全体によく効いたク〜ラ〜今まで歩いてきたときの汗が、気持ちよいほど引っ込む。
「アッスカ、ペンペン、久しぶり〜」
リビングで座っているアスカとペンペンに手を上げ元気よく挨拶をする。
「久しぶりって、昨日も来たじゃない」
「クエクエ」
ツッコミにペンペンもうなずく。
シャリシャリ
「わあ!かき氷だ〜」
シンジ達はかき氷を食べている最中だった。レイはアスカが食べているイチゴのかき氷を見て瞳を輝かせた。
「綾波も食べる?」
「うん」
シンジは氷を持ってきて、デパ〜トで買ったペンギン型のかき氷機に入れまわす。
シャシャシャシャ!
シンジは慣れた手つきでカップに山を作っていく。アスカとペンペンの分を作っているので慣れて当然である。
「シロップは何がいい?」
「う〜ん、イチゴ!」
「はいどうぞ」
「ありがとう、いっただきま〜す」
目の前に置かれたイチゴかき氷に手を合わせ、口に運ぶ。
パク
「おいし〜」(^O^V
口の中に広がるイチゴと氷の冷たさに、満足して次々に口に運ぶ。
パクパクパク
レイの食べる早さにシンジ達は唖然としていた。
キ〜〜〜〜〜ン!
「はううう・・・・」
当然の事ながら、冷たさで頭に響く。レイはスプ〜ンを置き頭を押さえた。
「いたたたた・・・」
「早く食べるからよ。私の様にこうやって上品に食べなさい」
アスカはスプ〜ンの前半分に氷をすくうとパクっと食べ冷たさを味わった。
「これがかき氷の正しい食べ方よ」
「うそ〜アスカ、パフェを食べた時は口いっぱいチョコレ〜トつけていたじゃない」
以前一緒に食べに行った時アスカはパフェの巨大さに嬉しくなり、スプ〜ンいっぱいにアイスをとり口に運んでいたのだ。レイに指摘され顔が真っ赤になった。シンジを見ると笑っていた。
「バッバフェとかき氷の食べ方は違うのよ!日本人の食べ方にはわびさびがあるのよ」
「クエ?」
アスカの横に座っているペンペンは『違う違う』と思いながら、メロン味を食べていた。
「ぺッペンペンも私の真似をするといいわよ!」
「クエエ」
ペンペンに自分のポリシ〜を押し付けるが無視された。
「び、美がわからないのね」
ペンペンに無視されているアスカ、シンジは呆れていた。
「シンちゃん、おかわり〜」
「はいはい」
きれいになったカップを受け取り、氷の山を作っていく。
「今度はメロンにしてね」
「はいはい」
作り終えレイに渡す、するとまた次々に口に運んだ。
キイイイイイイン!!
「はうううううう・・・・・」
当然の事ながら、また頭を押さえる。
「バッカねえ、学習能力は無いの?」
「ゆっくり食べた方がいいよ」
「大丈夫大丈夫、これが正しい日本人の食べ方。ねっペンペン!」
「クエッ!」
ペンペンは右腕?右羽をレイに向かってつきだし、自分もかき氷を勢いよく食べる。
キイイイイイン!
「クエエエエエエエエ・・・・・」
両羽で頭を押さえ頭痛を楽しんでいた。
「アスカ、これが日本人のわびさびなの!」
ズッキュ〜〜ン!
アスカの胸を何かが貫いた。そのままスプ〜ンを落し思考のル〜プに突入した。
(こっこれがわびさび?大学卒の私が間違っていたなんて・・・・・日本って奥が深いわ・・・・・ふふ、私がレイに教わるなんてね・・・)
「レイ、わかったわよ。わびさびが」
「さっすがアスカ!あったまい〜」
シンジは2人を見ながら、考え首をひねっていた。
(違うんじゃないかな・・・・)
「シンジ、おかわり!」
「はいはい」
シンジは『やれやれ』と苦笑しながら、高速で作りアスカの好きなイチゴをかける。
キ〜〜〜〜〜〜ン!!
「つうううううう・・・・・」
アスカは勢いよく食べ、頭を押さえる。
「わびさびは痛いのね」
「アスカ、頑張って」
「クエエ」
2人と1匹を見ながらシンジはさらに首をひねっていた。
(・・・・・・・好きなようにさせとこう)
「ペンペン、私達もわびさびよ!シンちゃん、おかわり」
「クエエエエ!」
キイイイイイイイン!!!
「うきゅきゅきゅ・・・・」
「クエエエエ・・・」
シンジはそれから早く食べる二人と1匹のかき氷を作り、自分が食べる暇が無かった。
(僕の食べる氷が無くなっちゃうよ)TT
「たっだいま〜」
ミサト帰宅。
「ビ〜ルが待っている♪」
そしてリビングに行くと、レイ、アスカ、ペンペンがタオルケットに寝かされて眼を覆うように濡れたタオルがかけられており、唸っていた。
「シッシンジ君。どうしたの?」
「それがかき氷の食べ過ぎでお腹をこわして・・・」
シンジは呆れながらミサトに呟いた。2人と1匹は唸っている。
「う〜〜ん・・・」
「う〜〜ん・・・」
「クエ〜〜・・・」
「わびさびでお腹をこわした?ふう・・・・まったく」
ミサトは腕を組み2人と1匹を見下ろして呆れていた。
「まあ、1日寝ていれば治るでしょ。シンジ君、お腹空いちゃった」
「あ、すいません。看病に夢中で用意してません。すぐ用意します」
「あらそう。待ってる間に・・・・かき氷まだある?」
隅に避けられたテ〜ブルにまだカップがそのままにしてあった。
「はい少しはありますけど」
「私が本当のわびさびをおしえてあげましょうか」
「え?知っているんですか」
「当然よ!伊達に歳をとって・・・じゃない。お姉さんは物知りよ」
お姉さんの部分を強調するミサト、シンジは聞き流すように台所に行き氷を持ってきた。
「はい、できました。なにをかけますか?」
「何もかけなくていいわ。まっていてね」
「?」
ミサトは席を立つと台所に向かい何かを取ってきた。
「これよわびさびは」
手に持っているのはビ〜ル、ふたをあけかき氷にそそぐ。
「・・・これがわびさびですか?」
「そうよ!美味しいんだから」
キイイイイイン!
「おうおうおうおう!くううう、わびさび〜!いいわ〜」
「・・・・・・」
頭を押さえ堪能しているミサトにシンジは、『違う!』と突っ込みたかったが何も言わずに夕食を準備するために席をたった。
次の日、シンジを除く3人と1匹でかき氷のわびさびについて、熱い言い合いが続いた。
「レイです。ふう〜調子に乗ってわびさびをしすぎちゃった」
「何がわびさびよ!お腹こわしたじゃない!イタタタタ」
「まだ痛いなんてアスカはまだわびさびを極めてないわね」
「・・・・・極めなくてもいいわよ」
「極めたら、綾波流拾参代目家元を継がせてあげる」
「けっこうよ。ミサトはビ〜ルでわびさびだなんて、ビ〜ルは日本のものじゃないじゃない」
「流石、葛城流拾伍代目家元ね」
「えっええ〜?」
「碇司令は碇流弐拾弐代目家元、シンちゃんは弐拾参代目」
「うっうそ〜?」
「そしてアスカは惣流流拾九代目時期家元なのよ」
「知らなかった」
「うっそ!だよ」
「驚いたじゃないのよ」
「ごめんごめん。あ〜あ!せっかくシンちゃんと遊びたかったのに寝こむなんて」
「別にアンタは遊びに来なくていいけど、私にお腹をこわさせるなんてjun16にはお礼が必要ね」
「そうかな?これはjun16さんのシナリオとおもうけど」
「シナリオ?」
「アスカを動けなくして私とシンちゃんの愛の生活・・・・ポッ」
「愛?ここはコメディ〜なのよ」
「ほら、シナリオ」
「な、見せてみなさいよ・・・・これってレイの字じゃない」
「これからjun16さんに送るんだよ」
「そんな事させないわよ!ビリビリビリ、これでシナリオはなくなったわ」
「ニヤリ、もう送ってあるもんね」
「このっガキは」
「次回いとしのレイ!ヨロシクネ〜」
「そんな事させないわよ!ダダダダダダ!」
「どこ行くの?アスカ」
「jun16のとこに決まってるじゃない。描けないように腕の1本や2本折ってくるのよ」
「あっ!アスカにjun16さんからメ〜ルがきてるよ」
「なによ!どれどれ『じゅうにわ、じゅうさんわの後書きの怨み憶えておけ!ヘッポコにしてやる』なっなんですって私にケンカを売るなんてイイ度胸ね。ボキボキ」
「jun16さん可哀想」
「可哀想じゃないわよ!息の根を止めてくるわよ。ダダダダダダ!」
「ありゃアスカ、行っちゃった。それじゃあこの辺で終わりにしようかな。次回はサウンド オブ レイ よ!えっタイトルが違う、ふふそれはね2本同時公開だから、バイバイ〜」
レイが言った2本同時は嘘です。キツイし毎日1本がモットー(本当か?)です。同時って久保田利伸のCD買って毎日聞いています。(う〜ん、イイネエ)
音楽CDで新しい試みのConnecteD(インターネットにつなげて楽しむ)だったけど、インターネットをつなげる事が条件なので、できない人は残念です。
最近はSCDも12cmに入っていてジャケットは大きくてイイのですが、何かお楽しみがほしいですね。ライブ映像入りとか、アルバムに入ってるものもありますが、全てに入れてほしいですね(わがまま)
SOUL BANGIN’よかった〜(^^V
「なにがよかったの」
はっ! ・o・
「私をヘッポコに?」
そっそれは ^^;
「してもらおうじゃないの」
うっ ^^;
「どうしたのよ?できないんなら、いきがってんじゃないわよ!ボカッ」
(>_<)
こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
じゅうよんわ プ〜ルにいこう じゅうろくわ レイちゃん、めをまわす
EVA CHANGING じゅうごわ レイちゃん、わびさび