EVA CHANGING

にじゅういちわ

しらゆきひめ

「ふあああ〜・・・」

 長いようで短かった夏休みも終わり、登校するシンジとアスカ。

「アスカ、みっともないよ。そんなに口をあけて」

「眠いんだからしょうがないじゃない。ふぁあああ・・・」

「夜更しするから」

「うっさいわね。夏休み最後の夜は、休みを惜しみながら過ごすのが常識よ」

「・・・」

 理解できないシンジ、アスカは大あくびの連続。

「ふぁあああ〜〜、眠いわ」

 

 タッタッタッタ

 

 タッタッタッタ

 

 タッタッタッタ

 

 タッタッタッタ

 

 タッタッタッタ!

 ドン!

シンちゃん!アスカ!おはよ〜

ぐえっ!

 レイは挨拶と同時にアスカの背中にジャンピングクロスアッタク、そのまま勢いをつけて地面に顔から突っ込む。

「綾波おはよう」

 シンジはアスカの事を気にしないでレイに笑顔で挨拶。

休みもっと欲しかったね

「そうだね」

 和気あいあいと話す2人、アスカはまだころんだままである。

はは、シンちゃんは・・・・はうっ!

 ガシッ!

 レイの後頭部になにか痛みが走った。

「レ〜イ・・・アンタいい度胸してるじゃないの・・・」

アスカ・・・元気いいね

 アスカは鼻を赤くしながらレイの頭を鷲掴みした手に力を込める。

「私に攻撃を加えるなんて、アンタ死にたいのね」

う・・うきゅ〜・・・・・・・・・

「あ、綾波!」

「ふん、あっけないわね」

 アスカの物凄い力のせいでレイは、気絶しそのまま地面に放り投げた。

「綾波!綾波」

 シンジは何度も揺さぶるが返事はない。

「シンジ!放っておきなさい。遅刻するから急ぐわよ」

「でも、このままじゃ・・」

「いいのよ。そこで寝かせておけばいつかは起きるでしょ」

「そんなのダメだよ」

「ふん、勝手にしなさい」

 アスカは怒りシンジを残してガニマタで学校に向かう。シンジはレイを起こす為に一生懸命。

「綾波、綾波」

 揺さぶるが起きない。

「綾波、綾波」

 揺さぶるが起きない。

「綾波、綾波」

 揺さぶるが起きない。

「綾波、綾波」

白雪姫の永遠の眠りは王子様のキスで目覚めるの

「えっ?」

 シンジは耳を疑った、気絶しているレイの声が聞こえたのだ。

「綾波?」

・・・・・

 問い掛けてみる、だが返事は無かった。

「空耳かな」

早く目覚めさせて、ん〜〜〜」 (ポッ

「え?綾波」

 レイを見ると顔を赤らめ唇をつきだし、なおかつシンジの首に腕が抱きついていた。

「わっ綾波!起きているじゃないか」

シンちゃん目覚めさせて〜

うわっ〜!

 シンジ危うし、その時・・・

 

 

 ダッダッダッダ

 

 ダッダッダッダ

 

 ダッダッダッダ

 

 ダッダッダッダ

 

 ダッダッダッダ!

 ゲッシャア! 

なにやってんのよ!!

う、うきゅきゅきゅきゅ・・・・・・

 砂煙をあげて走ってきたアスカによってレイ沈黙。

「アスカ〜助かったよ」

 ボク!

イッタ〜

「アンタも油断しすぎよ」

「ごっごめん」

「まったく油断も隙もあったもんじゃないわ」

 レイはまた気絶した。

「ほら行くわよ」

「う、うん」

 シンジはレイをそのままにしていく事に少し罪悪感を感じた。

「ごめん綾波」

あ〜あ、魔女アスカに起こされちゃった

 ズル!

「あ、綾波・・」

 シンジはおもわずこけた。あまりにも早すぎる復活、レイはケロっとしていた。

「誰が魔女よ」

アスカ

「永遠の眠りにつかせてあげるわよ」

 ギュ!

 アスカはレイの首をおもいっきり締める。

ぐ、ぐええ・・・

「ア、アスカ綾波が死んじゃうよ」

「止めないでシンジ。世界平和のためよ」

 世界平和とは訳わからないが、シンジはアスカを止めるので必死であった。そうこうしているうちに時間は過ぎ、3人はめでたく2学期の初日から遅刻する事となったのである。


「レイです。2学期も始まり毎日シンちゃんに会えるから嬉しいな」

「あ、綾波照れるよ・・・」

「あっシンちゃん!後書きでは久しぶりだね」

「うん」

「私に愛に来てくれたんだ、嬉しい〜」

「・・・あいの字が違うんだけど」

「これでいいの!そう愛、愛、愛・・・・・・シンちゃ〜〜〜ん」

「わっ抱きつかないでよ」

「シンちゃ〜〜〜ん!はうっ・・・」

「なにやってんのよ!」

「いったあ〜、うらやましいでしょ!シンちゃんに抱きついちゃった」

「レイ・・・・殺すわよ」

「あ〜もしかしてアスカ?やきもち」

「誰がやきもちよ!アスカストライク!」

「うきゅ〜〜〜〜〜〜〜」

「まったくシンジ帰るわよ」

「でも綾波が」

「すぐに復活するわよ、本編でわかっているでしょう。お腹空いたから早く帰ってごはんを作ってよ」

「わ、わかったよ」

 

 

「あ〜あ、帰ちゃった残念。せっかく雰囲気良かったのに、レイ!シンちゃん!見つめあう2人の距離は近づき、そして・・・な〜〜んてキャ〜〜シンちゃんって大胆」

「・・・・レイ大丈夫?」

「あっ葛城三佐、何でもないです」

 シンジに愛に会いに行っていた夏休みも終わり、レイには楽しい学校の始まり。これからどんなハプニングがあるのでしょうか?レイワールド120%です。

 こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


にじゅうわ あめのひは にじゅうにわ ちがいがわかるおんなのこ

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