EVA CHANGING

さんじゅうさんわ

おたんじょうび

うふ、うふふふふふ

 レイは自室のカレンダ〜を見て微笑んでいた。

今日が勝負ね」 

 目線の先の日付は6日、赤マジックでグリグリと何重にも丸が付けられており6の字が見えない。

プレゼントもバッチリ!シンちゃんの心はゲットしたも当然

 テ〜ブルに大きなリボン、可愛い柄で包装された大きな箱が乗っている。プレゼントだ。

シンちゃん喜んでくれるかな?もし気に入ってくれたら・・・・・

 

 

「シンちゃん、私からのプレゼント」

「うわ〜〜ありがとう綾波、開けて良い?」

「うん」

「わ〜〜これ欲しかったヘッドフォンステレオだ」

「シンちゃん欲しいって言っていたでしょ」

「うん、でも高かったんじゃ・・・」

「大丈夫、シンちゃんが喜んでくれれば私も嬉しいの」

「ありがとう、君と一緒に大事にするよ」

「えっ?」

「綾波も大事だからね」

「シンちゃん・・・」

「綾波・・・こんな日に言うのはなんだけど僕と・・・・」

「シンちゃん・・・」

「結婚してくれないか」

「・・・・うん」

「綾波・・・・いや、レイ」

「シンちゃん、嬉しい」

 

 

な〜〜〜んて事になったらどうしよう、困っちゃう〜〜

 レイは床をドンドン叩き顔は真っ赤、ゴロゴロ転がった。

 ゴロゴロゴロゴロ

 ドンッ!

 転がれば当然壁にぶつかる。

ふぎゃっ!

 壁にぶつかって妄想から帰ってきた、涙目で鼻を押さえると時計を見た。

いたたた、そろそろ行こうかな

 プレゼントを大事に抱えると家を出た。

 

 

 

 

 ピ〜ンポ〜ン!

「は〜〜い」

 葛城家の玄関前、呼び鈴を押すと中から声が聞こえ玄関が開いた。

「な〜〜んだ来たの」

 玄関を開けたのはアスカ、レイを見るとちょっとイヤそうな顔をした。

むっ来ちゃ悪いの?

「別に〜〜〜上がれば〜〜」

言われなくても上がるもん

 二人はリビングへテ〜ブルにはすでに料理が並べられていた。

「綾波いらっしゃい」

シンちゃん誕生日おめでとう〜〜

 キラ〜〜〜ン!!

 レイの紅い瞳が輝いた、獲物を狙う虎のように。

シンちゃ〜〜〜ん!!!

うわっ!

 シンジに向かって飛び抱きつくレイ、そして・・・・

 むにょむにょ!!

 レイはシンジの手を強引に掴むと自分の胸に持っていき、シンジの手の上に自分の手を重ね揉んだ。

いや〜〜〜ん!シンちゃんに傷物にされたぁ〜〜〜!責任とって〜〜

「ちょ、ちょっと待ってよ!」

「レイ!アンタが自分で手を持っていたんでしょうが!」

「おっほ〜〜う、レイやるわね〜〜」

 突然の事で真っ赤になって焦るシンジ、激怒するアスカ、優しく見守る?ミサト。

もうお嫁に行けない、シンちゃん!

「そ、そんな、お嫁に行けないって・・・」

 涙目でシンジをジッと見つめるレイ、シンジは慌てふためいた。

シンちゃん、私を貰って

ええっ!!

「こらレイ!暴走はやめなさい!」

 レイを止めようとするアスカだが暴走は止まらない。

ささっ婚姻届にサインを!

やめんか!!

 ばしっ!

 アスカの鉄拳がレイの頭に入った。

いたたたたた、アスカ何するのよ

「アンタこそ何してんのよ!勝手に胸揉ませといて責任とれ?寝ぼけてんじゃないわよ」

シンちゃん、サインを

 アスカを無視してシンジに迫る。

人の話し聞け〜〜〜!

 ビリビリ!!

 アスカからSALモ〜ドに、婚姻届を奪い取るとビリビリに破いた。

あ〜〜〜!

「フン、これで用なしよ」

アスカ・・・酷い

 床に散らばった婚姻届の切れ端を集めるレイ・・・・・

な〜〜んて、こんな事もあろうかともう一枚用意しているんだよ〜〜、ささっシンちゃんサインを!

 レイはポケットから真新しい婚姻届を出すとシンジに迫る。

「綾波〜やめてよ」

ダ〜〜メ!男だったら責任とって

この暴走女が〜〜〜!

 ビリビリ!!

 アスカは再び婚姻届を奪い取るとビリビリに破る。

 

あうう、アスカ酷い・・・・な〜〜んて

 レイはまた婚姻届を取り出した。

「こ、このアマ〜〜」

 ビリビリ!!

 アスカは再び婚姻届を奪い取るとビリビリに破る。

あうう、アスカ酷い・・・・な〜〜んて

 レイはまた婚姻届を取り出した。

「こ、このアマ〜〜」

 ビリビリ!!

 アスカは再び婚姻届を奪い取るとビリビリに破る。

あうう、アスカ酷い・・・・な〜〜んて

 レイはまた婚姻届を取り出した。

「こ、このアマ〜〜」

 ビリビリ!!

 アスカは再び婚姻届を奪い取るとビリビリに破る。

 

 レイが婚姻届を取りだすとアスカが破り捨てる、この光景が何度も続いた。

「ふう〜〜飽きちゃったわ、シンちゃんオツマミ作って〜〜」

「はい、わかりました」

 ミサトは最初は面白がってみていたが、流石に何度も繰り返すと飽きる、シンジも二人を止めるのは不可能だと知っているので止めない。

 

あうう、アスカ酷い・・・・な〜〜んて

 レイはまた婚姻届を取り出した。

「こ、このアマ〜〜」

 ビリビリ!!

 アスカは再び婚姻届を奪い取るとビリビリに破る。

 

 こうしてリビングは紙くずの山になったのであった。

「僕の誕生日会は?」


「うっ!」

「?レイどうしたの」

「・・・・できたみたい」

「な、何ができたのよ」

「赤ちゃん・・・・」

「はあ?赤ちゃん」

「そう、シンちゃんと私の愛の結晶・・・・・ぽっ」

「アンタ・・・・・・」

「ふふふ、男の子かな?女の子かな?アスカはどっちだと思う」

「あのねえ・・・・胸揉まれたくらいで子供ができるか〜〜〜〜〜!」

「ええっ?赤ちゃんできないの?」

「あったりまえでしょ、そんな事も知らないの?」

「アスカ知っているの?」

「当然よ、大学出ているのよ」

「赤ちゃんの作り方教えて」

「うっ・・・そ、それは・・・・・」

「それは?わくわく」

「・・・・・・・ぽっ」

「?何赤くなっているの」

「べ、別になんでも無いわよ。あっ用事思い出したわ、じゃあね」

「変なアスカ、赤ちゃんって・・・・・アスカ確か・・・・赤くなっていたわね。そうか!赤くなれば出来るのね。ようし!ぽっぽっぽっぽっ!」

 シンジ君の誕生日、盛大に?祝おうとしましたがレイちゃんの暴走、先手必勝(アスカちゃんに対して)で滅茶苦茶になってしまいました(^^;)

 相変わらずレイちゃん、大胆だぜ(笑)果たして婚姻届は何枚持っていたのでしょうか?(爆)

 こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


さんじゅうにわ きょうは… さんじゅうよんわ とらんすふぁ〜

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