EVA CHANGING

きゅうわ

けっちゃく

 レイは清々しい朝を迎えた。窓から入る日差しが眩しい。

 今日で永遠のライバルとのけっちゃくがつく。そう1人の男性をめぐった戦いに今日終止符が打たれる。

 パンパン

頑張るぞ〜

 顔を洗い頬をたたき気合をいれる。そして朝食を作り、食べている間も教科書を見ながら勉強に余念が無い。戦闘体勢は完璧なようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ZZZZ」

「アスカ、朝だよ」

「ZZZZ・・・」

 一方アスカはまだ寝ていた、机には教科書が載っている。勉強はしていたようだ。

「アスカ!」

 シンジは襖の向こうから呼んでいたが返事は無い。

「もう」

 起きる気配は無いと感じ、入ったら身の危険があるがこのままでは遅刻をしてしまうので意を決して禁断の襖を開けた。

 ガラ

「ZZZ・・・」

(う・・・可愛い・・・)

 アスカの可愛い寝顔をずっと見たかったが時間はどんどん過ぎていくので、残念ながら止めて身体を揺さぶった。

 ユサユサ

「アスカ、朝だよ!遅刻するよ」

「ZZZZ・・・・うう〜ん」

 ドキ

 悩ましげな声にシンジは理性が無くなりそうだが、一生懸命こらえた。

 ユサユサ

「アスカ!」

「う〜ん・・・はっ!シンジなんで私の部屋にいるのよ」

「アスカが起きないから、しょうがなく入ったんだよ」

問答無用!

 ドカ

「はうううう・・・・・・・・・・」

 シンジは顔面に腰が入ったパンチを食らい2度寝になった。アスカはシャワ〜を浴びに風呂場に向かった。

 シャア〜!!

 顔に湯を浴びながら、レイとの対決を浮かべていた。

絶対に〜〜〜勝つ!

 シャワ〜を浴び終え朝食を取るために台所に向かう。すでに復活したシンジが配膳を終えて座っていた。

「あら、おはようスケベシンジ」

「どうしてだよ?」

「私の部屋に断りも無く入ってくるからいけないのよ」

「呼んでも起きなかったから仕方なく入ったんだよ」

「断ってから入りなさいよ」

「・・・・・なんだよそれ」

 シンジは頭をひねりながらつぶやき、アスカは勝負の前の腹ごしらえで沢山とっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学校、シンジとアスカは下駄箱で上履きに履き替えて教室に向かった。

 ガラ

 教室にはレイがすでに来ていて、1時間目にあるテストに向けて勉強していた。

「綾波、おはよう」

あっシンちゃんおはよ〜!

 シンジの声に気づくと教科書を閉じ手を振った。

「アンタまだ勉強してんの、諦めなさい」

む〜最後の仕上げだよ。アスカこそ大丈夫なの?

 バチバチバチバチ!

 火花が散り合う。

「天才にそんな口を聞いていいわけ?」

誰が〜?

「「フン!!」」

(2人とも・・・・)

 2人の言い争いにシンジは呆れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして時間も過ぎいよいよ1時間目の社会が始まった。テスト用紙が配られ開始の合図、一斉に鉛筆の音が聞こえる。

あ〜ここさっき憶えたところだ

(簡単ね)

正解は○

(これじゃあ勝負なんてならないわ、私の勝ちね)

ふふふ〜

(子供だましね)

シンちゃん待っていてね

(シンジ待っていなさいよ)

 レイとアスカは何も問題無くスラスラ問題を解いていった。一方でまったく手をつけていない者もいた。

うお〜〜わからん!

 ジャ〜ジ。

 キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン

 終了の合図、解答用紙は教師の手元に戻っていった。

「では帰りに返しますので待っていてください」

 レイとアスカは完璧なようで満足な顔をしていた。

アスカ〜問題わかった〜?

「わかるに決まっているでしょ!アンタこそ理解してんでしょうね」

へ〜ん100点だも〜ん

「何言ってんのよ私が100点よ」

 シンジはふと疑問に思った。

「ねえ2人が同点だったらどうするの?」

「「!!」」

「そうね、そんな事は無いと思うけど、どうするのよメガネ」

「ああ、それだったら勝負がつくまで対決してもらうよ」

「フ〜ン」

「まあ、今日で決着がつくと思うがな」

ケンスケ君、私が勝つってわかっているのね

「なんでよ、レイ」

 ケンスケは眼鏡を上げながらシンジに呟いた。

「シンジ、感謝しろよ」

「?」

 シンジは疑問に思った。自分を賞品にされて迷惑しているのにどうして感謝をしなくてはいけないのかと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間は過ぎ帰りのホ〜ムル〜ムになり、担任が採点をつけ終えた解答用紙を持ってきた。

「え〜では、テストを返しますので、順番に取りに来てください」

 男子の出席番号順なのでシンジは2番目に返してもらう。点数を見ると素早く答案を閉じてしまう。

 女子の番になり、レイが呼ばれる。

「綾波レイさん」

は〜い

 自信満々で取りに行き、点数を見るが少し不満そうだ。アスカはその顔を見てニヤリとした。

(フッ勝ったわね)

 そうしてアスカの番になった。

「惣流・アスカ・ラングレ〜さん」

「はい」

 これまた自信満々で答案を受け取り点数を見たがアスカの額に冷や汗がでてきた。

 そしてホ〜ムル〜ムも終わり教室にはお馴染みのメンバ〜が残っていた。ケンスケがレイとアスカの中央に立ち仕切る。

「さあ2人ともいいかい?同時に点数を見せるんだ」

うん

「わかったわ」

 2人は息を呑んだ、ケンスケの合図で見せ合う。

「「あっ!!」」

 98点2人とも1つ間違えただけで、同じ。安堵のため息をついた。

「ほお〜2人とも凄いの〜ワシとは比べもんにならんの〜」

「当ったり前でしょ、アンタと比べないでよ。レイ、勝負は次に持越しね」

そうだね

「ちょっと待て!まだ勝負はついていない」

どうして〜?

「は〜?どういうことよメガネ、同点じゃない」

 ケンスケは眼鏡を上げるとシンジを見た。

「シンジが残っているだろ、さあ答案をみせて」

「え?僕」

 シンジは自分を指差し、驚いた。

「何言っているのよ、私とレイの勝負でしょ。シンジじゃ相手にならないわ」

そうだよ〜ケンスケ君、変

「まあまあ落ち着け、もしシンジが2人より点数が良かったら別に教える必要はないだろ」

「良かったらってこれより上は100点よバカシンジに取れるわけないでしょう」

 アスカはシンジを思いっきり指差しバカにした。

(アスカ・・・ひどい)

「さあ、シンジ見せるんだ」

 ケンスケは不気味に笑っていた、シンジは仕方なく鞄から答案を取り出すとアスカがふんだくる様に取って開いた。

「「!!」」

 レイとアスカは一瞬時が止まった。首だけをギギギと動かしながらシンジを見た。

「シンジ、アンタ・・・・」

シンちゃん、すごい・・・

「どうしたの?2人とも」

「そんなにひどいんか?」

 ヒカリとトウジはテストを受け取り見るとやはり止まった。ケンスケはその様子を満足してみると教室を後にした。

「この勝負、シンジの勝ちだな」

 シンジはケンスケの後姿を見ながら礼をいっていた。

(そういう事だったのか、ケンスケありがとう)

「ふっすべてはシナリオ通り」

 涙を流しながら拘束されない自由な日々を思い浮かべた。


「どうして〜?私が勝つと思ったのに!」

「それはこっちの台詞よ!どうしてシンジが100点なのよ」

「シンちゃんが100点なのは嬉しいけど、教えられないじゃない」

「jun16の設定が卑怯よ」

「それなんだけどねアスカ、jun16さんも社会だけは得意だったみたいだから考えたようよ」

「チィッそれだからテストは社会だったのね、はめられたわ。やっぱりとどめをさしとけば良かったわ。次は何で勝負するの?」

「え〜とね美少女対決!」

「アンタ前にやったでしょうが!」

「え〜またやってもいいけどな」

「ダメよ、どうせ変な事になるんだから」

「じゃあね少女美対決!」

「同じでしょ〜が!」

 こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


はちわ は〜とおぶそ〜ど、けっちゃくまえ じゅうわ レイちゃん、くしゅん

EVA CHANGING きゅうわ けっちゃく