エヴァンゲリオン学園外伝
アイス
うへ〜〜今日も暑いわね、動くだけで汗がダラダラでるわ。クーラーが効いている部屋から出たくないわね。
でも今日は出ちゃうわよ、目的があるんだもん。
「シ〜ンちゃん」
アタシはシンちゃんちへ向かったわ、シンちゃんは部屋で寝転がっていて本を読んでいたわ。
偉いわね〜本を読むなんて。って漫画本だったわ。
「ん〜なんだい?」
「宿題やった?」
夏休みの宿題、多分まだやってないでしょうね。
「宿題?なにそれ」
現実逃避しているわね、どうせバックから出していないんでしょ。
「夏休みの宿題!してないんでしょ、今度いっしょにしよう」
「食べた」
「へ?」
「プリント食べたからできないよ」
・・・だらけているわね、これは夏休みが終わる一日前までやらないわね。
「シンちゃんヤギだったんだ、美味しかった?」
「デリシャスだったよ、最高だったね」
「そうなんだ〜じゃあアタシのも食べてもらおうかな」
「遠慮しておく、お腹いっぱいだから」
ふふふ変なシンちゃん。
「今からアイス食べに行くんだけど一緒に行こう」
「暑いからパス」
だらけているなあ〜
「ねえ行こう〜公園に車で売りに来ているの、美味しいって評判なのよ」
「アイスには興味ないよ、こうして寝転がって漫画読んでいたほうがいいよ」
興味が無いって・・・
「ねえ行こう〜一人で行っても味気ないの」
一緒に食べたいし・・・
「じゃあ買ってきて」
「溶けちゃうよ」
うう、シンちゃんと一緒に行きたい・・・
「シンジ」
「きゃっレイお姉ちゃん」
ビックリしたわ、レイお姉ちゃんがいきなり横に立っていたわ。
「シンジ、アスカちゃんが悲しんでいるでしょう、行ってあげなさい」
「暑いからイヤだよ。レイ姉ちゃんが一緒に行けばいいじゃないか」
「そう、行かないの。行かないなら口では言えないような事するわよ」
ガバッ!
「さあアスカ行こうか」
シンちゃん素早い!レイお姉ちゃんが言う『口では言えない事』って何かしら、気になるわ。でもお陰でシンちゃんと行けるわ。
「ありがとう、レイお姉ちゃん」
「礼には及ばないわ、うふふ」
その笑いはちょっと不気味だけど・・・
「暑いな〜」
「夏だもん」
「暑すぎる」
「夏だもん」
「なぜ暑いんだ」
「夏だもん」
「暑〜〜〜〜〜〜〜〜」
「夏だもん」
何気ない会話だけどシンちゃんと話せるのは嬉しいわ。
公園に着いたアタシとシンちゃん、ええとアイスクリーム屋は・・・
「シンちゃんあそこ」
「へ〜結構人気があるんだね」
人が沢山ならんでいるわ、アタシ達も並ぼう。
「種類が沢山あるね、何を食べようかな」
「びわアイスが美味しいって評判なの」
「へ〜じゃあ、それを食べてみようかな」
「アタシもそれが目当てなの」
雑誌に載っていたのよね、これは食べないとバチが当たるわ。
アタシ達の番が来てびわアイスを二個頼んだわ。
「僕が払うよ」
「いいの?」
「うん」
「ありがとう」
シンちゃんやさし〜、嬉しいわ。
「向こうのベンチで食べようか」
「うん」
アタシ達は日陰のベンチへ向かったわ。
「美味しそうだね、いただきます」
「いただきます」
感動の一口どうかしら?
「美味しい〜〜」
「本当だ、美味しいね」
口の中に広がるほんのりした甘み、美味しいわ。
「ありゃ、アイスが手についた」
アイスが溶けてシンちゃんの手についたわ。
「シンちゃんハンカチ」
「ありがとう」
アタシはシンちゃんの手を拭いてあげたわ、ちょっと嬉しいシチュエーションね、ドキドキしちゃうわ。
「ん、どうしたの?顔が赤いよ」
「な、なんでもないわ。暑いから赤くなったの、そう夏は暑いわね」
「ふ〜ん、あっアスカのも溶けてるよ」
「えっ?あ、アタシのアイスが」
うへ〜〜暑すぎで半分以上溶けちゃった、でもシンちゃんと食べれたからいいかな。
暑いときはアイス。アスカちゃんはシンジ君を誘いますが行きたがりませんね。
でもレイちゃんのお陰で一緒に行くことができました。
暑い中アイスが溶けてしまいましたが、アスカちゃんには嬉しい出来事でした。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 アイス