エヴァンゲリオン学園外伝

秋の香り

 へっくちゅん!!う〜〜十月に入ったら冷え込むわね、流石に薄着は寒いわ。

 毎度の事だけど今日もシンちゃんちに行くわよ。手土産に柿!沢山貰ったからシンちゃんちにおすそ分けよ。おば様居るかしら?

「こんにちは〜〜!」

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 返事が無いわね、誰も居ないのかしら?

 あらシンちゃんの靴しかないわ、シンちゃん以外は出かけているのね。

 そしてシンちゃんは多分・・・プラモ作りね。

 確かめるべくシンちゃんの部屋へ行くわよ。

「シンちゃ〜〜ん」

 一応外から呼ばないとね、着替え中だったら嬉しい・・・じゃなくて恥ずかしいわ。

「な〜〜に?」

「入るね」

「いいよ」

 わあ、シンナーの匂いが凄いわ。

「シンちゃん色塗る時は窓を開けないとダメでしょ」

「だって寒いじゃん」

「寒くても開けるの!」

 中毒になっちゃうわよ。

「わかったよ」

「わかればよろしい!」

 でも数日すればまた閉めたまま塗るのよね。

「それで今日は何のようなの?」

「ほら見て柿よ。沢山貰ったからおすそ分けにきたの」

「柿かあ美味しそうだね」

「でしょう、おば様は?」

「母さんは買い物だよ」

「そうなの、台所に置いておくわね」

「うん、頼むね。それと僕の為に剥いてきて」

「うん、わかったわ」

 柿見てたらお腹空いたのね、アタシも食べたいから二個剥こうかな。








「シンちゃんできたわよ」

「ん、ありがと」

「アタシも食べようっと」

 モグモグ、ん〜〜〜〜あま〜〜い!熟しているわ。

「あれ?シンちゃん食べないの」

 色塗りに夢中になっているわ。

「今手が離せないんだ、食べさせて」

「もうっ」

 手が離せないってやめれば良いのに、でも・・・

「シンちゃん、はいあ〜〜ん」

「あ〜〜ん」

 シンちゃんにあ〜〜んできるから良いのよね。

「美味しい?」

「うん甘いね、美味しいよ」

「良かった、もう一つ食べる?」

「うん、あ〜〜ん」

 ふふシンちゃんから声出しているわ。

「はい、あ〜〜〜ん」

 この状態って恋人同士だわ、少しドキドキしちゃう。でも嬉しいわ、シンちゃんもう一つあ〜〜んね。


 柿は美味しいですね、アスカちゃんもシンジ君も大好きです。

 アスカちゃんにあ〜〜んしてもらえば美味しさ倍増です(^^)

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 秋の香り