エヴァンゲリオン学園外伝
アスカ流シンジの起こし方
「アスカちゃん朝ですよ、起きなさい」
「う〜〜ん、もう少し〜〜」
寒いからお布団から出たくないし眠たいし・・・zzz・・・
「シンジ君を起こしに行くんでしょ、早く行かないとシンジ君起きちゃうわよ」
ガバッ!
そうだったわ、シンちゃんを起こしに行かないとね、おもわず飛び起きちゃった。アタシの毎日の日課はシンちゃんを起こす事、シンちゃんアタシが起こさないと起きれないもんね。
「ママ〜ご飯ご飯〜〜」
「はいはいもうできてるわよ、その前に顔を洗ってらっしゃい」
「は〜〜〜い」
ばしゃばしゃ〜〜
う〜〜〜冷た〜〜〜い、でも目が覚めるから気持ち良いわ。さあてご飯を食べようっと。
「いただきま〜〜す!」
もぐもぐもぐもぐ
ママのご飯は美味しいわ〜流石ママね。
「慌てなくても時間はあるわよ」
「早くしないとシンちゃん起きちゃう」
そうアタシの日課が無くなっちゃうわ。
「ふふ大丈夫よ、シンジ君はちょっとやそっとじゃ起きやしないでしょう」
「うん、シンちゃん起こしても全然起きないから困るの」
アタシが頑張って起こしても全然起きない、いつもギリギリの時間まで寝ているから幼稚園に着くのもギリギリ、本当にシンちゃんには困ったわ。
「ごちそうさま!」
ようし〜〜準備をしてシンちゃんを起こしに行こうっと。
「おはようございます〜〜」
「アスカちゃんおはよう、いつも元気良いわね」
「はい、シンちゃんは?」
おば様が出迎えてくれたわ、いつも笑顔のおば様素敵ね。
「シンジはまだ寝ているのよ、起こしてきてもらえるかしら?」
「はい」
良かったまだ起きていないわ、今日の日課が果たせるわね。
「おじ様おはようございます」
「うむ、おはよう」
おじ様がいつものように新聞を読んでいたわ、挨拶をしてシンちゃんの部屋へと。
「シ〜〜〜ンちゃんは・・・寝ているわね」
部屋に入って目に付いたのは布団を被って寝ているシンちゃんの姿、ってシンちゃんは布団で見えないんだけどね。さあ起こしましょう。
「シンちゃ〜〜ん、朝だよ〜〜」
「zzzz」
「シンちゃ〜〜ん、起きないと幼稚園に遅れちゃうよ」
「zzzz」
う〜〜〜ん、全然起きない。ぐっすり眠って気持ちよさそう、起こすのかわいそうだけど遅れちゃうから起こさないとね。
「シンちゃんシンちゃん」
「・・・う、う〜〜〜んな〜〜〜に?アスカちゃんか・・・」
ゆすったら起きたわ、シンちゃんまだ眠たそう。
「もう朝ですよ〜〜幼稚園に行こう」
「アスカちゃん一人で行って、僕は寝ているから・・・zzz」
「あ、シンちゃん、シンちゃん!」
「zzz・・・」
また寝ちゃった、ゆすっても起きない。アタシ一人で行かなきゃいけないの?」
「シンちゃん、幼稚園に行こう・・・」
「zzz・・・」
起きない・・・
ぐずっ・・・どうして起きてくれないの?何だか涙が出そう・・・ぐすっ・・・
「アスカ君シンジは起きたかね?」
「あ、おじ様」
おじ様がやって来たわ、シンちゃん起こせないしどうしよう。
「シンちゃんが起きてくれないんです・・・ぐすっ」
「なんと?アスカ君が起こしても起きないのかね、困った息子だ」
「ごめんなさい、アタシが力不足な為に・・・ぐすっ」
うう・・・だめ、涙が・・・
「おおうっアスカ君、泣くことは無い。一緒にシンジを起こそうではないか」
「あ、はい・・・」
おじ様が涙を拭いてくれた・・・顔に似合わず優しい。
「布団を一緒に取るとするか、アスカ君はそっちを持ちなさい」
「はい」
起こすには布団を取るのが一番ね、アタシもママにされた事があるからわかるわ、寒いから起きちゃうわね。
「さあいくぞ」
「はい、せ〜〜の、せっ!」
バッ!
「寒〜〜〜〜い!」
ほ〜〜〜らシンちゃん飛び起きた。
「シンちゃんおはよう〜」
「ア、アスカちゃん布団返してよ〜〜」
「シンジ、朝だぞ」
「うっ父さん」
「アスカ君が起こしても起きないとは帰れ」
・・・おじ様、相変わらず意味がわからないわ。
「帰れってどこに帰るの?」
「ふっ問題無い」
「問題無いって・・・あ、父さん」
おじ様出て行っちゃった、本当に問題無いのかな?
「まったく〜〜う〜〜寒い」
「シンちゃんご飯食べよう」
「まだ眠いよ〜〜〜」
シンちゃん目を擦って本当に眠そう、でもダメ。
「はいご飯食べに行こう〜〜」
「うわっ、アスカちゃん」
シンちゃんの手を引っ張って台所へ、今日の日課はお終いっ!
アスカちゃん毎日の日課はシンジ君を起こす事、でもシンジ君は起きてくれません困ったものですね。
ゲンドウと一緒に布団を取ってようやくお目覚めシンジ君、アスカちゃんの起こし方は幼稚園児(今回の設定です)なので控え目です。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 アスカ流シンジの起こし方