エヴァンゲリオン学園外伝

バテバテ

 ・・・はあ〜〜暑いわ、流石に七月ともなると暑いわ、蒸し暑い〜〜〜!!

 叫んでもしょうがないわ、クーラーをつけよう・・・って思ったらまだ用意してないんだもん。もう〜〜シンちゃんちに涼みに行っちゃおう。

「シ〜ンちゃん♪」

 わあ〜〜玄関を開けた途端冷たい風が。ひんやりしてて気持ち良いわ〜〜

「やあ、アスカ・・・はあ〜〜」

 シンちゃんリビングで寝転がってため息ついていたわ、どうしたのかしら?

「どうしたの?ため息なんかついて」

「クーラー病でバテちゃったよ」

 クーラー病・・・アタシにとってはちょっと羨ましい病かな。

「バテたってもうなの?」

 まだ七月初旬よ。

「うん、南極気分を味わいたくてね、クーラーをガンガンつけていたんだよ。それでプラモを買おうと外に出たら目まいがして今休んでいるところなんだ」

「・・・」

 呆れた、南極気分ってどんな気分なのかな?冷たくすれば南極気分になるのかしら?

「それでねアスカ、お願いがあるんだよ」

「お願い?」

 お願いってなにかな?もしかして・・・







「アスカ、バテちゃったよ。何か美味しいものを作ってほしいな」


「うん、シンちゃんが元気になるように美味しいものを作ってあげるね」


「嬉しいなあ〜アスカは優しいなあ〜」


「やだっ何言っているの照れるじゃない」


「照れなくて良いよ。ここには僕とアスカしか居ないんだからね」


「シンちゃん・・・でも照れちゃうわ」


「ふふアスカは照れやさんだなあ」


「もうシンちゃんたら」








 ・・・こんな風になったらどうしよう?きゃ〜〜〜〜!

「アスカ、聞いている?」

「あっ、ごめんなさい」

 ふう〜あぶないあぶない、別世界に行っていたわ。

「それでお願いってなに?」

「うん、悪いんだけど、バテちゃったから・・・」

 きたきた、次の台詞は・・・

「僕の代わりにガンダムのプラモを買ってきてよ」

「えっ?」

  アタシ耳がおかしくなったのかしら?プラモ?

「ガンダムMK-2のプラモを買ってきて。今日安売りなんだ」

 ぽむっ!

「うぎゅ!」

 どうしてアタシがプラモを買いに行かなくちゃならないのよ!怒ったからクッションを顔に投げつけてやったわ。

「プラモは自分で買いに行きなさい!アタシ帰る」

 もうシンちゃんのバカ!アタシの気持ちを知らないで・・・シンちゃんのバカァ!!


 暑くなりましたね、冷やしすぎでバテたシンジ君、ちょっと軟弱かな(^^;)

 シンジ君にお願いされたとあってはアスカちゃん断るわけないですね。でもそのお願いが・・・流石のアスカちゃんもちょっと怒りましたね。

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


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