エヴァンゲリオン学園外伝

クリスマス イブイブ

「ん〜」

 シンジはデパートの一角で腕を組んで悩んでいた。

(クリスマスプレゼント何が良いかな?)

 送る相手は勿論アスカ、しかし何を送っていいのか検討がつかない。

(ガンダムのプラモ、僕が欲しいのがあるんだよな〜〜それをプレゼントして僕が作る・・・ってプレゼントじゃないや)

(下着・・・色っぽい下着、ハアハア・・・って変態じゃないか)

(お菓子、甘い物が好きだからな〜〜靴に入ったお菓子を贈ろうかな、でも食べすぎは太っちゃうからなあ〜)

「ん〜〜〜」

 なかなか決まらない。

「シンジ・・・」

「えっ?」

 シンジの背中から聞こえる声、振り向いてみると・・・

「おわっレイ姉ちゃん、居たの?」

「ええ、ハアハア言っているところから」

(ハアハアって口に出していないのに・・・まさか僕の心を読んでいるの?レイ姉ちゃんニュータイプ?)

「プレゼントはね何でも良いのよ、シンジが贈った物ならアスカちゃん何でも喜ぶわ」

「そうなの?」

「そうよ」

 アスカの心を知っているレイは静かに微笑んだ。

「そうなのか〜〜」

「そうよ、はい」

 レイは静かに手の平を差し出した。

「ん、何?」

「アドバイス料、ただで教えるほど甘くは無いわよ」

「レ、レイ姉ちゃん・・・」

「喉が渇いたの」

「わかったよ、はあ〜〜」

 シンジはため息をつくとジュース代を渡した。

「じゃあさよなら」

「早っ」

 レイはジュース代を受け取るとその場を素早く立ち去った。




(そうかあ〜〜何でも良いのか〜〜〜じゃあプラモ!ってプラモはダメだ、何か女の子らしい物を贈ろう)

「シ〜〜ンちゃん!」

おわっ!

 再び聞き覚えのある声に口から心臓が飛び出そうになった。

「きゃっ!シンちゃん驚かさないでよ〜〜

「なんだアスカか」

「なんだじゃないでしょ〜〜もうビックリしたわ」

 そこにはシンジに会えて嬉しいアスカが立っていた。

「シンちゃんもお買い物?」

「あ、うんアスカも?」

「うんレイお姉ちゃんと一緒に来たの」

「レイ姉ちゃんと?」

「うん、レイお姉ちゃんがねシンちゃんが向こうに居るって言ったの、来てみたらシンちゃんが居てビックリしたけど嬉しかったの」

「レイ姉ちゃん・・・」

 シンジはレイの計画的なシナリオを感じ取った。

「シンちゃんは何を買いに来たの?」

「僕はプレ・・・じゃなくてプラモ、アスカは?」

「アタシはケーキの材料を買いに来たの、レイお姉ちゃんと一緒に作るの」

「へえ〜〜ケーキね」

(ケーキ美味しそうだなあ、プレゼント・・・何が欲しいか聞いたほうが良いかな?)

「シンちゃんどうしたの?」

「あ?何でもないよ」

 アスカの言葉に我に帰った。

(聞かないほうがいいかな、自分で選ぼう)

「じゃあ僕はプラモを買いに行くからまたあとでね」

「あ、うん」

 シンジはアスカに手を降るとその場を立ち去った。

(・・・アスカちゃん押しが弱すぎ)

 柱の影からアスカを見つめる瞳があった。


 アスカちゃんへのクリスマスプレゼントは何を贈るか迷いますね。

 そんなシンジ君へアドバイス?のレイちゃん優しいですね(笑)そしてアスカと二人っきりにさせて・・・レイちゃんシナリオ完璧です(爆)
 
 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


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