エヴァンゲリオン学園外伝

父の日

 ふっ日曜の朝はゆっくりと新聞を読める時間があるのが良いな、食後にユイのお茶を飲みながら新聞を読むのは格別だ。

 世間は何事も無く平和なようだ、我が碇家も平和だ、実に良い。

 ん?子供の宝物アンケートだと、某玩具メーカーが調査したのか。我が家にも愛娘レイと愛息子シンジが居る、これは親として見逃す事ができないアンケートだな。

 どれ一位は・・・

 ぬいぐるみか、うんうんレイもぬいぐるみが好きだし納得の一位だな。

 二位は・・・

 ママか、我が家ではユイだな。私もレイもシンジもユイが好きだ、納得の二位だな。

 どれ三位は・・・

 ミニカー・・・パ、パパじゃないのか、ちょっとショックだな。シンジはまだ赤ん坊だからわからないがきっとミニカーが好きになるだろう、私も好きだからな。大きくなったら沢山買ってあげるぞ。

 四位・・・

 ゲ、ゲームボーイだと!い、いかんぞ小さい頃からゲームは目が悪くなってしまう。町で時々小さい子が眼鏡をしているのを見ると胸が痛くなるぞ。

 五位・・・

 TVゲーム!?

 今の子供達は外で遊ぶという事を知らんのか?私が子供の頃は夜遅くまで外で遊んだものだぞ、まったく嘆かわしい。

 六位は・・・

 パパ!やっと私の出番か、しかしミニカーやゲームより下とは複雑な気分だ。

「あらアナタどうしたんですか渋い顔をして、お茶が渋かったかしら?」

「いや、ちょっと新聞を読んでな」

 ユイのお茶は最高だ、渋くなんてないぞ。

「新聞?」

「ああ」

 読んだ内容をユイに話した、そしたらクスリと笑って・・・

「そんな事で渋い顔をしていたんですか、家ではアナタが一番ですよ」

 ジ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!

 わ、私は感動したぞ!目頭が熱くなり今にも涙が滝のように流れそうだ。

「お父さん・・・」

「ん?どうした」

 後には愛娘のレイが立っていた、何時の間に来たんだ気が付かなかったぞ。

「これ・・・」

「これ?」

 ダイエーの袋を手に持っていたぞ、何だろう?

「父の日なの」

 !そうか今日は父の日だったな。すっかり忘れていたぞ。

「おお〜レイありがとう」

 流石愛娘レイだ、私は感動したぞ、お礼にレイの頬にお髭ジョリジョリだ。

 ジョリジョリ、ジョリジョリ

「お、お父さん、痛い」

「おおっすまんすまん」

 愛情が強すぎて痛くしてしまったよ。

「大事に使ってね」

「ありがとう大事に使うぞ」

 プレゼントは何だろう?使うものか、どれどれ・・・

 安全カミソリ・・・

「レ、レイこれは?」

「お父さんのジョリジョリ攻撃が嫌なの」

 ガ〜〜〜ン!

「う、嘘だろ?」

「本当、シンジが呼んでいるわ」

「あら本当、シンジが呼んでいるわね。オムツかしら」

 おっシンジの泣き声が聞こえる、大きな泣き声だ、実に男らしい将来が楽しみだな。

「アナタお茶碗洗っておいてくださいね」

 えっ?

「お父さん髭剃ってね」

 ええっ?

 ユイ〜レイ〜二人してシンジの所へ行くのか〜〜

 ・・・ふっ父の日の今日も我が家は平和だ・・・


 今日は父の日、ゲンドウがメインな日ですね。

 設定としてはシンジ君がまだ赤ん坊、レイちゃんが小学生くらいでしょうね。

 レイちゃんのプレゼントは安全カミソリ(^^;)実用的ですね。

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


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