エヴァンゲリオン学園外伝
冬の休日
アスカです。十二月も後わずか、相変わらず寒くて困っちゃうわ。朝は寒くてお布団から出たくないのよね、でもアタシは起きちゃうの、それはね・・・シンちゃんを起こさなくちゃ行けないから。
今日もシンちゃんを起こしに〜〜〜って今日は日曜日だから起こさなくても良いの、ゆっくりと新聞でも見ようかな。
「アスカ、早いわね。休みなんだから寝ていれば良いのに」
「良いの、目が覚めちゃったから、それに休日は有効に使わないとね」
ママにウインクすると新聞を読みましょう、って番組欄だけけどね。今日は面白いTVあるかな?
「これ撮っておこう〜っと」
お目当ての番組、ビデオのリモコンを手にとってセット、これで準備OK。続いて広告、何か良いものあるかしら?
「あっ・・・」
これは・・・スケート、今年はまだ行っていないわね、シンちゃん誘って行こうかな。それに今日は入場料半額!これは行かないと罰が当たるわね。そうと決まれば実行あるのみ。
早速部屋に戻って、お着替え・・・・・何着ていこうかな〜〜
「これで良し!」
スケートだから動きやすい服装が一番良いのよね。頭が寒くないように赤いニットキャップ、マフラー、ママが編んでくれたセーターにダウンジャケット、ズボンはちょっと寒くなっちゃうけどGパン、忘れちゃ行けない手袋、さあシンちゃんちへGO〜!
シンちゃん起きているかな?まだ起きていないわよね。
「おはようございます!」
いつでも元気がアタシのモットー。
「あらアスカちゃん、おはよう。可愛い服装ね」
「ありがとうございます」
ふふ、おば様に可愛いって言われちゃった、シンちゃんも可愛いって言ってくれるかな?
「おおっアスカ君おはよう、お出かけかね?」
きゃっおじ様がいきなり出てきたわ、ちょっとビックリ。
「あ、はいおはようございます。シンちゃんを誘ってスケートに行くんです」
まだシンちゃんが行けるかわからないけどね。多分大丈夫、何も予定は入っていないと思うから。
「まあスケートなの」
「はい、今日半額なんです」
「そういえば広告があったわね」
「はい、今年はまだ滑っていないから丁度良いかなって思って」
滑ってないっていっても、アタシは・・・滑れないのよね・・・とほほ、でも今年は滑れるようになるわよ。
「そう、滑ってくると良いわね。でもシンジまだ起きていないのよ」
やっぱりどうせ遅くまで起きていたんでしょうね。
「わかっています、起こしてきますね」
アタシはダッシュでシンちゃんの部屋にGO〜
「もうシンジったらアスカちゃんに起こしてもらってしょうがない子ね」
「まったくだ、アスカ君に小遣いをやらねばいかんな」
ガラッ!
襖を開けると・・・ほ〜〜らやっぱり、まだ寝てる。
「シンちゃん、おはよう〜朝だよ」
「ZZZZZZZZ」
むっ、起きないの?
「シンちゃん、おっはっ〜〜」
「う、う〜〜んアスカか、なんだよ〜」
やっと起きた。
「シンちゃん、スケート行こう。今日半額なの」
「ふ〜〜ん、一人で行ってくれば、僕は眠いから・・・ZZZZ」
あっこら!寝ちゃダメ!
「行こうよ、今年はまだ滑ってないでしょ」
「滑るってアスカ、滑れないじゃないか」
うっ・・・胸を貫く言葉ね。確かにアタシはシンちゃんみたいに滑れないもん。
「だから今年は滑れるようになるの」
「わかった、わかった、明日行こうね・・・ZZZ」
明日って学校があるじゃないの、もうこうなったら!一度部屋を出ると台所へ向かったわ。
「あらアスカちゃん、シンジは起きたの?」
「いいえ、起きてくれないんです」
「まあ、折角可愛い彼女が起こしに来てくれたのに」
「か、彼女って違います」
おば様、からかわないでください。頬が赤くなっちゃいます。
「ふふ、はいはいわかりました」
「もう、おば様ったら。氷一個貰いますね」
冷凍庫から氷を一個取り出すと、急いで部屋に戻ったわ。
ふふ、これなら絶対に起きるわね。ちょっと失礼してシンちゃんの首筋から背中へ氷を滑らせると・・・
「つ、冷たい〜〜〜!!」
ほ〜〜ら一発で起きたわ。
「シンちゃんおはよう」
「ア、アスカ!何をするんだよ」
「おはようシ〜〜ンちゃん」
シンちゃん怒っているんだけど大丈夫、微笑んでいれば良いの、おば様から伝授されたわ。
「うっ・・・お、おはよう」
ほらね、怒らない。おば様もおじ様にはこの手を使っているみたい。
「ご飯食べたらスケート行こうね」
「わ、わかったよ」
良かった、シンちゃん早く用意をしてね。
「おはよう、父さん母さん」
「おはよう、目覚めの良い朝だったでしょ」
「最悪だよ、もう〜〜」
「シンジ、起こしてもらっているのになんて言いぐさだ。帰れ!」
おじ様また訳わからない事を・・・
「帰れってどこに帰るんだよ」
「ふっ考えろ、未熟者が」
考えろってどう考えたってここがシンちゃんの家なんだから帰るところはここなのに。
「考える・・・ぼ、僕はどこに帰れば良いんだ?」
シ、シンちゃんまで・・・
「ふふふふ、考えろ考えるんだ。この馬鹿弟子が〜〜!考え抜いた時お前は真のキングオブハートになるのだ」
「し、師匠〜〜!」
・・・・ふ、二人とも昨日Gガンダムを見たんだ。
「はいはい、演技はそのくらいにして早く食べてね」
流石おば様、あっさりと二人の世界を破ったわ。
「くっユイ、まだ東方不敗のシーンが残っているのに」
「そうだよ母さん、まだマスターガンダムとの対決がまだなんだよ」
「そう〜、続けても良いけどお皿は自分で洗ってね」
「わ、わかったよ。食べるよ」
シンちゃん、洗いたくないもんね。
「くっシンジ、父さんは悲しいぞ。それくらいでやめるなんて」
「じゃあ父さんが洗ってくれる?」
「断る」
キッパリと言い放つおじ様、二人って仲が良いのね。
さあ食べおわったから着替えて出発するだけね。
「それにしても重装備だな、まるで雪だるまみたいだよ」
「むう〜〜何それ?ひど〜〜い」
頬をプウ〜って膨らまして怒ったけど、シンちゃん笑っている。もうひどいんだから。
「滑っていれば汗かくからトレーナ一枚で大丈夫だよ」
「ア、アタシ上手に滑れないから・・・」
まったく滑れないんだけど・・・でも今年こそは滑れるようになるわよ。
「まあ重装備も今日で終わりかな」
「どうして?」
「滑れるようになるよ」
シンちゃん、嬉しい。
「うんっ!行こう」
さあ頑張るわよ〜〜スケート場へGO!
外伝なのでマナは登場しません、中学一年の設定です。アスカちゃんはスケート滑れません、ちょっとへっぽこ(^^;)
滑りに行くと言っていますがまだ行っていませんね。当然続きがありますよ〜〜。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 冬の休日