エヴァンゲリオン学園外伝

ごはん

 ふんふんふ〜〜〜ん〜〜〜〜って、楽しい楽しいご飯作り、今日はシンちゃんの為に腕を揮うわよ。

「アスカ、本当に大丈夫なの?」

 あ〜〜信用してないのね。

「大丈夫って家庭科の授業でバッチリよ」

 今日の夕ご飯はシンちゃんちでご飯を作るの。おば様達とママ達はお外でお夕食、子供の私達を置いてきぼりにしていったのはずるいけど、そのお陰でシンちゃんと二人っきりの夜、きゃっアタシったら何を言っているのかしら。

「家庭科って、オムレツ失敗したじゃないか」

「・・・あ、あれは失敗してないわよ、ちょっと形が崩れただけだもん」

 そう形が崩れただけ、味はバッチリヒカリのお墨付きよ。

「そう、期待してるからね」

「うん」

 シンちゃんはリビングへ戻っていったわ。手伝ってもらいたかったけど、まあいいかっ。

 まずは・・・

「チキンライスを作って」

 ただのご飯じゃ芸がないわ、中身も一工夫凝らさないとね。

 チキンと言う位だから鶏肉を手ごろな大きさに切ってっと・・・

 フライパンに油を引いて温めて鶏肉を入れて・・・

 ジュ〜〜〜

 う〜〜〜ん、美味しそうな匂い、色をカラフルにグリーンピースも入れて炒めましょう〜〜

 程よく火が通ったらご飯を入れて・・・

 シンちゃんいっぱい食べるからたくさん入れないとね、アタシの分は・・・どのくらいいれようかな?

 そして仕上げのケチャップ攻撃、良い味だしますよ〜味を確かめ・・・うん美味しい〜〜〜

「よしっ完成〜〜」

 続いてオムレツ作りに取り掛かりよ。

「卵は三つで良いかな」

 シンちゃんには大きなオムレツを作ろうっと。卵を十分にかき混ぜたらフライパンに流し込む!!

とええええ〜〜〜

 気合を入れて料理よ。

「アスカ〜〜大声だしてどうしたの?」

「えっ
?そんなに大きかった」

「うん、こっちまで聞こえたよ」

 やだ、そんなに大声だしたつもりは無かったんだけど。

「料理は気合なの」

「気合〜?」

「うん、気合で美味しくなるの」

「そうなんだ知らなかったよ」

 そう料理は気合、もうちょっとだから待っていてね。

 ふんふんふんふ〜〜〜ん

 さあ完成よ。

 シンちゃんの分とアタシの分をお皿に盛り付けて、オムレツの上にケチャップを・・・ただかけるだけじゃ芸が無いからハ〜トマークを描いて、きゃっアタシったら大胆、きゃ〜〜〜〜!!

「シンちゃん完成よ〜」

「おっ待ってました、うわ〜美味しそうだね」

 当然美味しいわよ、シンちゃん褒めてくれて嬉しい。

「いっただきま〜〜す」

 あ、ああハ〜トマークが消されていく、まあオムレツに塗るから当然なんだけどね。ちょっとはハ〜トマークの事を言ってくれても良いのに。

「アスカ」

「あ・・・何?」

 ドキドキドキドキ、言ってくれるのかな?

「お茶ちょうだい」

「え?あ、うん」

 そういえばお茶を入れて無かったわ、気づかないのも無理ないわね、シンちゃん超鈍感だから。

「はいお茶」

「ありがとう」

 こうやって二人でご飯を食べていると、何だか新婚さんみたい。きゃ〜〜アタシったら何想像しているのかしら。

「?アスカどうしたの顔が真っ赤だけど、どうかしたの」

「う、ううん何でもないわ。オムレツ美味しいでしょう」

「うん、美味しいね、これなら毎日食べても良いよ」

 えっ毎日?こ、これってもしかしてプロポーズ?きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

「アスカどうしたの?頭から湯気がでているよ」

「そ、そうなの?お、お湯が沸かせちゃうわね」

「はあ〜?」

 毎日オムレツ・・・でも毎日じゃ飽きちゃうわね、ようし勉強してレパートリーを増やすわよ。


 アスカちゃんの手料理はオムレツ、シンジ君うらやましいですね。

 手際よく作りシンジ君に振舞う事に、ちょっとラブコール(ハ〜トマーク)をアピールしますが超鈍感のシンジ君は気づきませんでしたね。

 今回のアスカちゃんは妄想し過ぎです(笑)

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


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