エヴァンゲリオン学園外伝
母の日
今日はマザーズデイ〜日頃の感謝をこめてちゃあんとママに贈り物をしたわよ。シンちゃんはしたのかな?
・・・たぶんしてないかも?シンちゃん面倒だからって言っていたから。
・・・それじゃあいけないわ、ちゃんと贈り物をしておば様を喜ばせてあげないとね。シンちゃんとデパートに行かなきゃ。
「ねえねえシンちゃん、おば様にちゃんと贈り物したの?」
シンちゃん部屋でプラモを作っていたわ、贈り物してなさそう。
「してないよ」
やっぱり・・・
「じゃあしないといけないわよ。今から何か買いに行きましょう」
「え〜〜?いいよ、面倒くさい」
「ダ〜〜メ!おば様にはいつもお世話になっているでしょう、贈るのが義務です!」
「いいよ〜〜プラモ作っているから」
「シ〜〜ンちゃん」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アタシ怒るわよ!
「は、はい!行きます」
「よかった、行こう」
「う、うん」
さっすがシンちゃん、おば様が好きなのね。
「・・・行かないと殺されそうだから・・・」
「ん?何か言った?」
「い、いいえ何も」
何慌てているんだろう?変なシンちゃん。さあデパートに行くわよ。
「うわ〜〜多いなあ」
「そうね」
母の日セールをやっているからお客が多いわ、それに贈り物の品が沢山、何がいいかしら?
「何にするの?」
「う〜〜〜ん、どうしようかな?」
迷っているわ、ようしここはアタシがアドバイスしちゃうわよ。
「服なんてどうかしら?夏になるから新しいのをあげれば」
「服かあ、でもサイズがわからないや」
そうね、シンちゃんが知っているわけないわね、アタシも知らないけどMで良いんじゃないかしら。
「無難なところでハンカチがいいかな」
そうね、あって困るものじゃないし・・・あ、あれ。
「シンちゃん、エプロンはどう?」
色んなエプロンがあるわ。
「エプロンかあ〜」
「実用性があるから良いんじゃないかしら」
「そうだね、エプロンにしようかな」
品はエプロンに決まったわね、次はどんなのがいいかしら?・・・これ。
「これ可愛いわ、ちゃんと手拭タオルが付いている」
エプロンのお腹のところにボタンでタオルが付いているわ。すぐに手を拭けるわね。
「いいね〜〜、サイズはどれがいいんだろう?」
シンちゃんも気に入ったみたい。
「サイズは・・・MにLがあるわね」
「う〜〜ん、どっちがいいかな?Mは・・・」
「あっシンちゃん?」
シンちゃんMのエプロンを広げてアタシに着けたわ。
「うん、似合うね。ピッタリだ」
な、何だか照れちゃうわ、幼妻みたい。
「アスカと母さんは身長がそんなに変わらないからこれでいいや。買ってくるよ」
「うん」
エプロンを外してシンちゃんに渡して。・・・もうちょっと着けていたかったなあ。
まだデパートに居たかったけど目的の品を購入したから帰るわよ。
「なんか緊張するなあ」
シンちゃん、今何故かアタシの部屋に居るの、エプロンはまだ渡していないのよね。
「いつもありがとうって渡せばいいのよ」
「でも照れくさいよ」
確かに男の子ってこういうイベントは照れくさくなるのよね。
「照れくさかったらパッと渡してサッと部屋に戻れば良いんじゃないかしら」
シンちゃんから貰っただけでもおば様嬉しいんだから。
「う、うん」
「さあ勇気を出して」
「わ、わかったよ。行ってくる」
「うん、頑張ってね」
「よしっ行くぞ!」
どうして渡すだけで気合を入れるのかしら?わからないわ。でも頑張ってねシンちゃん。
母の日、アスカちゃんはキョウコさんに贈り物をしましたがシンジ君はしていませんでしたね。やはり男の子はこういうイベントは興味が無いんでしょうね。
でもそれをアスカちゃんが許すはずがありません。一緒に買いに行きましたね(デートも兼ねて^^)
贈り物を買ったシンジ君、ユイさんも喜ぶでしょうね。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 母の日