エヴァンゲリオン学園外伝
はなび
今日は待ちに待った花火大会〜土手から見る花火は綺麗なのよね、屋台も出ているから何食べようかな〜?当然シンちゃんと一緒に行くわよ。
赤い浴衣に着替えてシンちゃんを呼びに行こうっと。
「シ〜ンちゃん」
「は〜〜い」
シンちゃんは普通の服なんだ、ちょっと残念。アタシの浴衣を見てどう言うかしら?ちょっとドキドキ。
「さあ行こう」
・・・それだけ?アタシの姿見て気が付かない?
「?どうしたの行こう」
「う、うん」
超鈍感だから気が付かないかァ〜ちょっとショック。
「レイお姉ちゃんは?」
レイお姉ちゃんも誘ったけど姿が無いわ。
「レイ姉ちゃんは暑いから行かないってさ、リビングで転がっているよ」
ふ〜〜んレイお姉ちゃん暑いの苦手だもんね、それにベランダからでも花火が見えるから行かなくて良いわよね。
早速土手に着いたら人が多いわ、それに屋台も多いから買い食いしちゃうわよ〜
「ふう〜〜暑いなあ、何か飲もうか?」
確かに人が多いから熱気で暑いわ。
「カキ氷があるわ、アタシカキ氷がいい」
すかさずシンちゃんの手を引いてカキ氷屋へ向かったわ。手を握っているからちょっとドキドキ。
「アタシは苺、シンちゃんは?」
「何にしようかな・・・僕も苺で良いや」
そう、それじゃあ苺二つね。二つで四百円、ええと財布は・・・
「奢ってあげるよ」
「本当?ありがとう」
シンちゃん太っ腹〜〜っておじ様から臨時のお小遣いを貰ったのね。それじゃあ甘えちゃおうっと。
シャリシャリ〜
「ん〜〜美味しい」
頭にツーーンってくるけどこの痛さが良いのよね。
「こらっそこの二人、ラヴラヴん〜〜」
この聞いたことのある声は?後ろを振り返ってみると・・・
「「ミサト先生」」
ミサト先生が立っていたわビックリ。
「デートとはシンちゃんやるわね〜〜」
「ち、違いますよ〜〜」
シンちゃん違うの?ちょっとかなしいわ。
「またまた〜〜嘘言っちゃだめよん。ねえアスカ」
「えっ?あ・・・その・・・」
う〜〜返事ができない。
「ふふふふ、浴衣姿可愛いわよ。シンちゃんちゃんと褒めてあげた?」
「えっ?浴衣、本当だ浴衣着てたんだ」
今頃気づいたの?
「シンちゃんダメよん、ちゃんと褒めてあげなさい。はい」
「あっはい、浴衣似合っているよ」
「な〜〜んか棒読みだけどまあ良いでしょう、次アスカ返事は?」
「あっはい・・・あ、ありがとう」
ミサト先生に急かされて言わされちゃった。
「ん〜〜〜〜恥じらいながらのお礼、良いわね。若いって良いわ〜〜〜」
「ミサト先生何言っているんですか〜〜」
もう恥ずかしいわ。
「んじゃ夏休みだからって、あ〜〜〜んな事やこ〜〜〜んな事したらダメよん。じゃ〜〜に〜〜」
「「しませんっ!」」
ユニゾンしちゃった、もうミサト先生ったら。でも・・・
ぽっ
「ア、アスカ」
「な、何?」
シンちゃん顔真っ赤だわ。アタシも自分で顔が真っ赤だってわかるわ。
「た、たこ焼き食べよう」
「う、うん」
もうミサト先生のせいでギクシャクしたじゃない。
「はいアスカ」
「うん」
たこ焼きを買ってくれたわ、ありがとう。
「もぐもぐ、美味しい。はいシンちゃん」
「うん」
ちょっと大胆だけど食べさせてあげよう、あ〜〜んして。
「もぐもぐ、あつあつ」
「美味しい?」
「うん美味しいよ」
ふふ、美味しそうに食べるわね。アタシもシンちゃんと食べているから美味しい。
ヒュ〜〜〜〜ド〜〜〜〜ン!!
あっ花火があがったわ綺麗。
ヒュ〜〜〜〜ド〜〜〜〜ン!ヒュ〜〜〜〜ド〜〜〜〜ン!
「シンちゃん綺麗ね」
「うんそうだね、またあがったよ」
ヒュ〜〜〜〜ド〜〜〜〜ン!
連発であがる花火、夏の空にピッタリね。
「本当に綺麗だわ」
「でも花火よりアスカ、君が綺麗だよ」
「シンちゃん夏の思い出作らない?」
「「ええっ?」」
な、何?今のはシンちゃん?って・・・
「「ミサト先生!!」」
「若い二人が花火を見ていて、な〜〜んもしないなんて不健康よん」
「ふ、不健康って先生が言う言葉ですか」
ミサト先生何考えているのかしら?
「冗談よ冗談、せめて手ぐらい繋いだら?じゃ〜〜に〜〜」
あっ走って行っちゃった。もうミサト先生ったら・・・あっ、シンちゃん。
「ミ、ミサト先生もああ言った事だし手繋ぐ?」
繋ぐってもう繋いでいるじゃない。
「うん」
ヒュ〜〜〜〜ド〜〜〜〜ン!
ミサト先生お節介だったけどそのお陰で手を繋げちゃったわ。花火も綺麗だしずっとこうしていたいな。
花火に浴衣は不可欠ですね(笑)シンジ君とデート?していたら突如現れたミサトさん邪魔ですね。
でもミサトさんのお陰で手を繋げたのでアスカちゃんには良かったかな。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
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