エヴァンゲリオン学園外伝
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「うお〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
ドドドドドドドドドドド!
アタシは標準を定めてトリガーを引いたわ。
ド〜〜〜ン!
弾は敵に命中、爆発して消滅したわ、あと五体!
「はあはあ、はあはあ・・・」
戦闘時間が増すごとにアタシの息は荒くなってきて意識を失いそうだわ。
「くっ!」
一瞬の油断が敵に後ろを取られたわ。
「きゃっ!」
エヴァンゲリオン量産型の蹴りがアタシの弐号機の背中に強烈にヒットしたわ。
「う、うう・・・」
弐号機へのダメージはそのままアタシの身体へフィードバック、激しい痛みが背中に走ったわ。
「ま、負けてられない・・・」
痛みをこらえて再び標準を合わせてトリガーを引く。
「くらえ〜〜〜〜〜〜!」
ドドドドドドド!
「まずいわ」
土煙が周りを覆いアタシの視界を奪ったわ。
「アスカ上よ!」
「!」
回線から聞こえるミサトさんの声で上を向くと量産型が急降下している、銃からナイフに持ち替えて迎え撃つわ。
「ええ〜〜〜い!」
バッシュ!
「やったの?」
「いいえ、外したわ」
肩を斬りつけたけど浅いわ、アタシは間合いを取り相手の出方を伺った。
「はあはあ・・・」
量産型は斬りつけられた右肩をかばう様に左手で隠しているわ、この勝負勝てる!
「えっ!?」
量産型は右手で左肩を掴むと引きちぎりアタシに投げたわ。
「くっ!」
当たる寸前でかわすと勝負をかけて突っ込んだわ。量産型は左肩から血を噴出しながら叫んでいる。
「終わりよ!」
グオオオオオオオオオオオオオオオオ!
耳を突き刺すような咆哮、最期の叫びね。
「くらえ!」
ナイフが量産型の首を捕らえた、このまま斬り飛ばす。
ドシュ!
「え?・・・」
突然の脇腹の痛み、弐号機が身体ごと十数メートル飛んだわ。
「う、ううう・・・なんで?」
量産型の左肩が復元しているわ、一瞬で復元している。
「アスカ大丈夫?シンちゃんがもうすぐ向かうからそれまで耐えて!」
「シンちゃんが・・・」
シンちゃんが来てくれるんだ、嬉しいな・・・
「ごほごほっ!」
口の中に生暖かい鉄の味が・・・内臓をやられちゃったわね。でも負けれいられないわ、シンちゃんが来るまで!
「ええ〜〜い!」
痛みに耐えながら量産型に斬りつけたわ、けど・・・
「きゃっ!」
身体の痛みで動きが鈍った為に簡単に避けられ左足に蹴りをくらったわ。
「い、痛い・・・」
激痛が左足に走る、折れたみたい・・・
「はあはあ、はあはあ・・・なっ!」
いつの間にか先ほど倒した量産型が復活していてアタシの弐号機を取囲んでいる。
「負けかも・・・」
内臓をやられ左足が折れている、アタシもここまでかな、シンちゃん・・・
「シンちゃん助けて・・・」
シンクロ率がダウンしている、もうダメだわ。
それでも容赦なく襲ってくる量産型、四方八方から向かってきたわ。
「シンちゃん助けて〜〜!」
「アスカ〜〜!」
シンちゃんの声が聞こえた・・・
シンちゃん・・・
「アスカ、アスカ」
シンちゃん、シンちゃんの声が聞こえる、アタシ助かったの?シンちゃんが助けてくれたのね。
「アスカもう夕方だよ」
そう夕方なの、助けてもらってもう夕方なんだ。
アタシの身体に痛みは無くスムーズに動かせる、シンちゃんずっと看病してくれていたんだわ。
「アスカ〜起きないとくすぐるよ」
いや〜〜んシンちゃんのえっちぃね、少しくすぐられたいけど起きちゃおう。
「シンちゃん」
感動のご対面、このあと熱いキスを・・・ってあれ?ここはどこ?
「よく寝てたね、ほらヨダレヨダレ」
フキフキ
「あ、ありがとう」
シンちゃんが拭いていくれたわ、アタシったらはしたない。
「ここはどこなの?」
「どこって僕の部屋じゃないか」
「じゃあ病院じゃないの、アタシは退院したのね」
退院してもずっと看病してくれていたんだ。
「何言っているの?朝遊びに来てずっとそのまま寝ていたんじゃないか、まだ寝ぼけているのかい」
・・・あれ〜〜?そうだったのかな。
確か弐号機に搭乗してそれから量産型と戦ってから、それからそれから・・・
「呆れるくらい爆睡してたね、寝癖も凄いよ」
「え、ええ?」
鏡を見たら・・・
「イ、イヤ〜〜〜!!」
髪の毛が逆立っているわ、こんな姿シンちゃんに見られて恥ずかしい〜〜〜!
「あ、アスカ」
アタシは顔を真っ赤にしながら帰ったわ。トホホせっかくシンちゃんと遊ぼうと思ったのに無駄にした一日だったわ。
学園モノなのに何故かエヴァの戦闘、アスカちゃんピンチですね。必死になって戦いますが多数に無勢、負傷したアスカちゃん。
そこへ颯爽と現れるシンジ君、そして戦いの終結・・・ってアスカちゃんの夢オチでした(笑)
折角の一日が無駄になりましたけど夢の中でラヴラヴできたから少しはよかったかも(^^;)
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
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