エヴァンゲリオン学園外伝

コタツでゆっくり

 寒い寒い〜〜〜、今日でもう十二月、今年も残りわずかね。

 へっくちゅんっ、う〜〜〜〜こう寒いと動きたくなくなるわ、暖かい部屋でゆっくりと本でも読もうかな。

 でもアタシの部屋に暖房器具はヒーターだけ、リビングはエアコン。どっちも暖かいんだけどコタツが一番だけど家にはコタツが無いのよね〜〜〜

 と、いうわけでコタツがあるシンちゃんちへご〜〜



「こんにちは〜〜」

「アスカちゃんいらっしゃい、今日も寒いわね」

「はい、風邪引いちゃいそうです」

 おば様が出迎えてくれたわ、白いセーターが似合ってる素敵ね。

「シンちゃん居ます?」

「ええ、部屋にこもって何かしてるわよ」

 ふ〜〜ん、シンちゃん何してるんだろう?でもアタシの目的はコタツ。一応顔出しておこうかな。




「シンちゃ〜〜ん」

「何〜〜?」

「開けるよ〜〜うっ寒〜〜〜い」

 ドアを開けた瞬間、冷たい風が体に当たったわ、シンちゃん窓開けて何しているの?」

「シンちゃん窓開いているわよ」

「プラモを作っているんだよ」

 プラモ、接着剤を使っているから窓開けているのね、でも今のプラモって接着剤を使わないんじゃなかったっけ?

「接着剤要らないんじゃないの?」

「甘いよアスカ、モデラーは接着剤を使うんだよ、こだわりがあるんだ」

 ふ〜〜ん、アタシにはわかんないや。寒いから閉めちゃおう。さあコタツコタツ。



 リビングにあるコタツ、フローリングだけど冬は畳を敷いてコタツをしているのよね、家もすればいいのに。

「アスカちゃんミカン食べる?」

「はい、いただきます」

 先にコタツに入っていたおば様、アタシも入ろうっと、う〜〜〜ん暖か〜〜〜い、やっぱりコタツは良いわね。

「今日はおじ様居ないんですか?」

「ええ今日は仕事なのよ」

「日曜なのに大変ですね」

 いつもならおじ様ちゃんちゃんこを着てお茶を飲んでいるのよね。お髭とサングラスとちゃんちゃんこ、ちょっとミスマッチだけど意外に似合っているのよね。

 さあてミカンを食べようっと。

「アスカちゃん、はいお茶」

「ありがとうございます」

 お茶にミカンにコタツ、冬の三大神器ね。

「甘〜〜〜い」

「美味しいでしょう、大きいからすぐにお腹いっぱいになっちゃうわよ」

「大丈夫、ミカンの入るところは別ですから」

 いくらでも入っちゃうわ。

「ふふ、そうね。ビタミンも豊富だから風邪を引かないわね」

「美味し♪」

 それからおば様と他愛無い世間話、なんだかアタシも主婦になった気分だわ。






「う〜〜〜寒〜〜〜い、母さんお茶ちょうだい」

 シンちゃんがやってきたわ、プラモ作り終えたのかしら?

「はいはい」

「あっおば様アタシが入れます」

「そうお願いするわね」

 シンちゃんにはアタシが美味しいお茶を入れてあげるわよ。

「はいシンちゃん」

「ん、ありがとう」

「はいミカン」

「ん、ありがとう」

 お茶にミカンは欠かせないわ、シンちゃんも風邪を引かないようにたくさん食べてね。

「それにしてもアスカ、すっかりコタツに溶け込んでいるね」

「ふふ、そうねアスカちゃんも家族の一員って感じね」

 そうなの?だってコタツ好きなんだもん、それに家族一員って嬉しいわ。家族一員・・・いずれはシンちゃんと・・・


 寒いときはコタツでゆっくりとミカンを食べるのが良いですよね。

 コタツが大好きなアスカちゃんは碇家に入り浸り(笑)将来は家族の一員になるから良いでしょうね。

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 コタツでゆっくり