エヴァンゲリオン学園外伝
怖がり
夏、お盆と言えばオバケ、オバケと言えば肝試し、肝試しと言えば恐怖映画!
この恐怖映画『13日のEVA』これはEVAという巨大生物が敵をお行儀悪く食べていく映画なの。
これをシンちゃんと一緒に見て・・・
「きゃあシンちゃん」
「はっはっはアスカは怖がりだなあ」
「だってEVAが美味しそうに食べているんだもん」
「本当に美味しそうだね」
「え〜これが美味しそうなの?」
「違うよ、美味しそうなのはアスカだよ」
「シンちゃん」
「食べていいかな?」
「あ、ダメこんなところで」
「いいじゃないか」
「ダメ、でもでもシンちゃんなら〜〜」
素晴らしい計画ね、興奮して部屋の温度が三度上がってしまったわ。
ではシンちゃんちへゴ〜〜〜!
「シ〜〜ンちゃん!」
「なんだい」
シンちゃんは部屋で寝転がって漫画を読んでいたわ、だらけているせいか張りの無い返事ねえ。
「DVD持ってきたの、一緒に見よう」
「それはガンダムかい?」
シンちゃん耳だけ向けて漫画を読んでいる、もうこっち向いてよ。
「違うよ、これ〜」
アタシはジャケットをシンちゃんに見せたわ、ふふ驚くでしょうね。
「な〜んだそれかあ、僕はそれ見ちゃったよ。なかなか面白かったよ」
「え〜〜〜見ちゃったの」
折角一緒に見ようと思ったのに、それに計画が台無しに・・・
「それより面白いDVDがあるよ」
「なに?」
シンちゃんは起き上がってバックから何か取り出したわ。
「ほらこれ、見てみなよ」
「こ、これ?」
ジャケットには『13日のカレー』と書いているわ、これも恐怖映画みたいね。
「ケンスケからかりたんだ、すっごく怖くて面白いよ」
「そうなんだ、一緒に見よう」
シンちゃん見てくれるかな?
「いいよ」
アタシとシンちゃんはリビングへ向かったわ。
DVDをセットして・・・
タイトル画面が出てきたわ。
「ねえこれってどういう話なの?」
「秘密、喋ったら面白さがなくなるよ」
「そうね」
アタシはドキドキしながら画面を見たわ。
はうう〜〜・・・
「アスカ、アスカ」
「う、う〜〜ん。あれシンちゃんどうしたの?」
映画見ていたのにアタシ眠っちゃったみたい。
「気絶するほど怖かったんだね」
「えっアタシ気絶していたの?」
「うん、絶叫したあと泡吹いていたよ」
「そうなの?」
確か、行かず後家の人がカレーを作っていて、それが完成したら・・・その後から記憶がないわ。
「これはアスカにはちょっと怖すぎたかな」
トホホ、折角怖がってシンちゃんに抱きつく計画が・・・その映画怖すぎよ〜!
暑い夏は恐怖映画で涼しく、アスカちゃんは熱くなる計画を(笑)
シンジ君と一緒に見ようとしていましたが残念ながらシンジ君は見たようですね。
『13日のカレー』の主演は勿論・・・(^^;)
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 怖がり