エヴァンゲリオン学園外伝
怖いもの見たさ
「シンちゃ〜ん、映画見に行こう」
「映画?」
プラモデルばかり作ってないでたまには映画でも見に行こう。
「見たい映画があるの、一人で行くのもつまらないから一緒に行こう」
「別に良いけど」
さり気無く誘っちゃったけど、これってデート?きゃっ!
「本当?じゃあ行きましょう」
そうと決まれば映画館へ直行よ。
電車に揺られて映画館へ、行くのは久しぶりかな。
「ねえアスカ」
「なに〜?」
「何を見るの?」
「ふふ、ひみつ」
「ひみつ〜?なんだそれ」
着いてからのお楽しみ〜
映画館についたアタシとシンちゃん、うわ〜〜人がいっぱいいるわ、混んでいるわね。
「それで何を見るの?」
「ええとね〜〜これなの」
「これ?なんだこれ?」
シンちゃんポスターみたけどわかってないわ、でも見たらわかるかもね。
「さあ入りましょう」
チケットを買って館内で飲むジュースを買ってっと。
「アスカ、ポップコーンも買おうよ」
「音がするからだめ」
食べている音が気になって映画に集中できないわ。これは映画を見るときの常識ね。
「こだわりがあるんだね」
「うん、映画を楽しく見よう会に入っているの」
「そんな会があるんだ」
会員はアタシ一人なんだけどね、シンちゃんも入れてあげる。
「さあ入りましょう」
座席に座って、シンちゃんの隣だ〜〜〜
「う〜〜ん座り心地が良いなあ、寝ちゃいそうだよ」
「ダメだよ、ちゃんと見ないと」
そうしないとお金払った意味が無いもんね。さあ上映よ。
ドキドキ、ドキドキ
きゃ〜〜〜〜!
ぼ、冒頭から凄いシーンだわ。
「アスカ、この映画って・・・」
シンちゃんも驚いたみたい、だってイギリスで実際にあった殺人鬼の映画だもん、一人で来なくて良かったわ。
ドキドキ、ドキドキ
怖いんだけど、つい見たくなっちゃうのよね。あ、また・・・きゃ〜〜〜!
もうダメ!シンちゃんにしがみ付いちゃおう。
ドキドキ、ドキドキ
怖いけど、シンちゃんにしがみ付いているからちょっと幸せ〜〜〜
ふ〜〜〜、やっと終わったわ。
「怖かったね」
「うん、でも最後まで見ちゃったよ、でも怖いなら見ない方が良いんじゃない?」
シンちゃんちょっと呆れているわ。
「でも見たいんだもん」
「見たいって途中から目をつぶっていただろう」
うっ・・・よく見ているわね。
「き、聞いていたもん」
音だけでも迫力があったわ。
「やれやら、お金を払った意味が無いなあ」
むう〜〜バカにして〜〜
「さあ出ようか」
出入り口には上映中のポスターや上映予定のポスターがいっぱい張ってあるわ、次見るのは決まっているわ。
「これ面白そうだね、今度見にこようか」
コメディーね、面白そうだけど、次に見るのは・・・
「次ぎ見るのはこれよ」
次週公開の・・・
「これ〜?怖いやつじゃないか」
そう、蛇口から髪の毛がでてくるやつ・・・
「うん、来週も来よう」
「また見ないんじゃないの?」
「見なくても見るの〜」
「僕はパスするよ、怖いの苦手だからね。アスカ一人で見ておいで」
やだ〜〜〜一人じゃ怖くて見れないよ。でも見たいし・・・でも一人じゃ怖い・・・う〜〜迷っちゃう。だからシンちゃんと行きたいの〜〜
「僕はパスね」
・・・行こうよ〜〜〜
アスカちゃん怖くても見たいんですね、でも見ていない(^^;)隣に座っていたシンジ君はしがみ付かれてちょっと嬉しい(笑)
結局は最後まで見なかったアスカちゃん、次に見たい映画も怖いやつ、シンジ君はパスのようですね。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 怖いもの見たさ