エヴァンゲリオン学園外伝
クッキー
アタシの両手が燃えてるわ、激しく熱く、ふっふっふっふ誰もアタシを止める事はできないわよ、え〜〜〜いっ!
「アスカちゃん混ぜるの上手ね」
「へへ」
レイお姉ちゃんに褒められちゃった、今シンちゃんちでレイお姉ちゃんとクッキーを作っているのよね。レイお姉ちゃんはお菓子作りが上手だから教えてもらっているの。
「このくらいで良いかな?」
「ええじゅうぶんよ、後は型に入れて焼くだけよ」
ええと型、型、型は・・・どこかしら?
「型はどこにあるの?」
「ええとそこの引き出しに」
ここね型さん出ておいで〜〜〜
「あれ無い?」
他の場所かな?ここの引き出しかな?それともこっち?はたまたとなり?もう一つとなり〜?無いわねえ〜
「あっ・・・型は」
「別のところなの?」
「型は無かったわ」
ガクッ!!
な、無いって一生懸命探していたアタシって一体・・・
「自分で形を作ってね」
「あ、はい」
型が無くてもいいかっ、自分で好きな形に作れるからね。
「ええと〜どんな形を作ろうかな」
やっぱりシンちゃんに食べてもらうから、ハート型かな・・・きゃっアタシったら〜〜
「シンちゃんはいクッキー作ったの食べて」
「アスカが作ったの?」
「うん」
「うわあ〜美味しそうだなあいただきま〜す」
もぐもぐ・・・
「どう美味しい?」
「うん凄く美味しいよ、流石アスカ上手だね」
「そ、そんな事ないわ。レイお姉ちゃんと一緒に作ったのよ」
「でもアスカの愛情がこもっているよ」
「愛情ってそんな・・・ぽっ」
よしっハ〜〜トで決まりよ!
「アスカちゃんよだれでてるわよ」
えっ?ホント?
「ウソよ、世界が違っていたわね」
「レ、レイお姉ちゃん・・・」
う〜〜〜笑われたからかわれちゃった、恥ずかしい〜〜
「アスカちゃんが作るんだから美味しいわよ」
「うんっ!」
ようし頑張るわよ〜〜
形はこれでよしっ!あとは焼くだけ、あれ?
「レイお姉ちゃんのって赤い」
食紅つけたのかな、綺麗〜
「じゃあ焼きましょう」
オーブンでGO〜
「完成〜〜う〜ん甘いにおい」
「うまく焼けたわね」
これなら美味しいわね、シンちゃんに食べてもらうぞ〜
「シンちゃ〜〜ん」
「ん?何」
部屋でプラモを作っているシンちゃん、相変わらずガンダムが好きねえ。
「クッキー作ったの食べて〜」
「へえ〜アスカが作ったんだいただきます」
ぱくっもぐもぐ
ドキドキ、ドキドキ
どうかな?美味しいって言ってくれるかしら?
「うん美味しいよ、上手だねアスカ」
「ふふありがとう」
やったあ〜褒めてもらっちゃった、また作ろうっと。
「シンジ、これも食べて」
レイお姉ちゃんがやって来たわ、さっきの赤いクッキーね。
「これ?赤いね」
「特製クッキーよ」
「特製?いただきま〜す」
ぱくっ・・・
「か、から〜〜〜い!レイ姉ちゃんなんだよこれ、唐辛子じゃないか」
唐辛子?なんでそんなものをクッキーに?
「唐辛子せんべいがあるから唐辛子クッキーを作ってみたの、生地に唐辛子を練り込んであるわ」
「そ、そんなの作らないでよ〜〜み、水〜〜〜!」
あ〜あシンちゃん台所に走って行っちゃった。
「アスカちゃんも食べる?」
「い、いらないです」
シンちゃんの姿見たら食べる気しないわ。
「そう・・・美味しいのに・・・」
ぱくっ
もぐもぐ
うっレイお姉ちゃん平気で食べている、辛くないのかしら。
ぱたっ!
「レイお姉ちゃん!」
レ、レイお姉ちゃんが倒れたわ、どうしたの?
「もうダメなのね・・・お水」
・・・やっぱり。
「私は何人目なの?代わりはいるの?」
・・・また変な事言ってアタシは良かった食べなくて、早くお水を持ってこないとレイお姉ちゃん別の世界へ行っちゃうわ。
レイちゃんとアスカちゃんでクッキー作り。アスカちゃんの作る目的は勿論シンジ君に食べてもらう事、レイちゃんは・・・シンジ君を実験体に?(笑)
アスカちゃんのクッキーは美味しかった〜レイちゃんのは・・・シンジ君災難でした。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 クッキー