エヴァンゲリオン学園外伝
クマさん
うふふ〜、今はシンちゃんとデート。ってアタシは思っているけど、シンちゃんはお買い物に付き合わされているくらいしか思ってないのよね。ちょっと残念。
それでもアタシにとっては嬉しいわ、シンちゃんとお買い物なんですもの。
お買い物って言っても何を買うかは決めていないのよね。
色々な雑貨屋をまわって気に入ってものを買うの。
シンちゃんは退屈だと思うけど付き合ってね。
「ふあああ〜どれを買うの?」
「うん、ちょっと待って」
シンちゃん退屈しているわ、大きなあくびをして眠たそう。
「これを買うのかい?」
「これ?」
シンちゃんが指をさしたのは小さなサボテン、水をあまりやらなくていいから素敵なオブジェになるけどアタシの部屋には似合わないわ。
「ううん、違う」
ええと、何を買おうかしら?あっ
「可愛い〜」
手の平サイズのクマのヌイグルミがあったわ、それも棚に沢山あるわ。
「本当だ、へ〜誕生日の日付が足の裏に書いてあるよ」
日付が足に書いてるんだ、誕生日クマさんってわけね。
「アタシの誕生日のクマさんは・・・」
あった12月4日、可愛い〜これにき〜〜め〜〜た。
「シンちゃん、これ買って」
「えっ僕が?どうして」
シンちゃん驚いているわ。
「その代わりアタシがシンちゃんのクマさんを買ってあげるね」
6月6日のクマさんは・・・あった。
「自分の買えば良いのにどうして面倒なことするの?」
「互いに贈りあうのが良いのよ」
シンちゃん全然乙女心をわかっていないわ。
「そうなの?」
「うん、そうなの」
「うん、わかったよ」
あまり納得してない表情だけど、贈りあうのは嬉しいわ。デ〜トって感じがする〜〜
アスカちゃんにとってはデート、でもシンジ君には買い物付き添い。
アスカちゃん可愛いヌイグルミを見つけましたね、それをシンジ君と贈りあう、和やかな一コマです。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 クマさん