エヴァンゲリオン学園外伝

またお花見

 もう四月になっちゃった、早いわねえ〜このぶんだとゴールデンウィークもすぐにくるわね。

 四月・・・桜が綺麗

 綺麗だけど・・・もう葉桜になってきている

 葉桜になると・・・お花見が楽しくない

 楽しくない・・・誰かと見たい

 誰かと・・・シンちゃん!

「シンちゃ〜〜ん桜を見に行こう」

「え〜?この前行ったばかりじゃないか」

 何度も見たいんだもん、一緒に行きたいなあ。

「もう散り始めているから今年最後の見納めになるから行こう」

「行こうって花びらを取るのが目的だろう」

 ぎくぅ!

 ア、アタシの目的がばれてる?だって取って近くで見たいもん。

「ち、ちがうよ、ねえ〜行こうよ〜」

「動揺しているのがバレバレなんだけど」

「そ、そうかな?」

「しょうがないなあ、行こうか」

 本当?シンちゃん優しい〜








 公園に着いたら桜が散って・・・まだ半分くらい残っていたわ。

「シンちゃんあっち行こう」

「うん」

 アタシの目的は花びらを取る・・・じゃなかった桜を見る事よ。向こうの桜、手を伸ばせば届きそうだわ。

「近くで見ると綺麗だね、ってアスカ」

「えっ何?」

「また取ろうとして」

 そうなの?無意識に手が花びらに伸びていたわ。

「だからダメだって公共のだろ」

「どうしてダメなの?」

「ダメだったらダメなの」

「一枚良いでしょ?」

「一枚でもダメ!」

 う〜〜シンちゃんのケチィ〜こうなったら上目遣いで訴えちゃおう。

「ねっシンちゃんお願い、良いでしょ?」

「うっ・・・ダ、ダメだったらダメだよ」

「どうして〜?一枚良いでしょ」

「ダ、ダメ」

 もう一押しね。

「ねっ、おねがい」

「う・・・わ、わかったよ、一枚だけだよ」

 やっぱりシンちゃんやっさしい〜〜

「うん一枚取るね」

 やっぱり近くて見ると綺麗ね、クルクル回したら丸く見えるわ。って当然ね。

「それじゃあ帰るよ」

「えっ?もう帰るの」

「このまま居たらまた取りたくなるだろう」

「そんな事ないもん」

 でもちょっと取りたくなるかも・・・まあ良いかな一枚取っただけで満足満足〜シンちゃんと一緒に来れたしね。また来ようっと。


 アスカちゃんついに花びらを取ってしまいました(笑)

 シンジ君頑張ったのですがアスカちゃんの上目遣いには勝てませんでしたね。花びらが取れて満足なアスカちゃんでした。

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 またお花見