エヴァンゲリオン学園外伝
夏夏
暑い・・・
九月になって二学期になったのに凄く暑いわ。この暑さは異常ね。
八月が冷夏で涼しかったのにどうして暑くなるのよ〜
学校が始まって暑くなったって意味ないじゃない。どうして夏休みに暑くならないのよ。
こんなに暑かったら水に飛び込みたいわ、そうだっ!シンちゃん誘ってプールに行こうっと。
「シ〜ンちゃん、プールに行こう」
「パス、プラモで忙しい」
忙しいって・・・
「暑いから行かない?」
「部屋が涼しいよ。クーラーを効かせているからね」
「クーラーも良いけどプールの方がもっと良いと思うよ」
シンちゃん〜行こうよ。
「プール行ったって人が多いよ。ニュースでやってた。泳ぐところなんてなかったよ、みんな浸かっていたよ」
「そうなの?」
泳がなきゃ行った意味がないわね、プール諦めようかな。
「アスカちゃん、これ使いなさい」
「きゃっレイお姉ちゃん」
びっくりした〜〜いきなりドアが開いてレイお姉ちゃんが入ってきたわ。
「これがあれば家で泳げる・・・泳げないまでも遊べるわよ」
「わあビニールプール、懐かし〜」
レイお姉ちゃんが持ってきたのはビニールプール、ちっちゃいころシンちゃんと二人で遊んだわ。
「シンジ、ベランダにセッティングするわよ。空気入れなさい」
「え〜〜面倒くさいよ」
「お小遣い抜き、お父さんに伝えておくわ」
「空気入れさせていただきます」
シンちゃん光速移動でベランダに向かったわ。ふふふレイお姉ちゃんの発言は良く聞くわね。
「ありがとうレイお姉ちゃん」
「問題無いわ、遊んでいってね」
「うん」
さあベランダに行ってみよう。
「わあ〜」
「これでいいかい」
シンちゃん早〜い。もう水まで入れているわ、後は水着に着替えるだけね。
「シンちゃん水着に着替えよう」
「はあ?これに二人は無理だろう」
確かにね。昔なら二人で入れたけど今は一人でいっぱいいっぱいね。
「僕の部屋で着替えてきなよ。待っているから」
「うん」
早速シンちゃんの部屋に行って着替え〜〜
「お待たせ〜〜」
「あっ・・・」
「ど、どうかしら?」
ちょっと大胆って普通の水着よね。オレンジと白のチェック柄のワンピース水着、普通だけどお気に入り。
「い、良いんじゃないかな」
「ふふ、ありがとう」
シンちゃんに褒めてもらったわ、嬉しいわ。
「入っていい?」
「良いよ」
体操はしなくていいわね、浸かるだけで泳がないから。って泳ぐ事はできないわね。
「ひゃあ〜〜冷たくて気持ちいい〜」
「それは良かったね」
シンちゃんはプールの淵に手を入れて水をかき混ぜているわ。あっ!
バシャ!
「ふええ・・・シンちゃ〜〜ん」
不意打ちつかれたわ、顔にかかっちゃった。
「ふっふっふ、油断するなよ。ほれほれ〜〜」
バシャバシャ!
「きゃっやったな〜〜えい!」
お返しよ。
バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!
「うわ、やめろ〜〜」
「やめないもん」
不意打ちのお返しは三倍よ。
「うわ〜パンツまで濡れちゃったよ」
ふふシンちゃん頭からずぶ濡れ、でもちょっとやり過ぎちゃったかな。
「ええい、こうなったら関係無いぞ」
バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!
「こっちも反撃よ」
負けないわよ。
バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!
「「あっ!」」
夢中になってかけていたら水が無くなっちゃったわ。久しぶりのビニールプールは面白いわ。シンちゃん、水を入れて第二ラウンド開始よ。
九月になっても暑いですね。
プールに行こうとしたアスカちゃんですが、シンジ君家のベランダでビニールプールに入りました。
水をかけ合う二人、後始末が大変そうですね(^^;)
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 夏夏