エヴァンゲリオン学園外伝

夏にはまだ早い?


 休日の朝はご飯をゆっくり食べられるから良いわね、そのあとは新聞を隅から隅まで読んで。ってTV欄だけなんだけどね、ドラマ録画しよう。

 新聞を読み終えると次は広告のチェック!何か安いものはないかなぁ。ってなんだか主婦みたい。

 デパートの広告が入っていたわ、へえ〜〜水着がもう売ってあるわ、まだ梅雨も来ていないのに早いわね。今年の流行はシンプルに原色の無地ね。

 ・・・水着、そろそろ買っておいたほうが良いかしら?たくさんあるみたいだし行ってみるだけでも価値あるかな。

 ・・・

 ・・・

 ・・・よしっ!デパートに行こうっと、そうと決まればシンちゃんを誘って・・・










おはようございます!!

 おはようってもう十時過ぎているんだけどね、でもシンちゃんにはまだおはようかな。

「おはようアスカちゃん」

「おはようございます、シンちゃんは居ますか?」

 洗面所からおばさまが顔を出したわ、洗濯機の音、洗濯中だったようね。

「ええ居るわよ、でもねあのコったらまだ寝ているのよ」

 やっぱり、まだおはようね。

「起こしてきますね」

「お願いね」

 おばさまに会釈してシンちゃんの部屋へ・・・



 コンコン

 一応ノック、起きてるかもしれないから。それはないわね。

 ・・・

 ・・・

 仲から返事は無いわ、やっぱり寝ているわね、それじゃあ開けますよ〜〜

「シ〜〜ンちゃん」

「zzzz」

  気持ち良さそうに寝ているわね、でも起きてもらうわね。

「シンちゃん、朝だよ〜〜〜」

 ゆさゆさ、ゆさゆさ

「zzzz」

 ゆすったくらいじゃ起きないわね、昨日は遅くまで起きていたみたいね。

「シンちゃん、シンちゃん!」

 ゆっさゆっさ!ゆっさゆっさ!

「ん・・・ん、な〜〜に・・・?」

 強めに揺すったら目を覚ましたわ、でもまだ半分は眠っている。

「水着買いに行くからデパートに行こう」

「水着〜〜?まだ夏じゃないよ、また今度・・・zzz」

「あっ、シンちゃん」

 また寝ちゃった、まだ夏じゃないんだけど、早めに買っておいた方が良いし、シンちゃんと出かけたいし・・・

「ねえシンちゃん、行こうよ〜〜」

「今度ね、今度・・・zzz」

 今度って、シンちゃんの今度ってずうっと先になるもん・・・

「ねえ、シンちゃん」

「zzzz」

 寝ちゃった・・・デパート、一人で行ってもなあ・・・

「アスカ君」

「きゃっおじさま」

 びっくりしたわ、おじさまが後ろに立っていたわ。

「私がシンジを起こそう、向こうに居なさい」

「あ、はい」

 言われるがままにアタシはリビングへ、そして何故かドアが閉められたわ。

































ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

 なっ何?何?今の叫び声はシンちゃん?

「ふう〜〜アスカ君、シンジは起きたぞ」

「お、おじさま」

 おじさまが部屋から出てきたわ、どうして汗をかいているの?気になるわ。

「と、父さん何をするんだよ」

 続いてシンちゃんが出てきたわ、起きたけどなんだか怒っている、気になるわ。

「ふっシンジ、侍は寝てるときでも隙を作ってはいかん、未熟者め」

 えっ侍?隙?何の事かしら?

「僕は侍じゃないよ、危うく死ぬとこだったよ」

 死ぬ?おじさま、シンちゃんをどうやって起こしたのかしら?

「問題無い、アスカ君をまたせてはいかんぞ、さっさと行け、出なければまた起こしてやるぞ」

「起こしてやるって起きたじゃないか」

「今ではない、明日、明後日、これからずっと起こしてやろう」

 おじさまが起こすの?アタシの役目が取られちゃう。

「わ、わかったよ。アスカちょっと待ってって仕度をするから」

「うん」

 良かった、早く仕度をしてね。

















 そしてデパートへ、到着〜〜〜目指すは五階の水着特設会場よ。

「ねえアスカ」

「なに?」

「水着持ってるから買わなくてもいいんじゃないの?」

 確かに水着は持っているけど、夏になると欲しくなるのよね。

「お洋服と同じでたくさん持っておきたいの」

 他にも理由があるんだけどね。

「ふ〜〜〜ん、僕には理解できないや」

 男の子はねえ〜〜何でも良いって感じだからね。

 そして到着、うわ〜〜フロア一面水着だわ。

「どれが良いかな?目移りしちゃう、ねえどれが良いと思う?」

 手当たり次第に気に入った水着を手に取り体に合わせシンちゃんに見せていく、ちょっとした水着ショーかな。

「どれって、どれでも良いんじゃないかな?」

「そう・・・」

 シンちゃんに選んでもらいたいけど・・・男の子ってそういうものなのかな?

「アスカはどれを着ても似合うから選ぶの困るね」

「えっ?」

 な〜〜〜んだだから選べないんだ、お金があったらぜ〜んぶ買っても良いんだけど、予算は五千円・・・ようし張り切って選ぶわよ。

「ごめん、ちょっとトイレに行ってくるね」

「うん」

 よし、シンちゃんが行っている間に選んで、今度泳ぎに行った時に驚かそうっと。

 ええと、この水着は・・・ビキニ、で紐・・・だ、大胆すぎるわね、でも着てみてシンちゃんに見せてみたい・・・ってアタシったら何考えてるんだろう、きゃっ!

 これは腰にヒラヒラのスカート、世間で言うロリロリね。アタシには似合わないわ。

 これはワンピースタイプ、流行の無地だし、これが良いかしら?

 でもちょっと大胆にビキニでも・・・あっさっきの紐は除外ね、あれはミサト先生ならお似合いね。

 う〜〜ん、こんなにあると迷っちゃうわね。

「アスカ〜〜〜」

 シンちゃんが戻ってきた、走って戻ってくる事無いのに。ふふせっかちね。

「はあはあ、アスカ・・・お金いくら持っている?」

「えっ?五千円だけど」

「ごめん、四千円かして」

「四千円?何に使うの」

「ガンプラがセールなんだよ、お願い今持っていないんだ、かして」

 ガンプラ、ガンダムプラモデルの略ね、昔のアニメなんだけど今でも人気があるみたい。

「四千円ってそんなにするの?」

「限定版なんだ、お願いかして!」

「でも・・・」

 手持ちは五千円、かしたら水着が買えなくなっちゃう。

「お願いアスカ様!かしてください、限定版νガンダムが欲しいんだ、今逃したらもう二度と手に入らないんだよ〜〜〜」

 手を合わせて必死に頼んでいる、どうしよう・・・アタシも水着買いたいし。

「水着は来週買いに来よう、ケーキを奢るからさ」

 ケーキ?うわ〜〜〜どうしようかな?

「ねえアスカお願い」

「喫茶jun16のケーキが良いんだけど・・・良い?」

「うん、良いよ好きなだけ食べなよ」

「本当?」

 あそこのケーキは高くてたまにしか行けないんだけど、やったぁ〜〜。

「じゃあかしてあげる」

「ありがとう、恩に着るよ」

 かしちゃった、ケーキに釣られちゃったんだけど、まあいいか来週またシンちゃんと来れるんだからね。


 アスカちゃん、水着は毎年買わないときがすみません(笑)シンジ君を誘ってデート(アスカちゃんはデートでもシンジ君は・・・鈍感)

 水着を買うつもりでしたが、シンジ君プラモが欲しいでもお金が・・・

 アスカちゃん、ケーキの誘惑に負けてかしてしまいましたね(笑)でもまたデートできるから良いでしょうね(アスカちゃんはデートでもシンジ君は・・・鈍感)

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 夏にはまだ早い?