エヴァンゲリオン学園外伝
のんびり
あ〜あ、楽しかった夏休みも今日を入れてあと二日でおしまい、名残惜しいわ。
あと二日、何をしようかな〜シンちゃん誘ってプールに行こうかな。
でもシンちゃんはきっとやっていないわね。
宿題を・・・
「シンちゃ〜〜ん」
アタシはシンちゃんちへ行ったわ。
「なんだいアスカ?」
「な・・・何やっているの?」
シンちゃんは部屋で椅子に腰掛けてワイングラスでジュースを飲んでいたわ。
「何って休みを優雅に過ごしているんだよ、はっはっは」
「・・・」
優雅ってほどじゃないわよね。
「ポッキー食べる」
「うん」
ポッキーは美味しいもんね、貰っちゃった。
「ところでシンちゃん」
「なに?」
「宿題やった?」
「ううん」
やっぱり。
「あと二日しかないのよ、そんなにのんびりして余裕あるの?ミサト先生に怒られちゃうわよ」
ミサト先生って怒ると結構怖いのよね。
「怒られていいよ、ミサト先生のお仕置きを受けたいんだ」
「え?」
「ミサト先生のお仕置きの為にクラスの男子は全員やってこないと思うよ」
「そ、そうなの?」
ミサト先生のお仕置きってどんなのかしら?月に代わってお仕置きかな、それとも女王様スタイルで鞭をもって・・・
「あら〜〜シンちゃんは宿題を忘れたのね?」
「は、はいミサト先生」
ビシッ!
「先生じゃないわよ、女王様とお呼びなさい!」
ビシッ!
「は、はいミサト女王様」
ビシッ!
「声が小さいわよ」
「はい!ミサト女王様!」
「ふふ、シンちゃんは可愛いわね、食べちゃいたいくらいよ」
「はい、ありがとうございます」
ビシッ!
「ミサト女王様が抜けているわよ」
「はいミサト女王様!」
「よろしい、じゃあ、たあ〜〜ぷりお仕置きしてあげるわよん」
「いや〜〜〜シンちゃんのシンちゃんのふけつ〜〜〜!」
バッチ〜〜〜〜ン!
「うげ〜〜〜!」
シンちゃんの身体が宙に舞ったわ、ちょっと手首のスナップを効かせ過ぎたかしら。
「シンちゃんて、そんないけない子だったのね。そんなに鞭が好きならアタシが叩いてあげるわよ」
「な、何言っているんだよ?鞭ってなんだよ」
「ミサト女王様のお仕置きでしょう、鞭で叩かれて喜ぶんでしょ!」
「はあ?ミサト女王様、それに鞭でお仕置きだって」
「喜んでハアハアするんでしょ」
もう男の子ってどうしてこうエッチなのかしら。
「何言っているかわからないよ」
「とぼけちゃって、宿題してこなかったらミサト先生のお仕置きで鞭で叩かれるんでしょう」
「鞭で叩かれる?何勘違いしてるんだい、叩かれないよ」
「うそ、じゃあどうして宿題を忘れようとするの」
真実を聞かないと納得いかないわ。
「ええとそれは・・・」
「それは?」
シンちゃん何か言いにくそうね、やっぱり鞭で叩かれるんだわ。
「それはね、ミサト先生は別に宿題をやらなくていいって言ったんだよ」
「そうなの?」
「うん、夏休みは遊ぶものだから宿題はそっちのけで遊びなさいって言ったんだよ」
「アタシは聞いてないわよ」
全然知らなかったわ。
「女子は知らないんじゃないかな。これは男子だけのネットワーク情報だからね」
そんなのがあるんだ。
「だからあと二日ものんびりとワインを飲みながら優雅に過ごすんだよ」
「ワインってジュースでしょう」
「そうとも言うね」
「そうか〜〜宿題をしなくて良かったのね」
「うん、夏休み最高〜ミサト先生最高〜〜」
「でもアタシが知った以上は宿題をしないなんてダメよ、教えてあげるからやりましょう」
「え〜いやだよ」
「ダ〜〜メやるのよ、やるの!」
アタシがやってシンちゃんがやらないなんてずるいもん。
「いやだよ」
「ダメ!やらないと良い点取れないわよ」
「取れなくていいよ」
「ダメなの!」
良い点取って良い学校に入って良い会社に就職して、そしてアタシとね。
「だから宿題やりなさ〜〜い」
「いや〜〜助けて〜〜〜!」
助けは誰もこないわよ、アタシがみっちり教えてあげるわよ。
夏休みもあと二日、シンジ君は宿題をしない理由はミサト先生にありましたね(良い先生ですね^^)
でもアスカちゃんに知れてしまったら宿題をしないわけにはいきません、無理やりやらされますね。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 のんびり