エヴァンゲリオン学園外伝

おはよう

 ふあああ〜長かった夏休みの自堕落な生活で朝起きるのが辛いわね。

 ふああ〜九月に入って朝夕涼しくなってきたらよけい起きたくないのよね、温度が心地よい眠りを誘うのよ。

 ふああ〜今日三回目の欠伸ね、こんなんじゃいけないわ、気合を入れないとね。

 ママ〜おはよう。

 顔を洗って台所へご飯を食べに行くの、ママが目玉焼きを丁度作ったところだわ。ママの目玉焼きは美味しいのよね。







 ご飯を食べて、身支度を整えて、鏡に向かって微笑むの。今日も元気元気〜


 さあシンちゃんを起こしに行くわよ。

 おはようございます〜!

 おば様が出迎えてくれたわ。いつもシンちゃんを起こしてくれるからって喜ばれているの。

 リビングではおじ様が新聞を読んでいたわ。挨拶すると新聞で顔を隠したまま返事をするの、おば様が言うには照れているですって。

 同じくレイお姉ちゃんもリビングに居たわ。挨拶したけど返事がない、レイお姉ちゃんの特技、目を開けたまま寝ているのね。

 さあてシンちゃんの部屋へゴ〜!







 扉を開けるとシンちゃんがまだ寝ていたわ、起きている方が珍しいのよね。

 シンちゃんの寝顔、気持ちよさそうに寝ているわね。ずっと見ておきたいけど起こさないといけないわ。

 シ〜ンちゃん、おはよ〜


 返事が無いわね、聞こえるのは吐息だけ。

 シ〜ンちゃん、朝ですよ〜


 まだ起きないわ、こうなったら。

 起きないとチュ〜しちゃうわよ。


 起きないわね、起きないから言える台詞なのよね。起きていたら恥ずかしくて言えないわ。

 シ〜ンちゃん、起きたら凄い事してあげるわよ。口では言えないあ〜〜んな事や、こ〜〜〜んな事よ。


 起きないわね、これで起きたらアタシがどう対処すれば困っちゃうのよね。こんな事を言うなんて漫画の読みすぎかしら。ヒカリがすっごい漫画本を読ませるからドキドキするわ。

 あっ、シンちゃんが寝返りをうったわ、そろそろ起きそうな雰囲気ね。

「ア、アス・・・」

 え?何、寝言かしら。

「アスカ・・・」

 アタシの事だわ、アタシの夢を見ているのかしら嬉しい。

「アスカ、す・・・」

 す・・・す、その次の言葉は?ドキドキしちゃうわ。

「アスカ、スキ・・・」

 ゆ、夢のアタシが告白されちゃった。キャ〜〜〜シンちゃん嬉しい〜〜でも本当のアタシはここにいるのよ、さあ起きて〜

「アスカ、スキ焼き食べすぎだよ、お肉ばかり食べたら太るよ」

 !!!!

 な、なんて夢を見ているの、シンちゃん、シンちゃんシンちゃんシンちゃんのバカ〜〜〜!







「アスカちゃんコーヒー入れたわよ」

「はい、頂きます」

 おば様がコーヒーを入れてくれていたわ、飲んで気持ちを静めなきゃ。

「お、おはよう」

「おはよう、あら頬っぺたどうしたの?はれているじゃない」

「わかんないけど急に痛みが走ったんだよね、アスカ知らない?」

「知らない!」

 知ってても教えてやらないもん。

「うふふ、アスカちゃんは朝から元気ね。シンジも早くご飯食べなさいよ」

 おば様には言わなくてもわかっているみたいね。シンちゃんは言ってもわからないと思うけどね。

「ん?アスカ何か言った?」

 知らない!


 夏休みが終わって朝早く起きる日々が始まりますね。アスカちゃんは元気ですから起きますが、シンジ君は起きません(^^;)

 いつものように起こしにいくと、シンジ君が告白・・・ではなかったですね、アスカちゃんちょっと残念ですね。

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 おはよう