エヴァンゲリオン学園外伝
お買い物
「シンちゃ〜〜ん、近くにアニメショップができたんだって、行こ〜〜」
アニメや漫画本、同人誌にオモチャ色々あるみたい。
「ふ〜〜ん」
「ふ〜〜んって気の無い返事、行こう〜」
「ん〜〜どうしようかな」
行く気が無いみたいね、ようし。
「ガンダムもあるみたいよ」
広告に載っていたわ、プラモデルもいくらか安いみたいね。
「ガンダムが?」
「ミニカーもあるって」
「さあ行こうか」
ふふ、シンちゃん大張り切りね。
「うん!」
そしてアタシ達はバスでそのショップへ・・・
「凄いわね」
「うん」
ビルが丸ごとショップになっているみたい、アニメがビルに凝縮されているわ。
「一階は古本なんだ」
「何かあるかな?」
色々あるわね〜〜読みたい本は持っているからいいわ。
「二階に行きましょう」
二階は同人誌が置いてあるのね、きゃっえっちぃのだわ、イヤンイヤン。
「あっシンちゃん」
「な、何?」
「入っちゃダメ!」
十八歳未満は入ってはいけませんて書いてあるのに入ろうとしている。
「実は十九歳なんだ」
「・・・」
えっち!
「ダメ!」
「ケチ、僕は上に行ってくるよ。ガンダムが置いてあるようだから」
あっ行っちゃった、どうせ後からこっそりここに来るんだわ、どうして男の子ってえっちぃなのかしら?
シンちゃん上に行っちゃったし、アタシはここで健全な同人誌を見ようかな。
今はエヴァンゲリオンがお気に入りなのよね、この前ヒカリに見せてもらってはまっちゃったわ。
ええとエヴァンゲリオンは・・・
あった!
凄い人気なのね、色んなサークルから出ているわ。
ええと・・・
アタシ見たい人のは・・・
綾波レイって人が描いた同人誌が好きなのよね、主人公とヒロインのラヴもので主人公がシンちゃんみたいに鈍感なの、読んでいて共感できるわ。
あった!
結構出ているわね、でもほとんど人気があって売り切れだわ。
あったのは数冊だけ、買おうっと。
「あらアスカちゃん」
「えっ?レイお姉ちゃん」
後から声をかけられたわ、振り向いたらレイお姉ちゃんが居たわ。来ていたんだ。
「レイお姉ちゃんんも来ていたの」
「うん、アスカちゃんはそれを買うの?」
手に握り締めていた同人誌、今買わないと売り切れちゃうから買うの。
「うん!」
「ありがとう、後からサインを入れてあげるわね」
「えっ?サイン。この人と知り合いなの?」
知り合いなら凄いわね。
「本人」
「えっ?」
よく聞き取れなかったけど。
「それは私が描いたの」
「えっ〜〜〜〜〜〜?」
「でも綾波って」
名前は同じだけど苗字が違う。
「それは私のペンネームよ」
「えっ〜〜〜〜〜〜?」
ほ、本当なの?
「アスカちゃんが読んでくれるなんて嬉しいわ」
「ア、アタシもビックリしました。まさかレイお姉ちゃんがこれを描いているなんて」
世間は狭いわね、作者がこんな身近にいるなんて。
「読んで面白いかしら?」
「あ、はい主人公が超鈍感でヒロインがいじらしくて読んでいて面白いです」
「題材が身近にいるから・・・」
「えっ?」
よく聞き取れなかったわ。
「何でもないわ、このことはシンジにナイショよ」
「はい、秘密ですね。それじゃあ買ってきます」
おっどろいた〜〜まさかレイお姉ちゃんが作者だなんて、ヒカリに自慢しちゃおうかな。あっでも秘密にしとかないといけないかしら。
「あっシンちゃん!」
「げっアスカ」
やっぱり二階に戻ってきてたわ、それに今背中に隠した紙袋。
「買ったでしょ?」
「か、買ってないよ」
「じゃあ背中に隠してるのはなあに?」
「か、隠してないよ」
「うそ!隠してる」
シンちゃんおもいっきり汗かいてる。
「ガ、ガンダムの本だよ」
「ふ〜〜ん、ガンダムねえ〜〜じゃあ見せて」
「ア、アスカが見ても面白くないよ」
「ガンダムすきだもん、アタシも見たい」
「ダ、ダメ」
見せようとしないわね、あっ!レイお姉ちゃん。
「シンジ・・・」
「えっ?あっレイ姉ちゃん」
レイお姉ちゃんが気配を消して後にまわっていたわ、そしてシンちゃんの袋を取ったわ。
「・・・女の子のガンダムね」
「か、返せよ〜〜」
やっぱり、えっちぃ本ね。
「最近のガンダムは女の子が裸で出るのね、わかったわ」
「ったく、人のを勝手に見て〜〜」
「題材確保・・・」
「えっ?」
レイお姉ちゃん何て言ったのかしら?まあいいわ、買って後からサインを入れてもらおうっと。
アスカちゃんとシンジ君はショップにお買い物、同人誌を購入するアスカちゃん、作者はレイちゃん(笑)身近にネタが転がっているので描くのに困らないですね。
シンジ君は男の子、女の子ガンダムを買っていました(笑)アスカちゃんに怒られますね(^^;)
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
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