エヴァンゲリオン学園外伝
おめでとう
へっくちゅ〜〜ん!
う〜急に冷え込んできたわね、お布団から出たくないわ。
耳を澄ますと雨の音が聞えるわ、そういえば天気予報では雪って言っていたわね。
こんな日はお布団の中でヌクヌクと過ごしていようっと。
ふあああ〜〜寒い日の暖かいお布団は最高だわ。
zzz〜〜
zzz〜
「アスカ〜朝ごはん出来ているから食べなさい」
ママの声が聞えるわ、今日は日曜だから後からでもいいじゃない。
「後から食べる〜」
「ご飯冷えるわよ」
「レンジで温めるからいい〜」
「片付かないでしょう」
「アタシが洗うからいい〜〜」
「もう〜休みだからってだらしないわよ、ちゃんと掃除もしなさいよ」
「は〜い」
ママ、ちょっと呆れているのかな?でも寒いから起きたくないもん。
zzz〜
zzz〜
「アスカ〜シンジ君が来たわよ。起きなさい」
え〜シンちゃんがやって来たの、それは大変だわ起きないと。
zzz〜
「寝ぼけてないで起きなさい」
「う〜〜ん、わかった〜」
起きたいけどね〜体が動かないの〜
「シンジ君が待っているわよ」
「入れていいわよ〜」
シンちゃん何のようなのかな?
zzz〜
「アスカ〜おはよう」
「おはよう〜」
お布団に入っていたらシンちゃんの声が聞えるわ、夢にシンちゃんが出てきているのね。
「まだ眠いのかい?」
「う〜〜ん、寒いからお布団から出たくないの〜」
「あはは、アスカは寒がりだからなあ」
シンちゃんに笑われちゃった、でも寒いから出たくないもん。
「シンジ君、紅茶入れたわよ」
「ありがとうございます」
今度はママの声が聞えたわ、シンちゃんに紅茶を入れてきたんだ。アタシも飲みたいな〜
「ほらアスカ、シンジ君が来ているのよ起きなさい」
ママまで夢に出ているのね、何だかリアルな夢だわ。
「アスカ、起きなさい!」
ガバッ!
「へっくちゅん!!」
な、何?お布団が急に無くなって身体に寒気がしてきたわ。
「いつまで寝ているの?」
「マ、ママ〜寒いのに〜〜もうっ!」
「おはようアスカ」
「きゃっシンちゃん、いつの間に居たの?」
ど、どうしてシンちゃんがアタシの部屋に居るの?
「さっきからずっと居るよ、相変わらず寝癖が凄いね」
「うそっ!?」
とっさに近くにあった鏡を取って髪を見たわ、すっごい寝癖・・・
「いや〜〜〜見ないで〜〜〜」
恥ずかしい〜〜
「何を言っているの、そんなの気にすることじゃないでしょう。シンジ君ゆっくりしていってね」
「あ、はい」
う〜〜ママったらいつの間にシンちゃんを部屋に入れたのよ〜
「朝から悪かったね、寝ていたんだろう」
「ううん、ウトウトしていただけだから」
シンちゃんはにこやかに微笑んで、アタシはパジャマに寝癖のまま・・・ちょっと恥ずかしい・・・
「今日は冷えるね〜急に寒くなってきたよ」
「うん、雪が降るみたい」
雪は楽しいけど寒いから嫌だなあ。
「ここで問題、今日は何の日でしょうか?」
「今日?」
なんだろう、日曜日だけど。
「正解は・・・はいプレゼント」
「プレゼント?」
シンちゃんがアタシにプレゼントをくれたわ。
「おいおい〜忘れているの?今日はアスカの誕生日じゃないか」
「誕生日・・・あ〜〜忘れてた〜〜!」
今日はアタシの誕生日だったんだわ、寒くてすっかり忘れていたわ。
「はは忘れるなんてアスカらしいね」
「う〜、からかわないでよ〜」
笑われちゃったよ〜
「おめでとう」
「ありがとうシンちゃん」
シンちゃんからのプレゼント何かしら?
「開けていい?」
「うん、いいよ」
プレゼントは何かな?ドキドキ〜
「わあ〜お洋服」
それもフアフアしていて暖かそうだわ。
「寒がりのアスカにピッタリだと思うよ」
「寒がりじゃないもん」
パジャマだけど上から着てみようっと。
「似あう?」
「うん、似合うよ」
「へへ、ありがとうシンちゃん」
シンちゃんに似合うって言われちゃった、この冬はシンちゃんから貰ったお洋服で乗り切るわよ。
アスカちゃんの誕生日ですが、アスカちゃん自身はすっかり忘れていました(^^;)
寝ぼけていて寝癖も見られたアスカちゃんですが、シンジ君のプレゼントにご機嫌です。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 おめでとう