エヴァンゲリオン学園外伝
プリーン
日曜日のお昼は楽しいデザート教室、今日は昨日買っておいたプリンの素で美味しいプリンを作るわよ。
作ったプリンは当然シンちゃんに食べてもらうの、うふふ『美味しいっ』って言ってくれるシンちゃんの顔が目に浮かぶわ。
「シンちゃん、プリン作ったの食べてくれる」
「アスカが作ったのかい、ありがたく頂くよ」
パクッ
「どう美味しい?」
「うん、凄く美味しいよ。甘くて柔らかくてプリーンって感じだよ」
「良かった、嬉しい」
「こんな美味しいプリンを食べれるなんて幸せだなあ」
「良かったら毎日作ってあげるね」
「本当?嬉しいなあ」
「シンちゃんの為に美味しいプリンを作っちゃうね」
「僕はプリンよりももっと美味しいものを食べたいなあ」
「プリンよりも美味しいもの?」
「うん、食べさせてくれるかな?」
「何が食べたいの?」
「それはね」
「それは?」
「アスカだよ」
「アタシ?」
「うんアスカを食べたい」
「シンちゃんったら、エッチ・・・」
イヤ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
シンちゃんのシンちゃんのえっち〜〜〜〜!
もう妄想ワールドに突入するところだったわ。いけないいけない。
さあ早くプリンを作ろうット!
「アスカ〜〜」
ん?この聞いた事ある声は・・・
「きゃっシンちゃん!」
振り返ってみたらシンちゃんが居たわ、どうしてここに居るの?
「ビックリした〜〜急に叫ばないでよ」
「ど、どうしてシンちゃんが居るの?」
「さっきから居るよ。かりてた漫画本を返しに来たんだよ」
あ〜〜このまえ貸していたもんね。
「さっきから声かけようと思ったんだけど、世界が違ったからかけ辛くてね」
「見てたの?」
「うん、時が止まったように固まっていたよ」
「ア、アタシ変じゃなかった?」
「別に普通だったよ、いつもアスカだった」
「ほっよかった」
「?変なアスカ」
妄想が声に出ていなくて良かった、もし聞かれていたら恥ずかしくてシンちゃんの顔が見れないわ。
「台所で何をしていたの?」
「今からプリンを作ろうと思っていたの」
シンちゃんに食べてもらうプリンをね。
「へ〜〜プリンか、美味しそうだね」
「うふふ出来たらシンちゃんに食べさせてあげるね」
「嬉しいなあ〜」
喜んでいるわ、腕によりをかけて作るわね。
「あれ?アスカ」
「どうしたの」
「これプリンじゃなくて白玉粉だよ」
「ええっ?」
アタシは箱をよく見たわ。
「本当・・・どこで間違えちゃったのかな」
「凄い間違いだね」
トホホ、よく確認して買わなかったのがいけなかったんだわ。
「落ち込むなよ、これでフルーツ白玉作ってよ」
「うん」
予定変更になっちゃったけど、シンちゃんのリクエストだから作っちゃうわよ。
かんせ〜〜い
簡単だったからすぐに出来ちゃった、冷やして出来上がりよ。
「さあ召し上がれ」
「うん、いただきま〜〜す」
さあシンちゃんの反応が楽しみだわ。
パクッ!
「美味しいっ!流石アスカ上手だね」
「うふふありがとう」
「今度はプリンを作ってね」
「うん、頑張って作っちゃう」
「ちゃんと確認して買うようにな」
「もう〜言わないでよ」
忘れたいことを思い出させてくれるわね、でも今度はちゃんと確認して買わないとね。
アスカちゃん間違えすぎ(笑)買う時によく確認しましょうね。
作るものが変更になりましたけど、シンジ君が満足してよかったです。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 プリーン