エヴァンゲリオン学園外伝

サクラ

 へっくちゅん!まだちょっと肌寒いけど、確実に春が来ているわね。桜が五分咲き、ちょっと早いけどシンちゃん誘って見に行こうっと。

「シ〜〜ンちゃ〜〜ん」

「行かないよ」

 えっ?まだ何も言ってないのに。

「桜見に行きたいんだろ、僕は見なくていいよ」

 う・・・心を読まれているわ、アタシって単純なのかしら?でも一緒に行きたいわ・・・

「行かないの・・・?」

「うん、今プラモ作っているから」

「後で作れないの?」

 行こうよ〜〜

「うん」

「そうなの・・・」

 折角咲いているのに・・・

「シンジ、アスカ君と桜を見に行きなさい」

 きゃっ、ビックリしたわ。いきなり部屋におじ様が入ってきたわ。

「桜見たって何にもないから行かないよ」

 そんな事言わないで・・・

「ふっ桜の素晴らしさを知らんとは日本人ではないな」

 日本人っておじ様は何人なの?

「日本人って僕は父さんの子だよ、日本人じゃないか」

「ふっ今まで言わなかったが私は日本人ではない」

 え?本当なの。

「じゃあ何人なのさ?」

「ふっ秘密だ」

 ・・・おじ様。

「秘密?なんだよそれ」

「ふっ知らんでいい。それより早く桜を見に行け、でなければ・・・ふっ」

 な、何かしら?

「何なの?」

「来月は苦しむだろう」

「わ、わかったよ。行くよ。アスカ行こう」

「あっうん」

 来月・・・お小遣いね。多分無しになるんだわ。ふふシンちゃんたら慌てちゃって、でもこれで桜を一緒に見に行けるわ、おじ様ありがとう。


 桜の季節ですね。見に行く前の会話です。アスカちゃんは見に行きたいのですがシンジ君は行かなくてもいいみたいですね。

 悲しむアスカちゃん、でもゲンドウの助けにより一緒に行く事ができましたね。

 ゲンドウは一体何人なんでしょうか(笑)

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 サクラ