エヴァンゲリオン学園外伝

姉妹

「あら、アスカちゃん来てたの、オヤツ出すわね」

 ユイおば様とレイお姉ちゃんがお買い物から帰ってきたわ。ユイおば様ちょっとご機嫌ね。

「あっ、おかまいなく」

「遠慮しちゃだめよ、ケーキ買ってきたからみんなで食べましょう♪」

 語尾に音符がついている、かなり機嫌が良いわね。

 時々レイお姉ちゃんとお買い物に行くと機嫌がいい時があるのよね。それは・・・

「ねえねえアスカちゃん、ちょっと聞いて〜」

「何ですか?」

「レイとお買い物してたらね八百屋のおじさんから姉妹って言われたのよ」

 姉妹、ユイおば様そう言われると嬉しいのよね。

「おば様お若いですから」

「やっだあ〜アスカちゃんお世辞が上手ね」

「そんな事ないですよ」

 ユイおば様は本当に若く見えるわ。

「お世辞だね」

 あっシンちゃん、そこで口を挟まないで。

「シ〜〜ンジ、何か言ったかしら?」

 ゾゾゾ〜〜

 はうっ気温が五度下がったわ。

「い、いや別に・・・」

「ケーキ要らないならお母さんが食べちゃうわよ」

「い、いるよ。母さんは本当に若いよ。レイ姉ちゃんと姉妹だね」

「まあシンジったら、おだててもお小遣いはあげませんよ。はいお小遣い」

 あげてるじゃない!シンちゃんも上手ね、感心しちゃうわ。

「ありがとう〜♪」

 シンちゃんニコニコしちゃってお小遣いはプラモに消えるのね。

「レイと姉妹に見えるんだから制服着ても現役で通用するわね♪」

 ・・・それはちょっと。

「無理」

 ゾゾゾゾ〜〜〜!

 レ、レイお姉ちゃん。気温が十度下がったわ。

「レ〜〜イ、何か言ったかしら?」

「お母さんは知的だから大学教授が似合うわ、だから制服は着なくていいわ」

「まあレイったら、おだててもお小遣いはあげませんよ。はいお小遣い」

 またあげてる〜〜!ユイおば様おだてに弱〜〜い。

「あっアスカちゃんにはあげていないわね、はいお小遣いよ」

「あっアタシは・・・」

「遠慮しちゃダメよ」

「あ、はい」

 貰っちゃった、ちょっと得した気分。

「フンフンフ〜〜ン、さあて洗濯をしましょう♪」

 踊ってる、よっぽど嬉しいのね。おだてに弱いユイおば様だけどアタシは大好きよ。


 ユイさんとレイちゃんが歩けば姉妹?に見えるんでしょうね。姉妹と言わなければならないのでしょうか(笑)

 おだてに弱いユイさん、シンジ君達も上手ですね、お小遣いを貰って懐が潤いました。

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


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