エヴァンゲリオン学園外伝
食べる
へっくちゅんっ!う〜〜〜秋風が肌寒いわ、へっくちゅん!まだ厚着したら暑いし、薄いと寒いし微妙なバランスよね。
へっくちゅんっ!あ〜〜〜昼が長いと思っていたらもう夜が長くなって秋本番ね。
話しはかわって・・・
「おかわり〜〜〜」
「あら、これで三杯目よ。よく入るわね」
「だって美味しいんだもん」
ママのご飯は美味しいわ、朝から何杯でも入っちゃう。
「ふふ、そう言ってもらえると嬉しいわ」
どうして朝から沢山食べられるのかしら?食欲の秋だからかな?おいし〜〜。
「ねえママ、秋になるとどうして食欲がわくのかな?」
「そうねえ〜〜美味しい食材が沢山出るからじゃないかしら」
考えてみればそうだわ、松茸に栗に秋刀魚に、お菓子に・・・って、お菓子はいつでも美味しいわ。
「アタシ秋だ〜〜〜い好き」
一年中秋だったら嬉しいな。
「ふふ、一年中秋も良いわね。でも四季があるから秋に美味しい食材が出るのよ」
「ふ〜〜〜ん」
ご飯を頬張りながら頷くアタシ、どこかの漫画に一年中夏ってのがあったけど夏も良いかな。
「でも食べるぎると良くないわよ」
「食べすぎ・・・」
ごくりっ!
うう、嫌な言葉だわ、調子に乗って食べ過ぎると・・・
「最近ちょっとふっくらしてきたみたいよ」
が〜〜〜〜んっ!
自分では自覚していた・・・してないような・・・自覚したくなかったのに・・・やっぱりふっくらしてきたの?
「ほ、ほほほほほ本当にふっくらしてきたの?」
「ええ、赤ちゃんの時のようにホッペがふっくらよ」
はううっ!
マ、ママッどうして笑顔で言えるのよ?これは何かの間違いよ。
「わ、悪い夢なのね」
「頬っぺたつねるわよ」
ぎゅうううう〜〜〜〜〜!
「いたたたたたたたたたたたっ!」
ママいた〜〜〜〜い!微笑んでつねった〜〜〜〜
「ご飯おかわりする?」
「も、もういらないごちそうさま!」
駄目!ご飯を前にしたら食べちゃいそう、部屋に戻ろう〜
「あらあら、焦っちゃってちょっと脅かしすぎたわね」
部屋に戻って鏡で自分の顔を見てみたけど・・・別になんともないわ。
ごく普通でふっくらなんてしてないわ・・・悪い夢から覚めたんだわ。
そうさっきのは夢だったんだわ、という事はご飯を食べなきゃね。
「ママ〜〜〜ご飯」
「さっき食べたでしょう」
「さっきのは夢だったのよ。そう悪い夢」
「夢じゃないわよ」
あっ、流し台を見たらアタシの茶碗に食器があるわ。
「夢じゃなかったの?」
「そうよ、アスカは食欲旺盛ね」
・・・ふうう〜〜〜現実なのね。秋は恐ろしいわ、アタシを食欲旺盛にする秋、きっとこれは秘密結社の陰謀だわ、殲滅しないといけないわ。
「なに握りこぶしを作っているの?リンゴ剥くけど食べる」
リンゴ?美味しくて甘くて歯ごたえがたまらない。
「うん、食べる〜〜〜」
はっ!
「い、いらない」
食べたら秘密結社の策略にはまっちゃう。ん?ママが秘密結社?
「リンゴぐらいじゃ太らないわよ。それにアスカはスリムよ、なんたって私の自慢の娘ですからね」
「本当ママ?」
「ええ、本当よ」
な〜〜〜んだ、アタシはスリムなんだ、それじゃあリンゴ頂きま〜〜〜す。秋は美味しいものが沢山あってだ〜〜い好き。
キョウコさんにからかわれるアスカちゃん、ちょっとへっぽこ。
アスカちゃんならいくら食べても太らないと思いますけど、油断したら・・・(^^;)
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
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