エヴァンゲリオン学園外伝

突然

 人は突然無意識に何かが食べたいって思うのよねえ〜

 アタシは今お好み焼きが食べたくなったわ、鉄板で焼く音、ソースの香り、う〜〜ん考えるだけでお腹が空いてきちゃった。

 そんなわけで・・・



「シンちゃ〜〜ん、お好み焼き食べに行こう」

「はあ?お好み焼き〜」

「うん、急に食べたくなったの」

 考えただけでお腹が鳴っちゃうわ。

「別に良いけどお金がちょっとね・・・」

 シンちゃんちょっと苦笑いしているわ、この前プラモデル買ったからお小遣いがもう無いのよね。

「大丈夫、おごってあげるわ」

「本当?それじゃあ行こう」

「うん」

「奢ってくれるの?嬉しいわ」

「レ、レイお姉ちゃん」

 ビックリ、レイお姉ちゃんがいきなりやって来たわ。

「さあ行きましょう」

「え、え・・・そのあの・・・」

 レイお姉ちゃんにまで奢るとなるとお金が・・・

「ふふ冗談よ、これで食べてくるといいわ」

 えっ?お金出してくれるの?

「レイお姉ちゃん良いの?」

「ええ、本当ならシンジが出さなければいけないけど、お小遣いが火の車でしょう」

「レ、レイ姉ちゃん!」

 ふふ、レイお姉ちゃんシンちゃんの事をわかっているわ。

「アスカちゃんに出させられないわよ」

「アタシから誘ったから別に・・・」

「女の子から誘っても男の子が出すものなのよ」

 ふ〜〜ん、そうなんだ。女の子って得なんだ。

「レイ姉ちゃん何語ってんだよ〜アスカ行こう」

「あっうん」

 長くなりそうな予感がしたのかな、シンちゃんに引っ張られて家を出ちゃったわ。










「さあて何を食べようかな〜〜」

 家から近くのお好み焼き屋、安いし美味しいから良いのよねえ。

「僕は何にしようかな」

「アタシは・・・」

 レイお姉ちゃんからお金貰ったから・・・

「スペシャル玉にしようっと」

 このお店で一番高いスペシャル玉、具が豪華で沢山入っているのよね。

「スペシャルか〜僕もそれにしよう」

 滅多に食べれないもんね、それじゃあスペシャル二つ〜〜





 鉄板に油を引いて、具を混ぜて、鉄板が熱したところで具を流し込む!

 じゅーじゅーという音が食欲をそそるのよねえ。あとは形を綺麗に円にしてっと。

「シンちゃんそれ円じゃなくて楕円になってる」

 シンちゃんは具を円にするのが下手なんだから。

「別に良いじゃないか、僕はこの形が好きなの」

 ふふ負け惜しみ言っちゃって。

 じゅーじゅー

 じゅーじゅー

 そろそろ焼けたかしら?ヘラで引っくり返すのが一番の難作業、難しいのね。

「ちゃんと引っくり返せるかな?」

「ちゃんとできるわよ」

 もうシンちゃんたっら笑っちゃって、できるもん、行くわよアスカ!えい!

「あっ」

 半分だけ曲がって重なっちゃった、失敗失敗。

「アスカは下手だなあ〜貸してごらん」

「うん」

 シンちゃんて引っくり返すのは上手なのよね、変な特技だわ。

「それ、それっと」

 簡単に引っくり返していくわ、アタシも同じようにやっているのにどうしてできないのかな?

 それにしてもこんがり焼けていい色だわ。





 そろそろ焼けたようね、ソースをかけて青海苔にカツオブシをかけてっと

 じゅー

 ソースの焦げたにおいがいいのよねえ〜うん〜〜美味しそう。いただきま〜〜す。


 お好み焼きデート(笑)お好み焼きが食べたくなったアスカちゃん、一人で食べに行くのはちょっと・・・シンジ君と行きたいですね。

 引っくり返すのが下手なアスカちゃん、上手なシンジ君。シンジ君は変な特技をもっています(笑)

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 突然