エヴァンゲリオン学園外伝

ツンデレ

「時代はツンデレだよな〜」

「そやな〜ツンデレはええなあ〜」

「うん、ツンデレは最高だよね」

 ??シンちゃん達が話しているツンデレって何かしら、今の時代にツンデレが必要なのかしら?

「ねえヒカリ」

「どうしたのアスカ?」

「ツンデレってなあに?」

「ツンデレ?ツンドラ気候の親戚じゃないの」

 気候に親戚があるのかしら、あとでシンちゃんに聞いてみようっと。






「シンちゃん、帰ろ〜」

 今日の授業が終わったわ、シンちゃんと一緒に帰ってオヤツを食べようっと。

「うん、いいよ〜」

 今日は遊ぶ用はないんだ、他の二人は用があるみたいね。

「ねえ、質問があるんだけど」

「質問?なんだい」

「ツンデレってなあに?」

「ツンデレかい」

「うん、シンちゃん達が話していたでしょう」

「ああ、アスカには関係ない話だよ」

 アタシには関係ないの?気になるわ。

「どうしてアタシに関係ないの?」

「アスカには似合わないからさ」

 アタシには似合わない?余計に気になるわ。

「ねえ教えてよ〜」

「ひ〜み〜つ」

「もう〜シンちゃんのいぢわる!」

 いいもん、家に帰ったら調べるからいいもんね〜








 たっだいま〜〜

 あれ、玄関の鍵が閉まっているわ。ママは買い物に行っているみたいね。

「ふんふんふ〜〜ん、今日のオヤツはなにかしら〜〜」

 冷蔵庫には何が入っているのかな〜〜〜?ヨーグルトだわ、スプーンを取って部屋へゴーよ。

「ふんふんふ〜〜ん」

 パソコンの電源を入れて・・・ネットに繋いで、ツンデレを調べるわよ。

「ツンデレと入れて・・・ええとなになに・・・普段はツンツンしていて二人っきりになったときはデレデレするのがツンデレっていうのね」

 なるほど、だからシンちゃんはアタシには関係ないって言ったのね。アタシはツンツンしていないからだわ。

 けどシンちゃんはツンデレが最高って言っていたわ・・・試しにツンデレしてみようかしら。

 でもツンデレってどうやればいいのかしら?

「特訓よ」

「きゃっレイお姉ちゃん、いつの間に」

 びっくりしたわ、レイお姉ちゃんがいつの間にか後ろに立っていたわ。

「私がどこへ出しても恥ずかしくないようなツンデレにしてあげるわよ」

「あ、うん。お願いします」

 よ〜し、頑張ってツンデレになってみせるわよ〜〜












「はあはあはあはあ・・・アスカちゃん完璧よ、完璧なツンデレだわ」

「はいありがとうございます」

 約一時間の激しい特訓でツンデレをマスターしたわよ。

「シンジはリビングでゲームをしているわ、さあ特訓の成果を出してきなさい」

「はい、頑張ります!」

 さあシンちゃん、待ってなさいよ〜〜







 あっシンちゃんがリビングでゲームをしていたわ、さあツンデレの始まりよ。

「シンちゃん」

「やあ、ゲームするかい?」

「フン、してほしいんならやってあげてもいいわよ」

 よし!バッチリよ。

「ん?」

「どうしたのよ?アタシがゲームに付き合ってあげているのよ」

「あ、うん」

 ふふ、シンちゃん驚いているわ、次第にときめいてくるわよ。今からするゲームは格闘対戦ゲーム、アタシは苦手なのよねえ。



「よし!僕の勝ちだね」

 やっぱり、必殺技のコマンド入力が難しいから負けちゃうわ。

「フ、フンわざと負けてあげたのよ、感謝しなさい」

 う〜〜ん、ツンデレだわ。

「アスカどうしたの?変なものでも食べたのかい?」

 ええっ!?

「た、食べてなんかないわよ!ワザと負けてあげたのよ」

「食べてないのか〜頭を打ったのかな?」

 シ、シンちゃん・・・ツンデレって気付いてないの?

「打ってない・・・打ってないもん・・・うえ〜〜〜〜ん!!

「ア、アスカどうしたの?」

「シンちゃんの・・・シンちゃんのバカ〜〜!

 ツンデレに気付いてよ〜〜

「僕がバカ〜?どうして」

「うえ〜〜ん!」

「泣いてちゃわからないだろう」

「シンジ・・・アスカちゃんを泣かせたわね」

 レ、レイお姉ちゃん・・・

「な、泣かせてなんかないよ、アスカが勝手に泣いたんじゃないか」

「アスカちゃんを泣かせるような弟にはお仕置きが必要だわ、いらっしゃい」

「い、痛っ、耳を引っ張らないでよ」

 ううっひっくひっく・・・シンちゃんがレイお姉ちゃんに耳を引っ張られながら部屋へ連れて行かれたわ。




ぎゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!




 シンちゃんの叫び声がリビングまで聞えたわ、いったいどんなお仕置きをされているのかしら?あっ出てきたわ。





「ア、アスカごめん・・・お詫びにアイスを買ってあげるよ」

「い、良いの?」

「うん、行こうか」

 シンちゃんがアタシの手を取って立ち上がらせてくれたわ。シンちゃんが受けたお仕置きってどういうのかしら?気になるけどシンちゃんと一緒に出かけられるから良かったわ、レイお姉ちゃんありがとう。


 優しいアスカちゃんにツンデレは無理でしたね(^^;)

 気付かないシンジ君に泣いてしまったアスカちゃん、まだまだツンデレの道は厳しいです。

 レイちゃんのお仕置きとは一体・・・(^^;)

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 ツンデレ