エヴァンゲリオン学園外伝

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 へっくちゅんっ!秋分の日を過ぎると流石に肌寒くなってくるわね、もう半袖じゃ寒いわ、長袖ださなきゃ。

 へっくちゅんっ!あ〜〜〜このままじゃ風邪引いちゃうわ、長袖着よっ。

 話しはかわって・・・どうして秋って読書に最適なのかしら?涼しくなるから?夜が長くなるから?今月に入ってもう五冊も読んじゃった。

 特にこれ『えう゛ぁんげりおん』は面白かったわ、最後がちょっとわからなかったけど一気に読んじゃった。

 これはお奨めね、シンちゃんにかしてあげようっと。でもシンちゃん読むかしら?

 いいえ、いつも漫画ばかり読んでちゃ駄目よね、強引に読ませてこれの面白さをわかってもらいたいわ。

 それじゃあシンちゃんちへレッツゴ〜〜〜




「こんにちわ〜〜〜」

「あらアスカちゃんいらっしゃい」

 おば様が出迎えてくれたわ、洗濯機の音、今は洗濯中ね。

「シンちゃん居ますか?」

「ええ部屋に居るわよ。あがって」

「はい、お邪魔します」

 いつも笑顔のおば様、素敵ね。アタシもおば様のようになりたいわ。



「シンちゃん〜」

「なに〜?」

 一応マナーとして部屋に入る前に声をかけなきゃね。

「はいるね」

「どうしたの?」

 シンちゃん漫画を読んでるとおもいきや、パソコンをしていたわ。どうせゲームよね、美少女もので『萌え〜』とか言っているんだわ、まったくいやらしいわね。

「この本面白いわよ、読んでみて」

「別にいいよ」

 やっぱり、思ったとおりの返事だわ。

「これすごく面白いのよ、漫画よりも夢中になって一日で全て読んじゃうわよ」

 そうアタシなんかどんどんと引き込まれて徹夜で読んじゃった。

「読まなくていいよ」

「だ〜め、いつも漫画やゲームじゃいけないの、たまには本を読まなくちゃ国語の成績が悪くなっちゃうわよ」

 別に国語は関係ないんだけどね。

「今読んでるから大丈夫だよ」

「読んでるってゲームでしょ」

「ゲームはゲームでもビジュアルノベルだよ」

「びじゅあるのべる?」

「そう、絵と小説を合わせたゲームなんだ。途中の選択肢でストーリが変わっていくから何度でも読めるんだよ」

 ふ〜〜〜ん、ビジュアルノベル噂に聞いたことあるわ。なんでもお掃除ロボットや魔術師の先輩、格闘技好きの後輩、可愛い幼馴染・・・きゃっアタシみたい。ってこれって確か・・・十八禁・・・

きゃ〜〜〜シンちゃん不潔、不潔よ〜〜〜!

 ヒカリの台詞借りちゃった。

「な、なにが不潔なんだよ。大きな声出して五月蝿いじゃないか」

「だ、だってシンちゃんお掃除ロボットにメイド服着せて、メイド萌え〜とか言っているんでしょ?いやらしいわ」

「はあ〜?なに言っているだよ。そんな事言ってないよ」

「うそっ、今してるゲームがそうなんでしょ」

 十八歳未満なのにどこで手に入れたのかしら?どうせ相田君と思うけど。

「違うよ、今しているのはホラー小説だよ」

 え?シンちゃんがパッケージを見せてくれた。本当だ・・・アタシったら早とちりね、でもこれ十八歳未満購入禁止って書いてある・・・残酷な描写や言葉があるのね。シンちゃん怖がりなのによくできるわね。

「ケンスケから借りたんだ、怖いけど面白いんだ」

「ふ〜〜ん、でもこれ十八禁でしょ。相田君どうやって手に入れているのかしら?」

 謎ね、変装して買うのかしら?

「通販で買っているみたいだよ」

 通販、その手があったわね。流石相田君、こういう事にかけては頭が良いわ。

「アスカやってみない?」

「えっアタシ?」

 ホラーっていう事でちょっと引かれたわ、やってみようかな。

「うん」

 アタシはシンちゃんに持ってきた本を渡して早速プレーよ。




 ・・・確かに怖いわね、文章とCGの相乗効果で怖さ倍増、選択肢で変化していくストーリーなかなか展開が読めないわね面白いわ。

 アタシの感だとこの人が犯人・・・って殺されちゃった。犯人じゃないの?

 きゃっ血が飛び散っている、確かに十八禁ね。

 うっ首が飛んでいる・・・気持ち悪いわ、でも面白い。




「ねえアスカ」

「なに?」

「そろそろ交代してよ」

 え〜〜?今面白いところなのに。

「だめっ今良いところなの」

 一度読み出したら止まらない、誰も止めることが出来ない、それがアタシよ。

「アスカ〜〜」

「シンちゃんはこっちを読んでいて」

 シンちゃんはアタシが持ってきた本を読んでいれば一件落着、それで全てが収まるわ。

「もう僕が借りてきたのに」

 シンちゃんには悪いけど先に読ませてもらうわね。




「アスカ〜アスカ〜」

「なに?」

 今緊迫したシーンなのに何かしら?

「もうご飯だよ」

「そう、ご飯なの」

 ふ〜〜んもうそんな時間なんだ。

「だからアスカも帰らないと」

「アタシは大丈夫よ」

 きゃっこの人がまさかあんな・・・

「大丈夫っておばさん心配するよ」

 ママが?って心配するわけないでしょ、隣に居るんだから。ってご飯作っているわね。帰らなきゃ・・・でも続きが気になっちゃう。

 そうだ!

「シンちゃん、借りていくわね」

「えっ?」

 そう借りれば良いんだわ、家でゆっくり読めるし。でもソフトだけを借りたらまた最初からやらなくちゃいけないからパソコンごと貸してね。

「僕のパソコン〜〜」

 セーブして電源を落としてっと。ノートだから持ち運びは簡単。

「それじゃあ明日返すわね、バイバ〜〜イ」

 早くご飯食べて続きを読もうっと。

「僕のパソコン〜〜〜」

 シンちゃんには悪いけど明日返すから我慢してね。


 読み出したら止まらないアスカちゃん、シンジ君のパソコンを持って帰りました。シンジ君は本で我慢しましょうね。

 読書の秋、アスカちゃんはどんなものを読むのでしょうね(ラブロマンスものでしょうか)

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


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