雪 REVENGE AGAIN」の続きです

エヴァンゲリオン学園外伝

雪2

 へっくちゅんっ!寒〜〜〜いと思って外を見たら雪、降ってる降ってる〜♪これなら明日は絶対に積もるわね、早く寝てシンちゃんと遊ぼうっと。

 シンちゃんは・・・まだ起きているわね、どうせ遅くまで起きていると思うから起こしに行かないとね。さあて寝よう〜〜っと、お休み〜〜〜

 

 

 マウスを持つ手が寒い、また雪かな?と思って外を見たら降ってるよ、一月はよく降るなあ〜雨より降っているよ。

 これじゃあ止む事は無いだろうな、明日は積もるよ・・・積もる?あ〜〜明日は絶対にアスカが起こしに来るな。

 アスカはまだ起きているかな?・・・灯りが無い、やっぱり明日は起こされるな。

 ・・・どうしようかな、来る前に起きておこうかな?でもそれじゃあ折角起こしに来るのにガッカリするだろうな。起こしてもらおうっと、そうなれば気がね無くネットを楽しもうっと。徹夜でSSを読むぞ。

 

 

 ♪〜〜〜〜♪♪♪〜〜

 目覚ましが鳴って寒〜〜〜〜〜い、どのくらい積もっているのかな?〜〜〜うわ〜〜〜凄〜〜い一面真っ白、雪だるま作り放題〜、早速シンちゃんを起こしに行こうっと♪

「ママおはよう」

「おはよう、起こしに行くのね?」

「うん、今日こそはいっぱい遊ぶの」

「うんと遊んでお腹を空かしてきなさい、ご飯が美味しくなるわよ」

「は〜〜い、いってきま〜〜す」

 ママの朝ご飯を期待して元気いっぱいに家を出て、シンちゃんのうちへゴ〜!

おはようございますっ!

「おはようアスカちゃん」

 アタシが挨拶をすると同時におばさまが台所から顔を出したわ、まるでアタシが来る事わかっているみたい。ふふ、そうねいつも来ているからね。

「シンちゃん寝ています?」

「ええ、あの子ったら遅くまでネットしていたみたいなのよ、まだ寝ているわ」

 もう休みだからってネットしすぎ!エヴァSSが面白いのはわかるけど夜更かしはいけないと思うわ。

「じゃあ起こしてきますね」

「ええ、頼んだわよ」

「はいっ」

 さあてシンちゃんを起こすわよ〜〜〜

「アスカ君、今日も早起きだね」

「あ、おじさまおはようございます」

「うむ、おはよう」

 おじさまが自室から出てきたわ、いつも思うんだけど、サングラスにちゃんちゃんこは絶対に似合わないわ。

「シンジはまだ寝ているのかね?」

「はい、今から起こしに行くんです」

「まったく困った奴だな、そうだ新しい起こし方があるんだ、やってみるかい?」

 おじさまの起こし方、この前聞いて実行したけど・・・ちょっと悪かったかな?

「どんなのですか?」

「うむ、まずはこの・・・」

 ・・・おじさま、凄い事を考えるわね、ちょっと考えつかないわ。

「え、遠慮しておきます、普通に起こしますから」

「・・・そうか、残念だな」

 おじさま肩を落している、けどそれじゃあシンちゃんが怪我しちゃう。

 襖を開けてシンちゃ〜んはまだ寝ているわね、さあて今日は普通に起こそう。

 

 

 ・・・ん、襖を開ける音、足音、アスカが来たんだな。ふああ〜〜こんなに早く来なくても良いのに。アスカが来るちょっと前にトイレに起きてそのまま起きていたんだよね、寝たら起きられなくなっちゃうから、でも横になっていると眠たくて眠たくて・・・ふあああ〜〜

 しっかし雪がそんなに良いのかな?アスカはまだ子供だね。

「シンちゃん、朝だよ〜〜」

 早速起こしにかかったね、目をつぶって横になっている僕、すぐに起きると怪しまれるから狸寝入り、起きるタイミングが難しいぞ。

「シンちゃん、雪が積もっているの遊びに行こう」

「ん・・・ん〜〜ん、今日は休みじゃないかもうちょっと寝かせてよ」

 ちょっとわざとらしいかな?

「雪だるま作ろう、ねえ〜起きて〜〜〜」

「ん〜〜、わかったよ起きるよ」

 そろそろ起きないと布団を剥がされて騒がれちゃうから起きないとね。

「シンちゃん、おはよ〜〜♪」

「うん、おはよう」

 相変わらず朝から元気だなあ、寒いのに元気なんて子犬かな。

「ほら見て雪が積もってるの」

 アスカが勢いよくカーテンを開けて外の景色を僕に見せた、朝日で雪の白が反射して眩しいや。

「ほんとだ、積もっているね」

「今日こそ遊ぼう」

「わかったよ、着替えるから待っていて」

「うんっ!」

 凄く遊びたいらしい、ダッシュで部屋から出ていった。それじゃあ着替えますか・・・う〜〜〜寒い!

 

 

 わくわく、わくわく

 シンちゃんまだかな〜?おっきなおっきな雪だるま作ろうっと。

「お待たせ〜〜」

「早く行こう〜」

 シンちゃんの手を取って玄関へ、でも・・・

「ちょっと待って、顔ぐらい洗わせてよ」

 そうだったわね、ちょっと急ぎすぎたわ、失敗失敗。

 

 家から出たらそこは銀世界、まだ早いから足跡が全然ついてないわ、一番乗りでつけるわよ。

「アスカ、そんなに動き回ると危ないよ」

「大丈夫、大丈夫〜♪シンちゃんも足跡つけよう」

 それそれ〜〜、この雪全部アタシのものって感じ、きゃっ!

 ツルッ!

 ドス〜〜ンッ!

「いった〜〜い」

 いたたた、滑って尻餅ついちゃった、いたたた。

「ほら言った通りだろ」

「うん」

 シンちゃん笑っている、全然心配してくれないのね。ようし・・・

「えいっ!」

「うわっ」

 立ち上がると同時にシンちゃんへ雪を投げつけ〜〜、ふふ笑ったお返しよ。

 

 

「やったな〜〜」

 雪が顔面へ、冷たい〜〜このう〜アスカのくせに生意気だぞ〜。連続してくるアスカの攻撃、でもコントロールが全然ダメだから簡単に避けられるね。素早く雪を固めると攻撃だ。

 シュッ!

 バシュッ!

「ふぎゃっ!」

 ナイスコントロール!見事アスカの顔面へ直撃、野球選手になろうかな。

「シンちゃんひど〜〜い」

「はっはっはっは、お返しだよ」

「んもうっ」

「お遊びはこのくらいにして雪だるまを作ろうか?」

「うん」

 

 

 外に出てきた本当の目的は雪だるまを作る事、うんとおっきな雪だるまを作ろう。まずは手に雪を取って丸く固めて・・・地面に置いて転がす。

 ころころころころ〜〜

 ふふ、大きくなっている。アタシは頭の部分、シンちゃんは体の部分を作って共同作業。

 ころころころころ

 転がし続けるのはきついわね、中腰だから腰が痛くなっちゃった。一休み・・・シンちゃんは?

「わ〜〜凄〜〜い」

 アタシの倍以上の大きさ。

「うおおおおお!!!」

 気合が入っているアタシも負けないわよ。

 

 

 ごろごろごろごろ〜〜

 転がし続ける単純作業なんだけど、なんだかはまるなあ〜どれくらいの大きさで良いんだろう?

「アスカ〜〜この位で良い?」

「うん、大体良いわよ」

 じゃあ一休み・・・ってアスカの雪はまだ小さいなあ〜よしっ手伝うか。

「アスカ一緒に転がそうか」

「うん、ありがとう」

 ころころごろごろごろ〜〜

 二人だと大きくなるのが早いぞ、これならすぐにできそうだ。って思ったらできちゃった。

「じゃあ乗せよう」

「うん」

 直径約80センチの雪玉、一人で抱えられるけどアスカも持ちたそうだぞ。

「12、3で乗せるよ」

「うん、イチニー、サンッ!」

 よいしょっ、うん上手に乗ったぞ、あとは滑らかに丸くして顔をつければ完成だ。

 

 

 ・・・ぽっ、雪を持ち上げる時にシンちゃんの顔が間近に・・・

「アスカどうしたの?」

「な、ななな、なんでもないわ」

「そう?でこぼこを滑らかにして」

「う、うん」

 うわ〜〜顔が熱い、赤くなってないかしら?

「アスカの頬、リンゴのように真っ赤だよ」

 きゃ〜〜〜ばれたの?恥ずかしい、恥ずかしい〜〜

「えい、えい、えい〜〜」

「そんなに強く固めなくても大丈夫だよ」

 

 

 寒いと頬が真っ赤になるね、アスカの頬凄く真っ赤だ。突然気合が入って固めて行くアスカ、どうしたんだろう?まあいいかっ早く完成するから。ってもう完成だ。

「よし、顔をつければ完成だね」

「うん、持ってきたわ」

 アスカがポケットからビニール袋を取り出した、何が入っているのかな。

「炭を持ってきたの」

「準備良いね」

 雪だるまの定番と言えば炭だね。

「ふふ、この日の為に用意をしたの」

 ふ〜〜ん、そんなに楽しみにしていたんだ。

 

 

 雪だるまの命は顔、顔で決まるわ。わずか数ミリのズレでも表情が変わるから慎重に・・・

「完成〜〜〜可愛い〜〜」

 うん、我ながら良い出来だわ。

「可愛い?」

 シンちゃん眉をひそめて、可愛いのに〜〜

「そろそろ帰ろうか?」

「え〜〜もう帰るの?まだ作ろう」

 そう沢山作るの、炭もいっぱい用意してきたんだから。

「お腹空いたからあとで良いだろ?」

 ・・・そういえば、ご飯まだだったわ。お腹が鳴ってきちゃった。

「うん、またあとでね」

 雪だるまに暫しの別れを告げると朝ご飯を食べる為に帰宅〜♪、食べ終わったら沢山作るわよ。


 短編が雪シリーズになっちゃいました(^^;)

 さまざまなアクシデントがありましたがようやく遊ぶ事ができました、良かった良かった。

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 雪2