」の続きです

エヴァンゲリオン学園外伝

雪 REVENGE

 僕はシンジ、碇シンジ中学一年生・・・アイタタお腹が痛い・・・これはお腹を壊したんじゃなくて先週アスカに強烈なボディーブローを食らったんだ、それがまだ痛い。まったく朝だから僕の意志関係無く起きる事なのに。

 朝方寒かったんでトイレに起きて外を見たら、なんと雪が降っていたよ先週に続いて今年に入って2回目、うわ〜少し積もっている・・・

 その時、僕の頭にある事が閃いた、それは・・・

 アスカへの復讐、ふふふふ今日は僕が起こしに行って・・・ふふふふ僕と同じ目にあわせてやる。

 

 

「母さんおはよう」

 着替えてから台所に行くと母さんが朝食を作っていた、休みなんだから寝ていれば良いのに。

「あらおはよう。珍しいわねまだ八時前よ」

 そう、僕自身もビックリしている、こんなに早く起きたのは何年ぶりかな?って大袈裟だね。

「雪が降っているでしょ、アスカと遊ぶんだ」

「そういえばアスカちゃん先週遊べなかったって残念がっていたわね」

 そう、自業自得だけどね。

「うん、だから雪が溶ける前に遊ぶんだ、ご飯前に帰ってくるよ」

「うんと遊んでらっしゃい」

「いってきます」

 玄関までダッシュ、早くしないとアスカが起きる可能性があるんだよね。どうして休みの日も早く起きるんだろう?僕にはわからないよ。

「シンジ、こんな朝早くからどこに行く?珍しいな」

 父さんがトイレから出てきた、でもちゃんちゃんこにサングラスはやめてほしいよなあ、全然似合わないよ。

「アスカと遊ぶんだ」

「朝早くにか?珍しいな雪でも降るんじゃないか」

 雪でも降るって・・・もう降っているんだけど、それに少し積もっているんだよ。本気で言っているのかな?

「ふっ冗談だ」

 おわっ、僕の考えている事が・・・まさか読んでいるの?

「ふっお前の考えそうな事だ。誰にだってわかる」

 むっ失礼しちゃうなあ。おっとこんなところで時間食っている余裕は無いんだ。

「いってきます」

 

 

「おはようございます」

 アスカのうちに入るの久しぶりだなあ。

「あらシンジ君おはよう、どうしたの?」

 おばさんが台所からやって来た、エプロンで手を拭いているところを見るとご飯を作っていたみたいだ。

「雪が降っているのでアスカと遊ぼうと思って」

 でも本当は・・・

「あらそう〜アスカ喜ぶわよ。まだ寝ていると思うから起こしてきましょうか?」

 寝てる・・・チャ〜〜ンス、ここで起こされたら折角の計画が水の泡だから・・・

「起こしてきますよ」

「あらそう?悪いわね、シンジ君に起こされたらアスカ喜ぶわよ〜〜、優しく起こしてね」

 おばさん、その最後のウインクはなんですか?

 

 

 アスカの部屋の前、ドアには『アスカちゃんのお部屋』と下手な字で書かれたプレートが掛かっている。このプレート、小学校の頃アスカの誕生日に僕がプレゼントしたものなんだよな、まだ使っているなんて物持ち良いなあ。

 このドアの向こうにアスカが寝ている、ふっふっふっふ、では作戦を開始しよう。

 ガチャ

 ドアを開けてアスカは・・・

「「あっ」」

 ドアを開けて僕の目に飛び込んできたものは、もうすでに起きているアスカと目が合った、そして・・・

「きゃ・・・きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

 アスカの下着姿、白のブラジャ〜とパンツがっ、どうやら着換え中だったようだ。

「わっ、そのあの・・・ご、ごめんっ!」

 慌てふためく僕、この状況どうしたらいいんだ?

シンちゃんのっシンちゃんの〜〜〜えっちぃ〜〜!

 ドゲシッ!

ふぎゃっ!

 飛んできた猿の縫いぐるみが見事僕の顔面に直撃、縫いぐるみなのに何故か重い、まるで鉄に当たったようだ・・・どうして?

「ノックをしないで開けるなんてシンちゃん最低よ」

 薄れ行く意識の中・・・猿の顔が・・・アスカの顔じゃなくて猿の縫いぐるみの顔が怒っているように見えた・・・

 ノックをしない・・・最低だ俺って・・・でも、アスカ・・・起きるの早すぎるよ。僕の計画が無残にパーだ・・・計画を遂行するには早くて五時頃に起きれってこと?

 ・・・あ〜〜〜また気絶、半日目が覚めないだろうな、また休みを損しちゃった。それより起きたら・・・アスカの顔を見るのが恐いや・・・このまま気絶してよう・・・


 シンジ君の復讐は見事に失敗しました。でもアスカちゃんの下着姿が見れたから良かったかな?

 復讐は「雪」を読んでもらえればわかりますね、雪を使って起こすしますけど・・・アスカちゃん朝早すぎ、いつもシンジ君を起こしているから癖になっているんでしょうね(シンジ君羨ましいぞ^^)

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


エヴァンゲリオン学園外伝 雪 REVENGE