EVA小説掲載1050本記念小説

リツコおかあさんシリーズ

9 years after

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 キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン!

 あっちい〜〜、やっと退屈な授業が終わったわ。

 体中が汗でベトベト、早く帰ってシャワーを浴びて冷た〜いアイスを食べようっと。

「あっつ〜〜い、あついあついあつい〜〜〜

「もうマナ〜耳元で叫ばないでよ、余計暑くなるじゃないのよ」

「暑いから叫んでいるのよ、この暑さたまらないわ」

 マナは暑いのが苦手なのよね、暑さで身体が溶けているわ。

「レイ、マユミ、コンビニに寄って帰りましょう」

「マナさん、ダメですよ。ちゃんとまっすぐ帰ってください」

 マユミは真面目よね、制服もちゃんと第一ボタンまで留めているんだから尊敬しちゃうわ。

「ふ〜〜ん、流石真面目っ娘ア〜〜ンド眼鏡っ娘のマユミちゃんね〜〜ふふ」

 あ〜あ、マナがまた悪巧みの顔をしているわ、まあどうするかわかっているけどね。

「マ、マナさん何をするんですか!?」

「真面目っ娘を悪の道に引きずり込む・・・ふふふ、さあ来るのよ!」

「いや〜〜腕を引っ張らないでくださ〜〜〜い」

 やっぱりね、強引にコンビニに連れて行く気だわ、私もついていこうっと。










「あ〜〜気持ちいいわね」

 う〜〜ん、コンビニの中はクーラーが効いていて最高ね。

「えぐ、えぐっひっくひっく、私・・・不良になっちゃいました、いけない子ですぅ・・・」

「そんな事で泣くんじゃないの!どうしてコンビニに寄るだけで不良なのよ、それじゃあレイは番長になっちゃうでしょう」

「ちょっとマナ!どうして私が番長なのよ。私よりマナの方がコンビニに来る回数は多いでしょう」

「私はコンビニに来ても不良にはならないのよ」

「ええっレイさんは番長だったんですか!?」

「本気にしないの!」

 も〜〜〜、2人の相手をすると余計暑くなっちゃうわ。

「ほっほっほっほ、冗談よ。マユミには迷惑かけたから奢ってあげるわよ」

「い、いいですよ」

「遠慮しないの」

「でも〜」

「マユミ、マナが奢る事って滅多にないんだから奢ってもらいなさい」

「・・・はい、それじゃあ」

 ほんと、奢るなんて珍しいわね。

「は〜〜い、マユミにはあっつ〜〜〜い、おでんを奢ってあげるわよ」

 ・・・鬼か。

「ひど〜〜〜い、マナさんは悪魔です〜〜〜」

 とか、言いながら、しっかり大根を食べてるじゃないのよ。

 ふう〜〜2人の漫才の相手をするのは疲れるわ。私はアイスを買おうっと。










「おいしっ」

 学校帰りに食べるアイスは美味しいわ〜〜

「うう熱いです・・・」

 マユミは泣きながらも玉子を食べているし・・・

「このキ〜〜〜ンがたまらないわ」

 マナはかき氷を食べて頭を押さえている。

「それにしても暑いわね〜熱中症になっちゃうわ」

「ほんとね、ねえレイ、リツコさんに頼んでなんかいいもの作ってもらってよ」

「いいものって?」

 なんだろう?

「例えば携帯型クーラーとか、作って売れば大金持ちよ」

「それ良いわね〜お母さんに頼んで作ってもらおうかな」

 でもお母さん忙しいから無理かも・・・挑戦して自分で作ろうかな。

「いいアイデアでしょう、それならこの暑い夏を乗り切れるわ」

「マナさんダメですよ、レイさんのお母さんに迷惑になりますよ。それに夏は汗をかかないといけないんです」

「あらそうなの〜じゃあマユミ用には携帯用ストーブでも作ってもらうように頼んじゃおうっと」

「ダ、ダメです〜〜」

「どうして〜?汗をかきたいんでしょう」

「脱水症状になっちゃいます。それに・・・私も欲しいです・・・」

 ふふ、マユミもこの暑さにはまいっているわね。

「ふふ、マユミ正直になりなさい」

「・・・はい」

 ん〜〜携帯クーラーか、私でも作れそうな気がするわ。










「お母さんただいま〜」

 ネルフのお母さんの研究室、お母さんはコーヒーを飲んで休憩していたわ。

「お帰りなさい、今日も暑かったでしょう」

「うん、もうバテバテ」

 お母さんが入れてくれたオレンジジュースを一気に飲んだわ、ぷは〜〜生き返る〜〜

「ちゃんとこまめに水分補給はしているの?」

「うんしているよ」

「毎日暑いから気をつけるのよ」

「うん!ねえ隣の工作室使っていい?」

「いいけど、どうするの?」

「ふふ秘密〜〜」

 完成したらお母さんに見せてビックリさせるんだもんね〜〜

「危険な事したらダメよ」

「わかってる〜〜」

 私は鞄をその場に置くと隣の工作室へ向かったわ。








「さあレイちゃんの携帯クーラー作成教室の始まり〜〜」

 お母さんの血をひいているんだもん、絶対作るわよ〜〜











「完成〜〜〜〜」

 うふふ〜〜私ってやっぱり天才だわ、簡単に出来ちゃった。このポケットに入る小ささ、そして単三電池二本で動く経済性、爆発的なヒット商品になるわね。

「さあて、試運転してみようっと、スイッチオン!」

 ボ〜〜〜〜〜〜ン!!

んぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!


「レイ、何?今の音は・・・レイッ!?」

「あはは、爆発しちゃった・・・うぎゅぅ・・・」

 爆発で逆立った私の髪の毛、爆発で真っ黒になった私の顔、発明は難しいわ、とほほ・・・


 このSS(リレー小説&投稿SS&CGに付けたSSを除く)で1050本目です(^▽^)

 夏の暑さに耐えられないマナちゃん、友達思いのレイちゃんは発明で助けようと思いました。

 簡単に携帯クーラーを作成したレイちゃん、流石リツコさんの娘です(^^)でも失敗、流石リツコさんの娘でした(^^;)

 「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION リツコおかあさんシリーズ 9 years afrer HOT