HP更新1111回記念小説
Famliy-4
私は碇レイ、五歳。趣味は水戸黄門を見る事、好きな食べ物は羊かん、お茶と一緒に食べると美味しいの。好きなのは、お父さんにお母さん、それとマナお姉ちゃん。
今日はみんなでお出かけ、近くの公園に桜を見に行くの。世間で言うお花見。
「お母さん、まだまだまだ〜〜?」
「もう少しよ、それより準備はできたの?」
「うん、ばっちり〜〜」
マナお姉ちゃん、待ちきれなくて家中を歩き回っているわ。お母さんはおかずをお弁当につめているわ。
「レイは準備できたの?」
「うん、抜かりはないわ」
私は昨日から準備を済ませていたの、偉い?
「偉いわね、ご褒美よ」
お母さんがこっそりタコさんウィンナーを口に入れてくれたわ、美味しい。
「あ〜〜〜!レイだけずる〜〜い!」
しまったわ、マナお姉ちゃんにしっかりと見られていたわ。
「お母さん、マナにも〜〜」
「はいはい」
マナお姉ちゃんにはカニさんウィンナー、それも美味しいそう。
「う〜〜ん、でりしゃす〜〜〜わうわう〜〜」
マナお姉ちゃんリビングに飛んで行ったわ、私も行こうっと。
リビングではお父さんがゆったりとテレビを見ていたわ。
「お父さん」
「準備できたのかい?」
「うん、あとはお弁当だけ」
「そろそろかな」
お父さんは時計を見ると立ち上がって台所へ行き始めたわ。私とマナお姉ちゃんも一緒に付いて行くの。
「終わったかい?」
「ええ、行きましょうか」
流石お父さん、お弁当を完成させた時間に台所へ行くとは凄いわ。お母さんの行動を把握している。
リュックを背負って帽子を被って、靴を履いて・・・公園へ!
「ふんふんふ〜〜ん」
マナお姉ちゃん楽しそう、スキップがいつも以上に凄いわ。私はお母さんとお手手を繋いで春の風を感じているの。
「くちゅん!」
「あらあら、まだ風が冷たいから注意するのよ」
「平気、この風が春を感じさせるの」
「ふふ、生意気なこと言うわね」
少し冷たい風、くしゃみがでそう。あっ・・・
「くちゃんっ!」
「大丈夫?これを着なさい」
バックからトレーナーを出してくれたわ。流石お母さん準備がいいわ。
「うん」
これで寒さは平気だわ。あっ・・・
「くしゅっ!」
「あら風邪かしら」
「かふんちょうなの」
風邪は引いてないと思うから多分かふんちょう。
「花粉症はつらいわよ。帰りに薬を買って帰りましょう」
「うん」
かふんちょうは大変なの。
へっくちゅん!でも目は大丈夫だから風邪かな?
「わあ〜〜綺麗〜〜」
公園に着いたわ。桜が満開、綺麗だわ。
「あそこに座ろうか」
お父さんが指差したところは芝生の日当たりの良い所、あそこならポカポカして気持ちよさそう。
「よし敷くぞ。レイとマナはそっちを持って」
「「うん」」
お父さんがシートを広げたわ。私とマナお姉ちゃんはあ反対側のシートの端を持って広げるの。
「飛ばされないように石を置いて」
端っこに石を置いておかないとシートが捲れちゃうから危険なの。
「レイ〜〜バトミントンしよう」
「うん」
バトミントンを持ってきていたんだ。勝負よマナお姉ちゃん。
「いくわよ〜〜」
「うん」
最初はマナお姉ちゃんからサーブ。
「え〜〜い」
ポ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!
来たわ!これを打ち返して・・・打ち返して・・・
「えいっ」
スカッ!ポテ
「やったわ〜〜一点」
「・・・今の練習」
まずは素振りが基本ね。
「練習はなし〜〜マナが一点なの」
「マナお姉ちゃんのケチ」
「勝負の世界は厳しいのよ。今度はそっちからでいいわよ」
むう〜〜ちょっとムカツク。でも今度は私のサーブだから入れて二点取るわ。
「二点取れるわけないじゃない、一点よ」
「そうなの?」
「そうよ。さあきなさい!」
マナお姉ちゃんが構えたわ。私は羽を上げてラケットを振る・・・振る、振る・・・
スカッ!ポテ
「ふう〜〜練習は疲れるわね」
今度こそ・・・
スカッ!ポテ
「ふう〜〜練習は疲れるわね」
「レイ下手すぎ〜〜」
「・・・飽きた。お父さんとかわる」
別にバトミントンができなくても生きていけるわ。
「お父さんかわって〜〜」
「ははは、少し練習しないといけないね」
「また今度」
今日は疲れちゃった、お父さんにラケットを渡して私はシートへ。
「レイ、がむしゃらに振っても当たらないわよ。ちゃんとシャトルを見て振るのよ」
「うん、今日のはラケットが重たかったから当たらなかったの」
「ふふ、言い訳は一人前ね」
ぶう〜言い訳じゃないもん。あっ・・・
「お母さん、桜が風で舞っている」
「綺麗ね、心が落ち着くわね」
「うん、こう落ち着くと一句詠みたくなるの」
「レイって本当に古風ねえ」
水戸黄門ファンだから。でもガチャピン、ムックも好き。この前のガチャピン人間大砲に挑戦するは面白かったわ。
「春の日はお外でお弁当美味しいの」
グルルル〜〜
「あらお腹が鳴っているじゃないの、そろそろご飯食べましょうか」
「うん」
お昼を少し過ぎていたみたい、どうりでお腹が空くはずだわ。
「美味しそうだね」
「当然よ、アタシが作ったんだからね」
お母さん、お父さんに胸張って自慢しているわ。
「じゃあいただきましょうか」
並べられたお弁当、美味しそうだわ。
「「「「いただきます」」」」
まずは大好きな玉子焼き。
モグモグ
「美味しい」
流石お母さんね、今度作り方習おうっと。
次はオニギリ、中身は何が入ってるかしら?
モグモグ、モグモグ
すっぱい、梅干だったわ。
「お母さん、お茶ちょうだい」
「あら梅干だったのね」
「レイ、大当たり〜〜マナはシャケだったよ」
「マナお姉ちゃん良いなあ」
シャケの部分を見せびらかしているわ。いいもん、タコさんウィンナー食べるもん。
パクパク
これも美味しい、タコさん美味しいわ。
「レイ、サラダを食べるかい?」
「うん」
お父さんがサラダを取ってくれたわ。ポテトサラダ、ジャガイモが新鮮で美味しいの。
モグモグ、モグモグ
「くちゅんっ」
「風邪か?大丈夫かい」
「かふんちょうなの」
「花粉症?それにしては・・・どれどれ?」
「あっ」
お父さんが私のおでこに手を当てたは、大きい手それに暖かい。
「ちょっと熱があるんじゃないかな、アスカ」
「えっ本当?」
今度はお母さんの手がおでこに・・・綺麗で暖かい手。
「少しあるわね」
「帰ったほうがいいね」
「そのほうがいいわね」
えっ帰っちゃうの?
「レイ〜熱があるの、どれどれ?」
今度はマナお姉ちゃんが手を当ててくれたわ。小さいお手手、とても暖かい。
「本当、熱がある〜」
「熱ないもん、かふんしょうなの〜へっくちょん」
「くしゃみがでているじゃない、ひどくなる前に帰るわよ」
「お花見したいの〜くちゃんっ!」
せっかく来たのに・・・
「レイ、お花見はまたくればいいよ。風邪をこじらせたら来れなくなっちゃうよ」
「・・・うん」
「よし、良い子だ」
風邪引いたのにお父さんは頭を撫でてくれたわ。
「シンジはレイをおぶって、マナはレイのリュックを持ってちょうだい」
「わかったよ」
「りょうか〜〜い」
お父さんにおんぶをしてもらって・・・
「おっ、重くなったね」
「お父さん、女性に重くなったは禁句なの」
デリカシーがないわね。
「ははは、そうかごめんごめん」
お父さんの背中、大きくて気持ちいい。
「いいなあ〜今度はマナをおんぶしてね」
「ああ、今度ね」
「それじゃあマナの次はアタシね」
お母さんもおんぶしてもらいたそう。
「それはちょっと・・・」
お父さん苦笑い、あっお母さんに角が生えそう。
「マナの次はアタシ!おぶりなさいよ」
ぎゅううう〜〜
「いた、いたたたた。わ、わかったよ」
ふふ、頬をつねられているわ。お父さんは本当にお母さんに弱いわね。
「くしゅんっ!」
かふんちょうが止まらないわ、かふんちょうが・・・
せっかくのお花見なのに風邪引いてごめんなさい。
HP更新1111回目です(^^)
今回はレイちゃんが主役かな。春はお花見、当然碇家もお花見です。
家族だんらんで公園へ桜を見に、でもちょっとレイちゃん体調が悪かったようですね。
春の冷たい風で風邪を引いてしまったようですね(^^;)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION Famliy-4