HP更新1400回記念小説

EVA CHANGING AFTER STORY

ライバル

 今日も碇クンとアスカはラヴラヴ、微笑ましい光景ね。

 ネルフでのご飯はアスカのお手製のお弁当、碇クンは幸せね。

 碇クンがアスカと手を繋ごうとして迷っているわ、頬が赤くなっているのがわかる。アスカも碇クンの行動に気がついたみたい、アスカから手を繋いだわ。

 二人を見ていると、ちょっと羨ましいわね。








 あれはフィフス、また碇クン達にちょっかいをだしているわ。

 何を話しているのかしら?あ、アスカが悲しそうな顔をしているわ。

 フィフスが碇クンを連れて行っちゃった。取り残されたアスカはもう泣きそうな顔をしているわ。碇クンどうして気がつかないの?







「アスカどうしたの?」

「あ、レイさん・・・」

 今にも泣き出しそうだわ、理由を聞いてなぐさめてあげなきゃ。

「碇クンは?」

「実は・・・ぐすっ」

 どうやらフィフスが碇クンをお風呂に誘ったみたい、流石にアスカは付いて行けないわね。

「せっかくシンジ君と居たかったのに・・・」

「これは非常事態だわ」

「えっ、非常事態?」

 最高レベルの非常事態よ。

「ええ、お風呂に若い男性が二人っきり、これはもうこんな感じで・・・」




「シンジ君、素敵だよ、その身体惚れ惚れするね」


「な、何を言うんだよカヲル君。カヲル君の身体だって素敵だよ」


「ふふ、ありがとうシンジ君。好意に値するよ」


「好意って?」


「好きって事さ」


「カヲル君」


「シンジ君」





「そして二人は湯船の中で熱く激しい抱擁を・・・」

 もう考えただけでボーイズラブが一本書けちゃうわね。

いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

 アスカの精神が崩壊し始めたわ。

「そんな〜シンジ君がシンジ君が〜〜うわ〜〜〜〜〜ん!」

 しまったわ、泣かせてしまったわ。

「アスカ泣かないで、ボーイズラブに走る事はないから大丈夫よ」

「えぐっぐずっ本当?」

「ええ、本当よ」

「でも・・・シンジ君は話をしているとき頬を赤らめていたの」

「それはアスカの見間違いよ。フィフスの作戦なのよ、アスカから碇クンと奪う為の」

「そうなの?」

「ええ、今から碇クンを取り返しに行きましょう」

 そうよ、魔の手から碇クンを奪取するのよ。

「うん、でも・・・今お風呂だし」

「問題ないわ、私達も入りましょう」

「ええ!?」

 アスカ、ちょっと頬が赤いわよ。変な事考えているわね。

「入るって、そのあの・・・アタシ達も裸で?」

「私は問題ないわ」

 裸を見られているし、なお且つ胸を触られているから。

「問題あります!」

「しょうがないわね、じゃあこれを着ましょう」

「これってスクール水着」

「ええ、ちょうど二着持っていたの、さあ着替えて行きましょう」

 私はアスカを連れて大浴場の女性室へ向かったわ。





「さあ着替えましょう」

「うん・・・ねえレイさん」

「何?」

「このスクール水着、アタシに丁度ピッタリのサイズね」

「それがどうしたの?」

「どうしてアタシのサイズの水着を持っていたの?」

「問題ないわ」

「問題あります」

「それは些細な事よ、うふふ」

「・・・」

 葛城三佐直伝の情報網は私だけの秘密よ。




「着替えたけど、どうやってシンジ君を取り返すの?」

「私の素晴らしい作戦を教えてあげるわ」

 この作戦は碇クンを奪取できてフィフスをこの世から抹消できるわ。

「アスカが碇クンの背中を洗って、私がフィフスの背中を洗うの」

「うんうん」

 真剣に聞いているわね、シンジ君の背中を早く洗わせてあげるわ。

「アスカはずっと碇クンの背中を洗っているだけでいいの」

「ずっと洗っていればいいの?」

「ええ、私はフィフスの背中を洗っている途中で、この脇差で喉元を・・・うふふ」

「レ、レイさん怖いわ」

「今日は満月、赤いものが見たくなるのよ・・・うふふ」

「怖い〜〜」

 これでアスカのライバルがいなくなるわね、安心してラヴラヴしていいわよ。

「さあ行きましょう」

「う、うん」

 フィフス、天国への階段は近いわ。





「レ、レイさ〜ん」

「何を躊躇っているの?」

 男湯の脱衣所に入るのに躊躇しても始まらないわ。

「でも・・・ちょっと・・・」

「アスカ、ここでこうしているうちにも碇クンはフィフスの毒牙にかかっているかもしれないわよ」

「い、行きましょう」

「ええ・・・うふふ」






「ゴクゴクゴクゴク・・・ぷは〜〜〜風呂上りの牛乳は最高や〜〜!」

「あ・・・」

「なんや、綾波に惣流か。ここは男湯やで、女湯は隣や」

 脱衣所にはジャージ君が全裸で腰に手を当てて牛乳を飲んでいたわ。アスカは顔がタコのように真っ赤になって固まっているわ。

いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 顔を両手で隠しながら走っていっちゃったわ、衝撃的だったのね。

「なんや、五月蝿いやっちゃな〜〜綾波、お前等は風呂はいんのに水着を着るのか?」

「問題ないわ、それとジャージ君」

「なんや?」

「レディーが居るのよ、前くらいは隠してね」

「おっとこれは失礼」

「くすっ」

「な、なんやその笑いは〜?」

「別に、さよなら・・・」


 アスカが居なくなっちゃったから、この計画は破棄するわ。フィフスを亡き者にするのはまた今度ね。


 HP更新1400回目です(^^)

 アスカちゃんとシンジ君の仲を応援しているレイちゃん。その仲を裂こう?としているカヲル君。LASはピンチです。

 シンジ君を取られたアスカちゃんを助けるレイちゃんは偉いです(笑)

 男湯の入り口までは良かったのですが、脱衣所で予期せぬ人物が・・・アスカちゃんは恥ずかしくなって去ってしまいました(笑

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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