jun16HP 240000HIT記念
カヲル君の一日
下校2〜カヲル〜
「ASUKA STRIKES!」
ケ〜キ店内にアスカの叫び声が響いた、ガッシリと握られたコブシがマナ目掛けて炸裂する。
「甘いわよ、ケ〜キより甘いわ」
マナは見極めておりアスカのコブシを軽々避けた。
「ちっ相変わらず逃げるのが得意ね」
「美少女は身のこなしが大事なのよ、誰かさんみたいにブクブク太っていないのよ〜〜」
ベ〜と舌を出してからかう。
「むっき〜〜!誰が太っているですって?アタシは太ってなんかいないわよ」
アスカは当然ながら怒った、顔を真っ赤にして頭からは湯気が出ている。
「あれ〜〜?アスカ太っているの?私はアスカって言っていないんだけどなあ」
「ふん、その言い方はアタシに言っているようなものでしょうが!」
「言ってないよ〜〜、自分の事って思うのは、さては本当に太っているわね」
「太ってな〜〜〜い!」
否定すると同時に攻撃を加えるアスカ、抜け目がない。
「だから当たらないわよ」
「むき〜〜〜こうなったら当たるまで攻撃してやる。はあああ!!」
目を閉じると精神を集中させ呼吸を整える。
カッ!
目を開き、腰を落して攻撃に移る。
「ふふ、アタシを本気にさせた事を後悔させてあげるわ、はっ!」
ぽこん!
突然アスカの後頭部に痛みが走った。
「いった〜〜〜!何するのよ?ファ〜スト!」
振り向いたアスカ、そこにはレイがメニュ〜を持って立っていた。
「攻撃なの」
言うと、そそくさとマナの後ろに隠れた。
「何が攻撃よ、ふざけているわ」
「さっすがレイさん、やるわねえ〜二人でアスカを倒しましょう」
だが・・・・
「イヤ」
ぽこん!
マナの後頭部に攻撃を加える。
「ちょ、ちょっとレイさん、痛いじゃない」
「あなた達二人は碇クンを悪の道に落し入れようとする悪者、碇クンは私が守るわ」
輝きが増した紅い瞳で二人をキッと睨むレイ。
「はあ〜?アンタ何言ってんのよ」
「レイさん、それは違うと思うわよ」
「そして最大の敵は・・・・・」
二人を無視して話しつづける。
「そこに座っている名も無き使徒よ」
レイはカヲルを指差した。
「おや僕かい?レイ君、僕はちゃんとカヲルって名があるんだよ、名前で呼んでくれないか」
熱いコ〜ヒ〜を喉に流し込むと足を組替え微笑んだ。
「そう、名前があったの知らなかったわ」
「おっと、相変わらずキツイね君は」
「私が覚える名前は碇クンだけ、そして碇レイだけ・・・・ぽっ!」
頬を赤らめると少し首を左右に振りイヤンイヤン。
「ちょっとレイさん、それは違うわよ、私が碇マナになるのよ」
「ダメそれはマナさんでも譲れないわ」
「それはこっちも同じよ」
バチバチバチ!
レイとマナに火花が散る。
「おや?アスカ君は参戦しないのかい?」
「ア、アタシがどうして碇アスカにならなくちゃいけないのよ、ふざけているわ」
腕を組んで怒るが、耳が少し赤い。
「ふふ、照れなくても良いよ、本当は言いたいんだね。碇アスカになりたいって」
「んな事ないわよ」
真っ赤になったアスカ、カヲルにパンチをお見舞いするが避けられた。
「おっと、素直じゃないねえ。まあそれも君の持ち味だけどね」
「だ、誰が素直じゃないのよ!」
「君だよアスカ君、もっと素直になったらどうだい?まあSALの頭では無理だと思うけどね」
「むっき〜〜誰がSALよ、この変態使徒!」
アスカ更にヒ〜トアップ、頭から湯気が出始めた。
「ふふふ、からかうと面白いねえ」
「ふざけんじゃないわよ!もう帰るわ、シンジ!帰るわよ」
カヲルを払いのけると、気絶しているシンジの襟を掴みがくがくと前後に振った。
「こら起きろ〜!」
「う、う〜〜ん、アスカおはよう」
「何寝ぼけてんのよ、帰るわよ」
まだ完全に覚醒していないシンジの手を握るとズカズカと蟹股で店を出て行った。
「ふふ、シッカリと手を繋いでいるじゃないか」
カヲルはしっかり繋がれた手を羨ましく思いコ〜ヒ〜を口に含むとため息をついた。
「あっ!シンジとアスカ帰っちゃった、私も帰ろ〜」
「私も」
火花を散らしていたレイとマナは二人が店を出るのに気づくと、対立しするのをやめ素早く店を後にした。
「ふっ彼女達もせっかちだねえ、食べていけばいいのに・・・・・・ふっ」
一人残されたカヲルはテ〜ブルに運ばれたケ〜キを見て冷や汗をかいた。
「こんなに頼んだのか・・・・・・彼女達は凄い胃袋だね」
食べないで帰るのは勿体無いので自分の胃袋と財布の中身を心配した。
240000hit!!!ありがとうございまし〜〜〜V(^▽^)V
う〜〜〜んカヲル君が主役なのに出番が少ない(^^;)
レイちゃんマナちゃんは碇と言えるのにアスカちゃんは言えない。素直じゃないですね、それをカヲル君に見ぬかれてちょっと照れましたかね。
一人残されたカヲル君、お金は大丈夫なのでしょうか?(多分大丈夫だ)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 下校2〜カヲル〜