EVA小説系掲載250本目記念小説

親娘

 

年齢

 トントントントン

 リツコおかあさんは台所に立ち夕食の準備をしています。リズミカルな包丁捌きでニンジンを切っています。

 トコトコトコトコ

 おや?そこへレイちゃんがやってきました。

「おかあさん」

「ん?どうしたの」

「おかあさんって何歳なの?」

 ザクッ!

 リツコおかあさん、レイちゃんの質問に勢い余ってまな板ごと切ってしまいました。

「なっイキナリ何聞くのよ」

 当然ながら驚きます。

「何歳なの?」

 純粋に質問するレイちゃん、リツコおかあさんの歳を聞きたいようです。

「聞きたい?」

「うん」

 リツコおかあさんは包丁を置くと濡れた手をエプロンで拭き、レイちゃんに目線を合わせるためにしゃがみ頭をなでなでしてニッコリ微笑みました。そして・・・

二十歳よ

 自信満々に大きな声で答えました。でもレイちゃんはその答えに目を真ん丸くしています。

「え〜〜うそ〜〜?ミサトお姉さんが(ドガ〜〜ン)歳って言っていたよ」

 おっと年齢の部分がわかりませんね、どうしてでしょう?

 ピキ、ピキピキピキピキ〜〜

 リツコおかあさんの周囲の温度が2〜3度は下がりました。顔もちょっと引きつっています、こめかみに怒りのマ〜クが浮かんでいます。

「ミ、ミサトったら…レイそれはアナタを騙そうとした嘘なのよ、おかあさんは二十歳、ミサトは(ドガ〜〜ン)歳なのよ。だからミサトお姉さんじゃなくて今度からミサトおばさんと呼びなさい」

 レイちゃんの手前、怒るわけにもいきません。ここはグッと堪えてミサトさんに反撃です。

「ふ〜〜〜ん。ミサトおばさんって、おかあさんより年上だったんだ」

「そうよ、レイは若いおかあさんを持って幸せね」

 レイちゃんの頭をなでなで、二人微笑んでいます。

「うん!」

「さあて、料理の続きをしないと、あら?まな板が切れているわ、どうしてかしら?」

 自分で切った事を忘れています、リツコおかあさんの年齢は二十歳だそうです。

 

おしまひ

 

 

レイちゃん、可愛いうそ

  トコトコトコトコ

 レイちゃんがリビングにやって来ました、リツコおかあさんはソファ〜に座ってTVを見ています。

「おかあさん」

「なに?」

「目元にシワがあるよ」

 リツコおかあさんの目元を指差し言いました。

ええっ?ど、どこなの?

 レイちゃんの言葉にリツコおかあさんは、飛びあがると鏡を見に自分の部屋に飛んで行きました。そして目元を確認しています、額には焦りの汗も滲んでいます。

「うっそ〜〜〜〜」

 焦るリツコさんの後ろでレイちゃんは鏡に自分の顔を映し、舌を出して笑いました。

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 リツコおかあさんの周囲の温度が2〜3度は下がりました、そして擬音が聞こえています。ユックリとレイちゃんの方を振り向くと・・・・・

「・・・・・改造ね」

 N2投下、この言葉で実験台になった人は数知れず。

「えっ?いや〜〜〜〜〜〜

 リツコおかあさんのもう一つの顔MADリツコさんを知っているレイちゃんは泣き叫びました。

「素直な子になるのよレイ、うふうふふふ」

 不気味な笑い、暴走です。

うえええええ〜〜〜〜ん!

 ガシッ!

 リツコおかあさんは泣き叫ぶレイちゃんを掴むとうつ伏せにして、自分の膝に乗せました。

 ペンペンペンペン!!

痛い!痛い!痛あ〜〜い!

 お尻ペンペンです、レイちゃん痛くて涙を流してます。

「今度嘘ついたら許しませんよ」

「う、ううう・・・は〜〜〜い」

 レイちゃんお尻ペンペンだけで改造されずにすみました。

 

おしまひ

 

 

改造

「レイ!またイタズラして」

 リツコおかあさんが怒っています。レイちゃんがまたイタズラしたようです。

「ごめんなさい〜〜〜〜」

 正座して謝っていますが顔はニコニコしています、反省していません。

「おかあさんはそんな娘に育てた覚えはありません!今日は罰として改造します」

 リツコおかあさん、いつも甘やかしているのでここはビシッと怒る(改造)事に決めました。

「えっ!?それだけは勘弁して〜〜〜」

 レイちゃん、驚きました。やめて欲しいと懇願していますが無理なようです。

「ダメ!言っても守らない娘は改造よ」

ひええええええ〜〜

 レイちゃん改造決定、家にあるリツコおかあさん研究室に引きずられて行きました。

 そして・・・・・

「うぐ、ひっく、ひどいよ〜〜〜うええええ」

 レイちゃん泣いています、どこを改造したのでしょうか?

「ふふふよく似合うわよ」

 リツコおかあさんはレイちゃんを見て満足なようです。

「おかしいよ、金髪なんてイヤ〜〜〜〜!」

 レイちゃんの蒼色の髪が金髪になっています・・・・・・・似合わない・・・・・・

「おかあさんとお揃いで良いじゃない」

イヤ〜〜〜〜〜〜〜〜!!

 レイちゃんは叫びました、そしてもう2度とイタズラはしないと心に誓いました。

 

おしまひ


 このSS(リレー小説&投稿SS&CGに付けたSSを除く)で250本目です!(^▽^)!

 1年とちょっとで描きに描きまくりました(笑)

 今回のSSを読んだ事がある方もいるかもしれません、これは更新していない日に「jun16の手軽な掲示板」にチョチョっと描いたものを加筆、修正したものです。

 タイトル通り親娘、リツコおかあさんとレイちゃんのお話です。三本ありますがそれぞれが短いので短時間で楽しめます。

 これからも「jun16 Factory」をヨロシク!<_>

 「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 親娘