jun16HP 65000HIT記念
作戦名:砂の嵐
救出
ペタペタペタペタ!!
「クエエエエエエ!」
葛城家の似非主ミサトを倒したペンペンは走っていた。
ペタペタペタペタ!!
「クエエエエエエ!」(シンジクン!待っていて〜〜)
手足をパタつかせながら必死で走る、走る、走る。
「クエエエエエエ!!!」
太陽が照りつける中、全力で走るペンペンの額には汗が噴出していた。温泉ペンギンで暑さには強いのだが、走るのと浸かるのでは違う。
「クエックエックエ!!」
学校までの距離、後半分このまま行けばちょうどに着く。立ち止まり息を整える。
「クエ〜クエ〜クエ〜」
深呼吸をして息が整ってきた、もう歩いてだいじょうぶだろう。
「ワンワンワン!」
「グルルルルル!」
「ギャルルルル!!」
「クエ?」(何だ)
それほど遠くない場所から複数の犬の鳴き声が聞こえた。ペンペンは辺りを見まわす。
「ミャ・・・・ミャア〜」
「クエッ!」(あ、あれは!)
犬声が聞こえた所は公園、そして猫の鳴き声は木の上からである。
「クワワワ!」(リツコサンとこのミウちゃんじゃないか)
ミウ、リツコの愛猫で一度つれてきた事があったので顔を知っていた。可愛くシンジやアスカは気に入っていた。無論ペンペンもである。
「クエ?」(どうしてあんな所に?)
疑問に思った。ミウはまだ子猫、木の上にいるのはおかしい。その理由はすぐにわかった。
「「「ワンワンワン!」」」
「ミャア〜〜・・・・」
木の下から犬の鳴き声、そして脅えている。追いかけられて登ったようだ。
「クワワワワッ!!」(ひどい!今助けるからね!)
ペンペンは公園の入り口に走った。そして・・・・
「クエクエエエ!!」
大声を出し犬達を威嚇する。犬はペンペンに気づくと、睨みつけ低い声を出す。
「「「グルルルルル」」」
「クエクエ」(ミウちゃん、今助けるからね!)
「ミ、ミウ〜〜」
ペンペンが上を向いた一瞬隙ができた。犬達はその隙を見逃さない。
「「「ガルルルル!!」」」
一斉に飛びかかる。普通のペンギンなら避けきれなくて、瀕死を負うだろう。だが・・・
「ク、クエエエエ!」(奥義!ペンギンの舞い!)
爪先立ちで回転して宙に飛び、広げた羽で攻撃。
ドガガガガガッ!!
「「「キャ、キャイ〜〜ン・・・・」」」
犬達は文字通り尻尾を巻いて逃げて行った。
「クエ」(もう大丈夫だよ)
「ミ、ミ〜」
危険が去ったがミウはまだ震えていた。
「クワッ」(下りられないんだね)
「ミウ〜」
ペンペンは器用に木に登ると、ミウをおんぶして怖がらせないようにゆっくりと下りる。
「クエ」(はい、一人で外に出たらダメだよ)
「ミャア」
頭を撫でながら、優しく忠告する。ミウはペンペンの頬を舐めると、公園を後にした。
「クエエエ」(これでよし!)
太陽を見つめ、自分がした事に満足するが何か忘れているような。
「!」(そ、そうだ!お弁当!)
思いだし、目を見開くともうダッシュで学校に走り出した。
「クエエエエエエエエエ!!!!」
予告
クエクエクワクワクワワ
クワクエエエ
クワクワ〜〜〜
クエエエエ!
なによペンペン、これを読めって?
クエ!
はいはい
次回もサ〜ビスサ〜ビス!
65000HITありがとうございます(^^)
記念連載SS、作戦名:砂の嵐、第四弾です。
今回は短いしちょっと不出来ですかね。
次回はいよいよ最終弾です。はたしてペンペンは間に合うのか?シンジのはかなき命は?・・・70000hitで会いましょう。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 救出