EVA小説掲載800本記念小説
リツコおかあさんシリーズ
9 years after
GRANDMA
「あ〜〜あ」
私は学校帰りに溜め息をついた、重苦しいわ。
「何溜め息ついてんの?変な顔が更に変な顔になっているわよ」
「変じゃないわよ、とお〜〜っても可愛いじゃない」
失礼しちゃうわね。おっと紹介がまだだったわね、私は赤木レイ、中学二年生の十四歳よ。そして話し掛けてきたのが悪友の霧島マナよ。
「可愛い?ぷぷ〜〜レイは可愛いわね、あ〜〜可愛いわ〜〜」
「むかつくわね〜」
しばいちゃおうかしら?仲悪そうに見えるけど親友なのよね、もうラヴラヴってほど・・・おっとそういう気はないわよ。
「ところで何溜め息付いていたの?」
「付きたくなるわよ。ほら」
私は一枚の紙をマナに見せたわ。
「テストじゃない、それがどうしたの?」
「点数」
「45点、まあまあじゃないの。私は36点よ」
「マナはそれで良いけど私はダメなのよ。おかあさんに怒られちゃう」
「レイさんのお母さんは厳しいですからね」
「おわっ!マユミッいたんだ?」
びっくりした〜〜背中から急に声がしたんで驚いたわ。この子は山岸マユミ、委員長をしていて優等生よ。
「ずっといたじゃないですか、忘れるなんてひどいです」
「ごめんごめん〜〜影が薄いから」
「うっレイさんひどい」
「レイ〜〜それはひどいわよ。もうちょっとマシな言い方があるでしょ、眼がねっ子とかいつも本を読んでいる子とか」
「マナさんそれもひどい・・・」
ありゃりゃ、マユミ暗くなっちゃったわ、ごめんね。話がそれちゃったわね、元に戻しましょう。
「そう、おかあさんに怒られちゃうわ。どうしよう〜〜」
「怒られるってどんな罰を受けるの?逆さ貼り付けとか、鞭打ちの計とか、怪しいクスリを飲まされるとか、人造人間に改造されるとか?興味あるから見に行っていい?」
「そんな事されないわよ。漫画の見すぎよ、普通に怒られるだけでテレビが禁止になるとかゲームが禁止になるとかかな」
「それもきついわね」
マナが罰を受けたらきっと耐え切れないわね。
「ちゃんと勉強すればできないテストではなかったですよ」
「流石優等生、余裕な発言ね〜〜何点だったの?」
「い、痛いです〜」
マナがマユミの頬をつねりながら微笑んだわ。
「さあ言いなさい!」
「きゅっ98点です」
「「98点〜〜!」」
凄いわね、一問間違えただけじゃないの。
「マナ」
「レイ」
私とマナは頷きあったわ、そして・・・
「「今日のお好み焼きはマユミのおごりね!!」」
「ええ?どうしてですか〜〜」
「私とマナの点数を合計しても勝てないから奢りなの」
「そんな〜〜無茶苦茶すぎます〜〜」
「おうおうおう〜〜姉ちゃんよ〜〜そんな言い訳通じないわよ〜〜」
「はう〜〜」
マナ、やくざと化しているわ。
「さあお好み焼きを奢るか、港に沈められたいか、どっちを選ぶ?」
「お、お好み焼きをおごります〜」
マユミ財布を出して中身を確かめているわ、まあ私たちも出すから安心していいわよ。
「よし決まり!お好み焼き屋へレッツゴ〜〜」
マナの号令でお好み焼き屋へ行くわよ。
ゴオオオオオオオオ!
ん?何か五月蝿いわね。
ゴオオオオオオオ!
車ね、凄いスピードね。
キキキ〜〜!!
私達の横で止まったわ、スポーツカーね。あっドアが開いたわ、凄い上に開いた。
「やっほ〜〜お元気〜?」
「あ、おばあちゃま!」
車に乗っていたのはおばあちゃまだったわ。おばあちゃまは私のおばあちゃまでおかあさんのおかあさんなの。
「今帰りなの?」
「うん」
「「こんにちは」」
「こんにちは、マナちゃんにマユミちゃんだったわね。お元気かしら?」
「「はい」」
マナもマユミも緊張しているわ。おばあちゃまって有名だから会ったら緊張するって言っていたわね。私はずっと会っているから別に何も思わないけどなあ。
「帰るなら送っていくわよ、乗りなさい」
「あ、うん。私達お好み焼き食べに行くの」
「そうなの、なら連れてってあげるわよ」
「本当?ありがとう〜〜」
さっすがおばあちゃま、大好きよ。
「い、いいんですか?」
マユミったら緊張しすぎて膝が震えているわ。
「ええ、いいわよ。乗りなさい」
「「はいっ」」
二人は後部座席に乗ってって、これ二人乗りじゃないの、きついけど我慢しててね。
「おばあちゃま、また車買ったの?」
この車はじめて見るわ。
「ええランボルギーニ・ムルシエラゴよ」
「ふ〜〜ん」
私は詳しくないけどシンジお兄ちゃんなら目が輝くんだろうなあ。
「さあ行きましょう」
グオオオオオオオ!!
凄いエンジンが大声を出しているみたい。
「ゴ〜〜」
「きゃっ」
凄い加速だわ、Gで身体がシートに押しつぶされちゃう。
「「ぎゃ〜〜〜〜〜!!」」
後ろから叫び声が聞こえる、これは唯ではすまないわね。
「交差点!ドリフト!!」
「「「ぎゃ〜〜」」」
お、おばあちゃまスピード出しすぎ、ここはレース場じゃないのよ。
「燃えて燃えてきたわよ」
グオオオオオオ!!
素早いシフトチェンジだわ、おばあちゃまの顔がレーサーになっている。
「ストレート、最高速!」
グオオオオオオ!!
「「「ぎょえ〜〜〜」」」
じ、時速が300超えているじゃない。
「フィニ〜〜シュッ!!」
キキキ〜〜〜
「「「ぐええええ〜〜〜」」」
急ブレーキは止めて〜〜私はシートベルトしていたからなんとか大丈夫・・・じゃないわね、シートベルトで胸が締め付けられていたいわ。後ろの二人は運転席と助手席の背もたれに顔を埋めているわ。
「さあ着いたわよ」
「マナ、マユミ大丈夫」
「え、ええ大丈夫よ」
マナの鼻が真っ赤だわ、打ったのね痛そう。
「マユミは?」
「気絶しているわ」
そりゃあ気絶するわね。あっ口から霊魂を出しそうになっているわ。
「まあマユミちゃんったら寝ちゃってよほど疲れているのね」
おばあちゃま、それは違うの。
「レイちゃん、私はこれから用があるからまた今度ね。リっちゃんに宜しく言っておいてね」
「あ、うん」
「これで沢山たべなさい」
おばあちゃまが財布を取り出したわ、わお〜〜奢ってくれるんだラッキ〜〜。
「はい」
「わあ〜〜ありがとう〜〜一万円も〜〜って多すぎ!10万円も要らないの」
「要らないの?最近は物価が高いからこれくらい必要じゃないの?」
「お好み焼きでそんなに使わないよ」
せいぜい二千円かな。
「あらそんなに安いの、二千円って言ったら昔二千円札があったわね」
「へ〜〜〜そんなのがあったんだ、知らなかった」
「おばあちゃまも使ったことないのよ。幻だけど希少価値はないのよ」
ふ〜〜ん、幻なら二千円以上の価値があるけどないんだ。
「それじゃあ五万円で足りるかしら?」
「十分すぎるよ、五千円で良いよ」
これならお好み焼きにデザートまで食べれちゃうわ。
「五千円は・・・無いわ、一万円で良いわね。余ったらレイちゃんのお小遣いよ」
「わお〜〜おばあちゃまありがとう〜〜」
ナイスな臨時収入だわ。今月はお小遣いピンチだったのよね。
「じゃあバイバイ〜〜」
「またね〜〜」
グオオオオオオ!!
おばあちゃま、矢の様に走り去っていったわ。スピード狂ね、確か昔ミサトお姉ちゃんに運転を教えたって聞いたことがあるけど本当なのかな?でもミサトお姉ちゃんの運転っておばあちゃまの運転に似ているわ。
「さあお小遣いを貰ったことだし、た〜〜んと食べましょう。私の奢りよ!」
これでマユミもマナも出さなくて良いわよ。
「わ、私はもういいわ」
「えっ食べないの?」
「気分悪くなっちゃった」
マナの顔色が真っ青だわ。マユミはまだ気絶しているわ。
「食べないの?」
「今食べたら戻しそう・・・」
顔見てたらわかるわ。
「じゃあ今度にしようか」
「そうして今日は帰るわ」
マユミはどうするの?
「・・・う、う〜〜ん」
「あ、気が付いたわね」
「あれここは?」
「お好み焼き屋の前よ」
「お好み焼き屋?川に居たんじゃなかったのかしら?」
「川?」
マユミ寝ぼけているのかしら
「渡ろうとしたらお金が無くて引き換えしてきたの」
「「そ、それって」」
私とマナはゾッしたわ。三途の川じゃないの。
「きょ、今日は食べないからまた今度にしましょう」
「そうなんですか?なら帰りますね」
私達は帰る方向が違うから別れたわ。マナとマユミ、フラフラしているけど大丈夫かしら?あっマユミが転んだわ。
ふ〜〜おばあちゃまの運転は慣れてないと危ないのよね。乗り慣れていないマナとマユミはいつ命を落としてもおかしくないわね。
今日は大人しく家に帰ろうっと。でもテストが・・・こっそり隠しておけば問題無いかな。
このSS(リレー小説&投稿SS&CGに付けたSSを除く)で800本目です(^▽^)
中学生のレイちゃんは元気いっぱいです。そして親友のマナちゃんとマユミちゃんも元気いっぱい。
ナオコさんは歳をとっても(^^;)元気ですね。今日も愛車で飛ばしまくります。その結果マユミちゃんの生命に危機が訪れました(笑)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION リツコおかあさんシリーズ 9 years afrer GRANDMA