90000hit記念SS
レイちゃんのお話
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんにちは・・・・・」
いつもの無表情でお辞儀をするレイ、そしてちょこんとイスに腰をかけた。
「今回はjun16 Factoryの90000hit記念SSなの・・・・そうもう閉鎖したと思っていたわ・・・・さよなら」
お辞儀をするとそそくさと部屋を出て行こうとするが、何かに気づいたらしく頬を赤らめながら戻ってきてイスに腰をかける。
「・・・忘れていたわ。これは私が書いたSSなの読んで・・・・・」
「あっ碇クン」
「あれ?綾波、珍しいねこんなところで会うなんて」
シンジとレイ、二人が出会った場所はデパート。
「碇クンは何を買いに来たの?」
「僕はAVを見に来たんだ」
「AV・・・・・・ぽっ!碇クン私でよければ」
想像して頬を赤らめるレイ。シンジははっとして赤くなった。
「あああ、何を勘違いしてるんだよ。僕が言ったのはAV、オーディオビジュアルの略だよ」
「そう・・・ちょっと残念」
ちょっと残念なレイ、何がだ?
「綾波は何を買いに来たの?」
「お洋服」
「へえーそうなんだ」
意外な言葉に驚いた。
「一緒に見てくれる?」
「えっ?」
「イヤなの・・・・」
「そ、そんな事ないよ」
「ありがとう」
シンジの優しさに頬を赤らめ、二人はデパートに入っていった。
そして二人は洋服売り場へ。
レイはディスプレイされている服をジッと見つめ、そして掛けてある服を手に取った。
「碇クンどうかしら?」
「うん、似合うよ」
「ありがとう、これはどう?」
「うん、似合うよ」
「これは?」
「うん、似合うよ」
次々に体にあててゆくレイ、シンジはその度に誉めたが、レイはちょっと寂しくなった。
「・・・・・・・・・」
「どうしたの?」
「似合うしか言ってくれないのね」
「え?あ、だって似合うから・・・ごめん」
「可愛いって言って」
「えっ?」
「可愛い」
レイの瞳に見つめられシンジは赤くなりながら呟いた。
「か、可愛いよ」
「・・・・・・ぽっ!ありがとう」
(か、可愛い)
微笑むレイ。シンジはまた赤くなった。
それから次々に服を選び『可愛いよ』『ぽっ!ありがとう』が繰り返された。
「これとこれとこれを買うわ」
2時間近く選び、決めた。そしてレジへ持っていく。値段は高く3万円を超えていたが、レイにとってはそのくらいの値段は関係なかった。
「僕が払うよ」
カードを出そうとした隣りからシンジは言い、財布からお金を取り出した。
「えっ?碇クンも買い物するんでしょう」
「僕はまた今度で良いよ」
レイににこやかに答えると、店員にお金を渡し清算した。そして受け取った袋を渡した。
「はい」
「あ、ありがとう・・・・」
「お腹すいたね。ご飯食べて行こうか」
「う、うん」
サッ!
「あっ・・・・」
シンジはレイの手を握るとレストランに向かって歩いた。レイはシンジの突然の行動に驚いて言葉が出なかった。
二人は屋上の眺めが良いレストランにきていた。
「今日は楽しかったね」
「えっ?う、うん・・・・」
微笑むシンジに戸惑うレイ。
(碇クン、何だが大胆)
「実は綾波・・・・・いやレイ!僕はレイの事が好・・・・・・」
ボカッ!
「こらファースト!ウソを書くなウソを」
いきなりアスカにどつかれるレイ、イスから滑り落ちる。
「何をするの、ウソではないわ」
「ウソに決っているでしょ。どうしてバカシンジが優しいのよ。それにちょっとカッコ良すぎるわよ」
ビリビリビリ
レイの書いたSSを破り宙に放り投げた。
「ひどい・・・・」
「はん!笑っちゃうわ、書くならもっと真実を書きなさい、私の天才的な姿とかをね」
「・・・・・」
「ちょっと聞いているの?」
レイはアスカの言葉を聞かずに散らばったSSを拾い集めている。
「ファースト!」
「知らない」
「あっこら!」
レイはそのまま部屋を出て行った。
「ふん!何よ。まあいいわ、さあここからわ私のSSよ。心して読みなさい」
アスカはSSを取りだした。だが・・・・・
「何よこれ?」
SSの中身は・・・・・・白紙であった。
「クスクスクス・・・・・」
90000hit突破しました!ありがと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜う
今回はレイちゃんの描いたSSですが、またもやアスカちゃんに邪魔されてしまいましたね。
でも最後には逆襲しました。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION レイちゃんのお話