jun16HP開設一周年記念
夢
ネルフのある一室、シンジは正装でマイクを持っている。
「皆さん、こんにちは碇シンジです。今日はjun16さんのHPが開設一周年記念SSということなので司会をさせてもらいます。今回はチルドレンの皆さんに夢を語ってもらいます。ええと始めはアスカからですね」
するとまわりが一瞬暗くなり、1点にスポットライトが当たる。
「はあ〜い、グッテンモ〜ゲン。皆のアイドルアスカよヨロシクね」
ドレス姿のアスカ、スカートが太ももが見えるくらいフワリとあがるほど、一回転してウインク。
「ええと、アスカの夢は何ですか?」
シンジはトコトコとアスカに近づくとマイクを当てたが・・・・
ガバッ!
「よこしなさい!」
無理やり取られた。
「わっ何するんだよ」
「今は私にライトが当たっているのよ、アンタは邪魔隅っこに行ってなさい!」
ゲシゲシと蹴りを入れるとシンジを隅に追いやる。
「僕が司会なのに・・・・」
しょんぼりするシンジ、アスカはコホンと咳払いすると腰に手を当て話し始める。
「今日は記念という事で来たけど何の記念なの?えっjun16のHP開設一周年記念。ふ〜〜〜んまだやっていたのね。あたしには関係無いけど」
「で?今日は何を話せばいいの、まあこのまま私のファッションショーでもいいけどね」
アスカは色々とポーズをし始めた。
「アスカ、アスカ」
趣旨と違う事をするアスカにシンジは小声で説明する。
「何よ?夢を語るの?面倒くさいわね。私のファッションショーの方がよっぽどいいわよ」
「だ、だめだよ。まだ後にもいるから」
「はあ〜何よそれ、ここは私中心のHPだから記念SSも私主役なのに他に誰が出てくるのよ」
「ええと、綾波とトウジとカヲル君と僕、チルドレンの夢を話すんだよ」
ポケットに入れているプログラムを取り出すと確認。
「却下よ却下!私のSSに登場するのは私だけでいいのよ」
「これはアスカのSSじゃないよ。時間が無いから早くしてよ」
「むっシンジのくせに生意気」
怒ったアスカはシンジの首をしめ始めた。
「ぐええ!くるしい〜」
パシュッ!
「はうううう・・・・・・・」
突然、しめていたアスカの手が緩み、瞳がトロンとして倒れた。
「アスカ!」
トトトトト
するとどこからか黒子の集団がアスカを持ち上げると去っていった。ポカンとするシンジ、一人の黒子が紙を渡した。
「ん?時間が無いから早く進行。あ、気を取りなおして次は綾波です」
トコトコトコ
レイが隅から歩いてやって来た。相変わらずの制服。
「綾波、こんにちは」
「こんにちは、碇クン。何か用なの?」
「用って聞いていないの?」
「ここに集合って聞いただけなの」
「そ、そう」
シンジは趣旨を説明し、レイは納得した。
「そう・・・・HPまだ続いていたのね」
「うん。綾波の夢は何?」
「夢・・・・・・それは・・・・・」
「それは?」
シンジはワクワクしていた。アスカの為に最初からつまずいたが順調に進行できる。そしてレイの夢が聞けるからである。
ぽっ!
「恥ずかしくて言えないわ」
頬に両手をあて桜色に顔を染める。
「えっ?」
「そう、私と碇クンが一つになる事・・・・こんな事恥ずかしくて言えない」
「あの〜〜綾波・・・・・」
「そして二人で住むお家は海が見える白い家で・・・・こんな事恥ずかしくて言えない」
体をくねらせ話すレイ、シンジは汗をかいて呆れた。
(・・・・喋っているよ)
「そして子供は沢山欲しいの、だから碇クンと・・・・こんな事恥ずかしくて言えない」
トリップしまくるレイ、その時・・・・
プシュッ!
「おふうううう・・・・・」
瞳がトロンとして倒れた。
「綾波」
トトトトト
するとまた黒子の集団がレイを持ち上げると去っていった。、一人の黒子がまた紙を渡した。
「時間が無いんだね。次はトウジです」
「よおシンジ!」
相変わらずジャージ姿のトウジ。
「トウジ、今日は何をするかわかっている?」
一応聞いてみた。
「ああ、自分の夢を語るんやろ」
「よかった〜〜じゃあ頼むよ」
ホッとした。
「わいの夢は、メシを沢山食う事や!しまい」
「えっ?それだけ」
あまりの短さに拍子抜けする。トウジはサッと手を上げると帰っていった。
「じゃあな」
「あ、うん・・・・・・」
トトトトト
また黒子が一人やって来て紙を渡した。
「次ですね。カヲル君どうぞ」
「やあ、シンジ君」
「こんにちはカヲル君」
カヲルの笑顔に何故か頬を赤らめるシンジ。
カヲルはタキシード姿でゆっくりと歩いてステージの中央に立った。髪をサッとかきあげ、またシンジを見て微笑む。
「今日は何のパティーだい?」
「えっ?カヲル君も聞いてないの、今日はjun16さんのHP開設一周年記念で夢を語るんだよ」
「ふっそうだったね。ここのURLと同じですっかり忘れていたよ。でもjun16さんはシンジ君の次に、好意に値するよ」
「どうして」
すっとシンジの肩に手を回した。
「だって僕とシンジ君の為にこんなに素敵な場所を提供してくれたんだ。それだけで一年続けた甲斐があるよ」
「そ、そうだね」
肩に回されている手、シンジはちょっと緊張し、顔は赤い。
「そして・・・・ふふふふ」
シンジの肩に回した手に力が入り、瞳が光った。
ガバッ!
「さあシンジ君、一周年記念だ!」
シンジに襲いかかり覆い被さった。
「な、やめてよ!カヲル君!」
「ふふ、口ではそう言っても嬉しいって事はわかっているよ」
瞳が光りつづける。暴走!シンジ、ピンチである、ここで散らすのか?
「イヤ〜〜!助けて!!」
「天を突くような叫び声、美しい。シンジ君、好意に値するよ」
「え、え?好意って?」
「ふっ、好きってことさ」
「いやあああああ!!」
「さあ、二人の世界へ!」
ゴンッ!
歯をくいしばり観念したのかシンジ、だが一向にカヲルの次の行動が来ない。恐る恐る目を開けてみると。
「カヲル君!」
「・・・・・・」
白目を剥いて気絶している、頭には大きなタンコブができている。その後に黒子がハンマーを持って立っていた。
「た、助けてくれたんですか?」
コクコク
頷き、また紙を渡し、カヲルを引きずりながら消えていった。
「最後は僕の番か」
乱れた服装をなおし、マイクを持つとコホンと咳払い。
「え、ええと僕の夢は・・・・」
サッサッサッサッサ
「えっ?」
天井から垂れ幕が下りてきた。シンジは何事かわからず困って左右を見回した。
トトトト
「あっ黒子さん、これはどうなったんですか?」
サッ
シンジの問いに無言で紙を差し出した。
「えっ?何々、時間が無いのでもう終わり・・・・・そ、そんな〜〜〜」
ガックリと肩を落とした。そうであろう、1週間前から今日に備えて喋る事を考えたり色々と準備をしてきたからである。それが無情にも時間が無くて、発表もせずに終わり。
「うわっ」
そして黒子に体を持ち上げられるとステージから去って行った。
こうしてチルドレンの夢を語るは終わったのである。
祝一周年(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)こんなに続くとは思いませんでした。
今まで応援してくれた方々ありがとうございました<_>これからも応援よろしくお願いしますね。
夢…メチャクチャですね(^^;)記念SSなのに電波だ。
まあシンジ君以外は満足でしょうね(本当か?)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 夢