HP開設十三周年記念小説
リツコおかあさんシリーズ
9 years after
GRANDMA-2
「ん〜〜ピンチだわ」
私は机の上に広げた貯金箱の中身を見て唸ったわ。
「足りない・・・」
何回数えても欲しい洋服の値段に足りないわ。貯まっていると思ったのになあ。
「お母さん」
「どうしたの?」
リビングで本を読んでいるお母さんにお小遣いの前借りを相談したんだけど・・・
「我慢しなさい」
「やっぱり・・・とほほ」
ダメだと思った。
「ねえ〜お願い〜お小遣いの前借り〜〜」
「そう簡単にお金が手に入ると思ったらダメよ。おばあちゃんの手伝いをしたらお小遣いを考えても良いわよ」
「本当!?」
そうだった、今おばあちゃまがネルフに来ているんだったわ。おばあちゃまに頼めば、ふっふっふっふ。
「レイ、甘えてお小遣いを貰おうと考えているでしょう」
「ええええ!そ、そんな事考えてないよ。それじゃあ行ってきま〜〜す」
「ちゃんと電話して言っておきますからね」
考え読まれているのかな、私が単純なのかなあ。
駅までダッシュ!電車でネルフに行くわよ〜〜
ネルフに到着〜〜ええとおばあちゃまが居る部屋は・・・
「レイちゃん待っていたわよ」
「あ、おばあちゃま」
おばあちゃまが先の通路から歩いてきたわ、お母さんが連絡したんだ。
「リっちゃんから連絡がきたわよ、レイちゃんが手伝ってくれるって、おばあちゃん嬉しいわ」
「う、うん手伝いに来たの」
う〜〜ん、お小遣い頂戴って言い難くなっちゃった。おばあちゃまの為に手伝い頑張ろ。
「手伝いは何をすればいいの?」
「レイちゃんにはプログラムを打ち込んでもらうかしら」
「えっ?プ、プログラム」
プログラムは苦手なんだけどなあ〜
「大丈夫、用紙に書いてあるのを打ち込むだけよ」
「それならできるね」
良かった〜考えながら打ち込んでいたら一生終わらなかったと思うね。
「これがプログラムの用紙よ」
「こ、これが?」
おばあちゃまが持ってきた用紙は束・・・何百枚あるの?
「それじゃあお願いね、おばあちゃんは別な様でちょっと出かけてくるわね」
「あ、うん・・・」
おばあちゃまも忙しいんだ。静かな部屋に残された私・・・頑張るか〜!
「うおおお〜〜」
キータッチは大得意だから、どんどん打ち込んでいくわ、頑張って枚数を減らすわよ。
「ふう〜〜」
どのくらいの時間が経ったのかな?かなりの枚数を打ち込んだけど、残りはまだまだ・・・ちょっと休憩しようっと。
自販機コーナーで栄養たっぷりの100%オレンジジュースを飲もう。
「あ〜肩が凝っちゃった」
肩は凝るし、モニターをずっと見ていたから目も疲れちゃった。
「ちょっと休憩・・・」
長椅子に横になって目を瞑って、疲れた目を癒して・・・zzz
「はっいつの間にか寝ちゃってた、今何時?」
携帯を取り出して時間を見たら・・・かなり寝ていたみたい。
「急いで戻って続きをしないと、夜ご飯もお母さんに連絡しないと」
ううう・・・ちょっと疲れて横になっていただけなのにどうしよう。
「お疲れレイ」
「レイちゃんお疲れさま」
「あ、お母さんにおばあちゃま」
部屋に戻ったらお母さんとおばあちゃまが居たわ。
「ごめんなさ〜い、まだ終わってないの・・・せっかくの手伝いなのに
悔しくて涙がでそう。
「良いのよ〜これは一日でできる量じゃないのよ。レイちゃんは頑張ったわ」
「そうよ、これだけ打ち込めば上出来よ。流石レイだわ」
「お母さん、おばあちゃま・・・」
「さあ、お腹が空いたでしょう。何か食べて帰りましょうか」
「・・・うん!」
「ふふふ、レイちゃんは何が食べないのかな?」
「ええとね〜〜食べたいのは〜〜〜」
今日は疲れて寝ちゃったけど、明日も来て終わらせるもんね〜
HP開設十三周年です。です(^^)
お小遣いが足りないレイちゃん、前借りを頼みましたが、厳しいリツコさんは前借りを許しませんでした。
ナオコさんの手伝いをするレイちゃん、残念ながら終わりませんでしたが、これが科学者への道でしょうね。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION リツコおかあさんシリーズ 9 years afrer GRANDMA-2