HP開設九周年記念小説

EVA CHANGING AFTER STORY

MEMORY

「ジャンジャ〜〜ン!!」

 シンジ君とリビングでテレビを見ていたら、ミサトさんが飛び込んで帰ってきたわ。

「2人とも見て見て〜〜」

「何ですかミサトさん?」

 ミサトさんは紙袋をテーブルに置いたわ、どうやら電気屋さんの袋みたい。

「また無駄遣いですか?」

 シンジ君も呆れているみたい、今日は何を買ってきたのかしら?

「シンちゃん、無駄遣いじゃないわよん。実用的なものよ」

 実用的?ミサトさんは楽しげに買ってきたものを披露し始めたわ。

「ジャ〜〜ン!これよデジカメ、デジタルカメラよ」

 デジタルカメラ?見た感じ、凄く高そうなカメラみたいだけど。

「シンジ君、これってデジカメなの?」

「うん、一眼レフだよ。ケンスケも持っているよ」

 そういえば相田君も同じようなカメラを持っていたわね。

「デジカメなら持っているじゃないですか」

「ノンノン、アスカ、美しい姿を残しておきたいのなら一眼レフよ。さあ今から撮影会よ」

「「ええっ!?」」

 アタシとシンジ君はミサトさんに無理やり手を引っ張られて、外に連れ出されたわ。









 それからミサトさんのご機嫌な運転で近くの丘へ来ちゃった。

「ふんふんふ〜〜ん、さあ2人ともそこへ並んでちょうだい」

 ミサトさんは慣れた手つきでカメラを用意し始めたわ。アタシ達は・・・

「シンジ君、そこに並びましょうか?」

「うん、そうしよう」

 見晴らしが良い所を選んで二人でならんだわ。

「何だか緊張するわね」

「そうだね、ミサトさん早く撮ってください」

「ほいほ〜〜い、撮るわよ〜〜」

 ミサトさんはカメラを構えると、アタシ達を何枚も撮ったわ。

「良いわよ〜〜良いわよ〜〜そこでポーズを決めてみようかしら」

「ポーズってどうしようか?」

 シンジ君は困っているわ。アタシはファッション雑誌のモデルのポーズをしてみようかな。

「お〜〜アスカ〜〜可愛いわよ。ほらシンちゃんもカッコいいポーズを決めちゃって」

「カッコいいポーズってどんなにするんですか?」

「シンジ君、アタシの手を握ってカメラを見つめて」

「あ、うん」

 ちょっと照れちゃうけど写真に残るから持っておきたいわ。

「2人とも良いわよ〜〜最高のカップルね」

「もうミサトさん、からかわないでください」

 ミサトさんの言葉に、頬が赤くなるのがわかるわ。でも・・・

「シンジ君」

「何?」

「こうやって写真を撮られるのって思い出になるわね」

「そうだね、今日は天気も良いし、お弁当でも持ってくればよかったよね」

「今度2人で来ましょう」

「うん」

 ここって絶好のデートポイントになりそうだわ。

「ちょっと〜〜私だけ除け者なの〜?お姉さん泣いちゃうわよ、うるうる、うるうる」

 きゃっ、いつの間にかミサトさんが、側までやって来ていたわ。

「そうやって除け者にされて、私は一人で寂しく過ごしていくのね、うるうる、うるうる」

「そ、そんな事しないですよ。ねっアスカ」

「う、うん、今度も3人でお弁当を持ってきましょう」

「本当?私を除け者にしない?」

「「はい」」

 アタシ達はユニゾンしたわ。

「やっさしいわね〜〜流石、私の弟妹だわ」

「うわっ」

「きゃっ」

 ミサトさんは感激してアタシ達に抱きついてきたわ。ちょっと痛くなるくらいの強い抱きしめだけど嫌じゃないわ。

「アタシ達にとってもミサトさんは優しいお姉さんですよ。ねっシンジ君」

「うん、ズボラでだらしなくて大酒飲みだけどね」

 ふふシンジ君ったら。

「あ〜〜シンちゃん言ってくれるじゃないの〜〜月に代わっておしおきしちゃうわよん」

「じょ、冗談ですよ〜〜」

「冗談〜〜?今度言ったらお尻ペンペンしちゃうわよ」

「はい、わかりました」

「ヨロシイ!さあガンガン撮っちゃうわよ〜〜〜」

 ミサトさん、新品のカメラがお気に入りみたいね。アタシ達の思い出が、ずっと残るのは嬉しいわ。


 HP開設九周年です(^^)細々と続けてきたら九年目に突入しました。

 ミサトさんが買ってきたのはデジタルカメラ。珍しくマトモな買い物です(笑)

 家族として思い出を撮るのは嬉しい事です。シンジ君とアスカちゃんの写真がたくさん撮られると思います(^^)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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