HP開設七周年記念小説

EVA CHANGING AFTER STORY

携帯

 ふんふんふ〜ん、お買い物をしていたら遅くなっちゃったわ、シンジ君に心配かけないようにメールを送っておこうっと。

 ふんふんふ〜〜ん、ええと携帯を取り出して・・・

 ツルッ・・・コロコロコロコロ

「あっ、携帯が」

 手が滑って携帯が転がっていっちゃった。

「待ってよ〜〜」

 コロコロコロコロ

 どこまで転がっていくのよ〜

 コロコロコロコロ

 あ〜〜道路に〜〜車が〜〜〜!

 ガッチャ〜〜ン!

 あわわ・・・アタシの携帯が〜〜〜〜!

「・・・見るも無残にバラバラ・・・」

 動くかしら?ボタンは押せる?

「ダメだわ。反応なし、沈黙しているわ」

 トホホ、シンジ君のメールがたくさん入っていたのに・・・









「ただいま・・・」

「お帰り、遅かったね」

「うん・・・ぐすっ」

 シンジ君の笑顔を見ていたら何だか涙が出てきちゃう。

「どうしたの?」

「ぐすっぐすっ・・・え〜〜〜ん」

「ええ!?一体どうしたの」

「え〜〜ん、え〜〜ん」

「泣いてちゃわからないよ、訳を話して」

「え〜〜ん、ぐすっ・・・うん、実は・・・」

 アタシはバックから壊れた携帯を取り出してシンジ君に訳を話したわ。

「そうか〜壊れちゃったんだ、残念だよね」

「うん・・・ぐすっシンジ君のメールも消えちゃったかも」

「これだけ粉々だと復元できないかも。でもこれからもメールをし続けるから悲しまないでよ」

「うん、ずっとメールしてくれる?」

「うん、ずっとするよ、たくさんするよ」

「ありがとうシンジ君」

 シンジ君優しい、ありがとう。

「ごっほん!イチャイチャとストロベリっている途中で悪いんだけど〜お腹空いちゃっているのよね〜」

「「ミ、ミサトさん!!」」

「仲良くユニゾンしているわね、お腹ペコペコよ〜〜」

「あっご飯の用意が・・・」

 全然してなかったわ。






「ごめんなさい」

 ご飯に冷凍のおかず物と昨日の残り物、残念な夕食になっちゃったわね。

「お腹が膨れれば問題ないわよん、冷凍物でもOKよん」

「うん、たまには良いよ」

「明日はちゃんと作りますから」

 明日は頑張って豪勢にしちゃおうかな。

「んっん〜〜期待しているわよ」

「はい」

「ねえアスカ、明日は朝から携帯を買いに行こうよ」

「それ良いわね〜ちゃっちゃと買って二人でラブリンなメールをガンガンしてちょうだい」

「「ミ、ミサトさんっ!!」」

 恥ずかしい事言わないでよ、でも携帯を買っておかないと不便だから困るわ。

「照れない照れない、機種変でしょう。素敵でセクシーなお姉さんがお金を出してあげるから最新機種にでも変えてらっしゃい」

「いいんですか?」

 ミサトさんがそんなに大金を持っているなんて。

「ええ、シンちゃんも一緒に替えてきなさい、どうせならアスカと一緒が良いわね〜」

「僕もいいんですか?」

「いいわよ、携帯を使うときは、知的でナイスバデーなお姉さんを思い出してね」

「シンジ君良かったわね、明日朝から行きましょう」

「うん、行こう行こう」

「って、最後まで私の話を聞いてよ〜〜〜」

 だってミサトさんの話長くなりそうなんだもん。シンジ君と一緒の携帯にするのね、明日が楽しみだわ。












 ふんふんふ〜〜ん、待ちきれなくて早起きしちゃったわ。シンジ君は起きているかな?まだ寝ているわよね、六時だもん。

 朝食の準備をして洗濯をしておこうかな。








「ふあああ〜おはようアスカ」

「おはようシンジ君」

 シンジ君が起きてきたわ、もう朝食は準備できているから食べたら行きましょうね。

「おおっ今日のご飯は豪勢だね」

「いつもと同じよ」

 そんなに豪勢かしら?一品多いだけなんだけとね。

「ご飯食べたら携帯変えに行きましょう」

「うん、いいよ」

 ご飯食べて出かける頃には、もうショップは開いてるわね。

「あ〜〜ねむねむ・・・おはよ」

「「おはようございます」」

 ミサトさんも起きてきたわ、タンクトップに短パン姿、シンジ君が居るんだからもうちょっと露出を控えてほしいわ。

「アスカ〜これ」

「はい?なんですか」

 ミサトさんが封筒をアタシにくれたわ。

「携帯代よ、ど〜〜〜んと良い機種に替えてきなさい」

「はい、ありがとうございます」













 ご飯を食べて出かける用意もバッチリ、さあ行きましょう。

「アスカ〜用意できたかい?」

「うん」

 朝から出かけるのもいいわよね。



 ふんふんふ〜〜ん

「アスカは何に替えるか決めているの?」

「ううん、まだよ。お店で見てから決めるつもりよ、シンジ君は替えたい機種があるの?」

「別にないからアスカと一緒でいいよ」

「アタシだけで決めるのもつまんないから、一緒に決めましょう」

「うん、一緒に決めようね」

 ふふ、二人で選んだ機種なら問題ないわ。








 お店は開店直後だったけど、お客さんが数人いたわ。流石に人気があるわね。

「シンジ君、新機種が飾ってあるわよ」

「うん、どれがいいかな?」

 色んな種類があるわね、デザインが可愛いものや多機能やシンプルなものまで。

「これなんかどうかな?カメラの画素数が凄いよ」

「こっちはどうかしら?デザインが可愛いわ」

「これは持ち易いデザインだね」

 たくさんあって迷っちゃうわ、どれがいいかしら。

「ん、これはデザインと良い、機能と良い、なかなか良い機種だぞ」

 シンジ君が手に取っている携帯は最新型ね。

「良いわね、これにしない?」

「僕は良いよ。でも高いよね」

 確かに値段が高いわ、流石最新機種なだけあるわね。

「ミサトさんからもらったお金があるわよ」

「いくら貰ったの?」

「あっ確かめていなかったわ」

 封筒に入れたままだったわ。

「いくらくれたのかな?」

「ちょっと待ってて見てみるわ」

 バックから封筒を取り出して・・・

「あっ凄い」

「いくら入ってたの?」

「二人分でもお釣りがきちゃうわよ」

「本当だ、ミサトさん太っ腹だね」

「感謝しなくちゃね」

「うん、帰ったらお礼言わなくちゃいけないね」

 ミサトさん間違いじゃないのかしら?こんなに大金をくれちゃって。

「じゃあ機種はこれで決まりだね、色は何にしようか」

「アタシは赤にするわ」

 アタシのトレードカラーね。

「じゃあ僕は紫にしようっと」

 初号機カラーね。カウンターに行って機種変の手続きをしましょう。











「うふふ、新しい携帯は嬉しい〜〜」

「良かったねアスカ」

「うん」

「今度は落したらダメだよ」

「うん、注意するわ」

 落さないように気をつけないとね。さっそく使おうっと・・・

「おっメールがきた、アスカが送ったのか」

「うん、一番にシンジ君に送りたかったんだもん」

「じゃあ僕もアスカに送るよ」

「うん」

 うふふ、シンジ君からの一番メールだわ。同じ機種だからこれからはもっとメールが楽しくなるわ。たくさんたくさんメールするわよ〜〜


  HP開設七周年です(^^)SSを書き続けてもう七年、老舗になってしまいました。

 アスカちゃん、携帯を落としてしまって壊れてしまいました。これではシンジ君と連絡がとれないので機種変をしなくてはなりませんね。

 スポンサーは美人なミサトさん(笑)二人は最新機種に変更できましたので、これからの連絡が楽しくなるでしょう。

 携帯はネルフの支給では?というツッコミは無しですよ(笑)


 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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