HP開設六周年記念小説
リツコおかあさんシリーズ
9 years after
Lesson
「「勝負!!」」
「「せ〜〜の!!」」
「「せいっ!!」
「やった〜〜私の勝ち〜〜!」
「く、くやしい〜〜」
「約束ね、帰りにパフェ奢ってね」
「わかったわよ。とほほ」
勝ってよかったわ〜、私は赤木レイ。花の十四歳よ。今は学校でマナと英語のテストでどっちが点数で勝つか勝負していたの、私が勝ったからパフェを奢ってもらうもんね。
「お小遣いがまた飛んじゃうわ」
マナが自分の答案を見直したわ、何回見ても点数は変わらないわよ。
「レイさん、マナさん何を騒いでいるんですか?もう下校時刻は過ぎていますよ」
マユミがやって来たわ、今日は日直だったわね。
「勝負をしていたのよ」
「勝負?」
「英語のテストよ、マユミは何点だったの?」
「私は95点です」
な、何ですって〜〜!?
「は〜〜い、マナ、これから秘密会議を始めるわよ」
「了解」
「な、何なんですか」
「ええい〜〜マユミはあっちに行っていなさい」
これはマナと二人だけの秘密会議なのよ。
「は、はい・・・」
「マナ、マユミの点数どう思う?」
「私達の点数を足しても上行っているわね」
勉強の虫なんだから真面目すぎるわ。
「こうなったらレイ」
「ええ」
私とマナは頷き合って、マユミの方へ向かって行ったわ。
「お、終わったんですか?」
「ええ、終わったわ。そして今からパフェ食べに行くわよ、マユミの奢りでね」
「え?どうしてですか」
「だって〜〜私とレイとの合計より点数が上回っているんだもの、これは奢ってもらわないとバチがあたるわ」
「む、むちゃくちゃです〜」
マユミが困っているけど運命だから諦めてね。
「さあ行くわよ」
「だ、ダメです〜」
マユミの手を掴んで強引に連れ出そうとしたんだけど拒否されたわ。
「しょうがないわね、これでどう?」
私は鞄から数枚の写真を取り出してマユミに見せたわ。
「レ、レイさん、これは!」
「ええアスカお姉ちゃんの生写真よ」
マユミはアスカお姉ちゃんの事が好きなのよね。ぞくに言う百合百合、タイがまがっていてよ、漫画もそっち系が好きなのよね。
「これはアスカお姉さまの寝姿、ああ〜パジャマが乱れて胸元から見える白い肌とブラ・・・こっちは着替え中、キュっと引き締まったウエストに形が良い胸、大きなお尻・・・素敵だわ。これはお風呂!湯船に浸かっているお姉さま、ほんのりたまご肌が・・・うっとり」
マユミの瞳が輝いているわ、輝きが増しているわ。
「レイさん、これを頂けるんですか?」
「ええ、パフェと交換って事でどうかしら」
「了解しました。さあレイさん、マナさん行きましょう」
やったあ〜これでパフェが食べられるわ、アスカお姉ちゃんの隠し撮り写真は意外と約に立つのよね。
「はあ〜アスカお姉さまの生写真素敵・・・」
ウットリと写真を見つめるマユミ、瞳が輝きすぎているわよ、それに写真に頬擦りしないの!優秀だけど変な癖があるのが困りものだわ。
喫茶店にやってきた私達三人、マユミ一人で払わせるのは悪いからワリカン、マナとの勝負に勝った私はマナに少し多くお金を出してもらうわよ。
三人で注文したのはFUJIYAMAというパフェ、これ一つで五人前あるから三人で丁度良いのよね。
「「「いただきま〜〜す」」」
「ん〜〜美味しい」
あっま〜〜いバニラアイスがたまらないわ、それにイチゴが大きくて良いのよね。
「でもレイ、大丈夫なの?」
「何が?」
「テストよ、おかあさんに見せたら怒られるんじゃないの」
「大丈夫よ、大丈夫」
おかあさんに見せるのは恐いけど秘策があるのよね。
「レイさん、秘策ってなんですか?」
「うふふ聞きたい」
「はい、聞きたいです」
「よ〜〜し、それじゃあ教えちゃうわよ」
鞄から答案用紙を出して・・・
「レイさん、33点だったんですね。ひどすぎです」
「い、良いじゃないのよ」
「確かにひどいわね〜」
「こら!人に言える点数とってないでしょうが」
マナに言われたくないわ。
「次勝つからいいのよ。ところで秘策を早く教えてよ」
「慌てない、慌てない」
筆箱から赤のペン取り出して・・・
点数部分をキュキュっとすれば・・・
「どうかしら、88点になったわよ」
「お〜〜頭良いわね」
うふふ、マナの点数にはできないでしょう。33点だからできる芸当なのよ。
「レイさん、それは不正です。いけません」
「いいのよ、不正したって警察に捕まるわけないし、こんな不正は政治家に比べれば軽いもんだわ」
「でも、バツが多いから気づくんじゃないの?」
「それもうま〜〜くマルにするのよ」
さっさっとさっさと、すれば完成よ。
「これでレイちゃんのテストはなんと!88点になりました」
これでおかあさん怒られないわよ。
「ほんとレイの悪知恵には頭が下がるわ」
「そうですね、でも勉強して本当に88点とったほうがいいですよ」
「二人とも言いたい事言ってくれるわね〜〜私は勉強しなくていいのよ、あったま良いんだからね、この頭脳は世界を征服できるほどの天才なのよ」
「マユミ、プリンも美味しいわね」
「はい、プリンがプリプリしています」
「こら〜〜人の話を聞け〜〜」
人が折角台詞を決めたのに聞かないなんて〜〜
パフェ美味しかったわ。マナとマユミと別れた後はネルフへ行っておかあさんに答案を見せれば良いのよね。
「おかあさんただいま〜〜」
「おかえりなさい、テストはどうだったの?」
研究室ではおかあさんがコーヒーを飲んで休憩していたわ。
「テストは、はいこれ」
私は不正をした答案用紙を渡したわ、ちょっとドキドキ。
「あら88点じゃない、頑張ったわね」
よし!ばれないわ。
「うん、すっごく頑張ったの」
「本当に頑張ったわね〜〜赤で修正したところが」
げげっ!ばれてる・・・
「な、何のこと?修正って」
「この答案用紙をエックス線で撮りましょうか?」
「ご、ごめんなさい!」
そこまでされたら不正を通しきれないわ、謝るのが一番。
「おかあさんにばれないと思ったの?こんなのはすぐにわかるわよ」
「ご、ごめんなさい、勉強しなかったから」
「勉強しなかった事を怒っているんじゃないのよ、不正をしたことを怒っているのよ」
「は、はい」
「悪い点取ったらしょうがないけど、それを不正して何事も無かったようにするのが悪いのよ」
「お、おっしゃるとおりで」
おかあさんに言われると何も言い返せないわ。
「貴女には教育が必要ね」
「きょ、教育?もしかして滝に打たれて来いとか、火の海を歩けっていうあれなの?」
そんな事したら私死んじゃうわ。
「テレビの見すぎよ、そんな事しないわ」
ほっよかった。あ、おかあさんが電話でどこかにかけているわ。
「レイ、これから来てもらう人に教育をしてもらいます」
「何をするの?」
誰が来るのかな?不安だわ。
「精神面を徹底的に鍛え上げてくれる人です」
「せ、精神面を?ひえ〜〜厳しくなりそうだわ」
あっドアが開いた、来たんだわ。
「おい〜〜すっ」
「あ、ミサトお姉ちゃん」
「何しに来たの?今立て込んでいるから帰ってちょうだい」
「帰ってちょうだいって、呼び出しておいてそれはないでしょう」
「?私は貴女を呼んでなんかいないわよ。諜報部の人を頼んだはずよ」
ちょ、諜報部?規律が厳しいって言うあの諜報部なの。
「私は今諜報部なのよ」
「はあ?何を言っているのよ」
「バイトしているのよ、今月もちょ〜〜と苦しくってね」
「ミ、ミサトお姉ちゃんバイトしているの?」
また麦酒の飲みすぎなんでしょう。
「そ、結構良いバイトなのよ、なんならレイもやってみる?稼げるわよ」
「そんなに良いの?」
「中学生には結構な大金になるわね」
「ならやってみようかな」
「こらレイ、貴女には教育をしなくてはいけないのよ」
「ミサトお姉ちゃんが先生だよ」
もっと恐い人が来るかと思っていたわ。
「ミサトは違うわよ」
「失礼しちゃうわね〜私は諜報部よ」
「他の人はどうしたのよ?」
「忙しいって言っていたわよ」
「忙しい?さっき電話で出た人は?」
「あ〜〜あれは私よ、電話用に声を変えていたのよ」
「な・・・」
あっおかあさんの顔色が変わってきたわ。
「んじゃ〜〜何をすればいいのかな」
「もういいわ・・・」
「へ、何?」
「帰っていいわよ」
「何もしなくていいの?」
「いいわ、電話番でもしておきなさい」
「あらそう、じゃあね〜〜」
ミサトお姉ちゃんが帰っていったわ。
「お、おかあさん、私は何をすればいいの?」
「もう不正はしない?」
「う、うん絶対しない」
今度したら改造されそうだから・・・
「じゃあ今度のテストは頑張りなさいよ」
「うん」
「それじゃあ今日はもう帰りましょうか」
「うん」
さっきのミサトお姉ちゃんとのやり取りで疲れが出たみたい、ミサトお姉ちゃんの相手をすると疲れるのよね。
でもそのお陰で教育を受けないでよかった。
HP開設六周年です(^^)SSを書き続けていたら六年経ってしまいました。
点数勝負をするレイちゃんとマナちゃん、ちょっと低レベルの戦いです(^^;)そこへやって来たマユミちゃんは優秀ですね。でも百合百合なのが(笑)
テストの点数を書き換えるレイちゃんですがリツコさんには通用しなかったですね、流石リツコさんです。
教育を受けさせることにしたリツコさん。でも来た人物が悪かったですね、ミサトさん相手に疲れ果ててしまいました。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION リツコおかあさんシリーズ 9 years afrer Lesson